半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

海の幸、自然の恵み

2022年11月02日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の「朝採り野菜ボックス」のお手紙です。

 11月に入り朝晩が大分肌寒くなってきました。昨日はさておき、ここしばらく青天が続いて気持ちが良いですね。今、ベランダには次男が仕込んだ干し柿がブラブラしています。気温も低く晴れが続いたのでとても出来が良く、今から食べるのが楽しみです

 さて、この前の日曜日は銚子に釣りに行ってきました

 実は昨年のこの時期に次男と釣りにいったのですが、周りは入れ食いの状態にもかかわらず、我が家は散々な結果でした。原因はどうやら針の大きさが大きすぎたようで、「あ~、隣のおじちゃん、釣れたのを海に捨てているよ。こっちにくれないかな~」なんて息子と言い合っていたのです

 ただ、この時期は「絶対釣れる」という事がわかったので、「来年はリベンジだ」と心に秘めていたのです。

 潮が良い日で息子の部活が無い日を調べた結果、先日の日曜日が最適日で銚子へゴー

 今年は色々調べ針の大きさが違うのをいくつか揃えた結果、スタートから入れ食い状態

 最終的には息子のカウントではイワシ100匹ぐらい、さらにはボラ、鯖、ハゼなど凄い釣果になりました途中で「もう止めようか」という話も出たのですが、銚子だけに調子に乗って()釣り続けてしまったので、翌日はもうその処理で大変。息子は振替休日で学校が休みだったから良かったのですが、全部さばくのに3時間かかったそうです


 息子が頑張ってさばいてくれたので、私は調理担当で、テレビでやっていたイワシ特集の録画をみながら、ライム&ブドウ&バジルの「シトラス風」、マッシュルーム&ガーリックの「マスティン風」など、おしゃれな具材を片面焼きにしたイワシにトッピング

 さらに泥臭いと言われるボラを試しに食べたら劇的に美味しく、8匹ほど全て塩焼きに。また残ったイワシは梅と生姜で煮込んだり竜田揚げにし、1日半で食べ尽くしました

 数年前から始めた釣りですが、「海って凄いな~」と毎回思います。昔は山林のキノコや自然薯は自由に採れましたが、今は全て誰かの土地になったので勝手に採るのはなかなか出来ない時代になりました。田畑の農作物を盗ったら泥棒になってしまいます。ただ、海だけは堤防からちょこっとやるぐらいなら誰も文句を言わず、開放されているのです。海の幸は「誰の物でもなくみんなのもの」というのが、何でも所有権があるこのご時世で何だか「大きいな~」と思うのです

 例えば、自転車でぶらりと釣りに来ている地元の青年や年配のおじちゃん達にとっては、よそ者が来て邪魔だろうに、気さくに話しかけてくれて、例えば泥臭くて捨てるのが常識のボラが釣れた時に、「俺らが小さい頃は普通に食っていたぞ」と教えてくれたり。海も広いし人の心も広くいいな~と思ったのです。

 これって農村もそうですよね。私は農村に慣れ親しんでいるので漁村に新鮮味を感じるのですが、一般的には今は農村回帰ブームで、私が海に感じる事を農村で感じるのでしょう。私にとっては無農薬で穫れたての美味しい野菜は当たり前で、自分で作るのはもちろん、もらえることも普通です。干し柿に使っている柿ももらい物でです。

 でも、一般的には流通を介して現金で購入するものとなっています。それを農村にいけば、のんびりしている時間の中でもらえたり安く買えたり。そういった事に価値を感じるというのは、逆に言えば自然の恵みから遠いところでお金を介さないと繋がれない、現代社会の不自然な暮らし方のせいかもしれませんよね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人気ブログランキングへ

人気ブログランキングへ