半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

根本さんと岩本くん

2012年04月01日 | 農的体験・生活
昨日に続いて風が吹き荒れる日曜日、岩本君が根本さんのところに来る、という連絡をもらったので、久々に顔を見に行ってきました

根本さんは、今年一緒に田んぼと畑のイベントをやる農家さん。


岩本君は、私が神崎に出入りしていた同時期に越してきて、不耕起栽培→こうざき自然塾の研修生を経て、現在は寺田本家で働きつつ、昨年から雑穀を作り始めた、しっかりした青年です。

昨年の「火渡り修行」では、素足で3回も火渡りをして足の裏がパックリ割れた、というほど気合が入っている男です。


そんな岩本くんとは昨年の火渡り以来なので、足を運んだわけです。


根本さんの倉庫につくと、ハウスの中で稲の育苗中でした。


籾から芽が出てきています。「一粒万倍」という言葉あるほど、1粒がつける実りの力が、稲の何よりの魅力ですよね。



さて、しばらくして岩本くん、登場
昨年から育て始めた雑穀のもみすり、精米をするために来たとのことでした。



こちらが雑穀の1つ、「タカキビ」。ミネラルやポリフェノールなどが普通の玄米より何倍もあるそうです。
黒いのが皮がついているやつです。この皮をむく必要があります。



最初、このまま精米機にかけたのですが、抵抗が大きすぎたので、唐箕(とうみ)でごみを吹き飛ばし選別することに。
機械化されていても、唐箕(とうみ)の原理は主導のものと全く同じ。
風を起こして、軽いもの、つまりゴミや実が入っていないものは吹き飛ばし、実が入っているものは手前に落ちるという原理です。


上にざざ~と雑穀を入れます。


すると、手前の穴から風で飛ばされなかった粒が出てきます。良く考えられていますよね~



これをもみすりしたところ、結構きれいになりました



岩本くんも、きちんともみすりが出来たタカキビを見て「お~、テンションあがってきた~


そりゃそうですよね。昨年、自分で初めて育てた雑穀が、初めてもみすりされたんですから

「奇跡のりんご」の木村さんから、今回の雑穀が自然に種をこぼしたものが、また育って実をつけた『2年目の種』を使うと、その土地にあった性質になっている、というアドバイスをもらったとのこと。

なので、今回の雑穀は、改めて撒いて次の収穫のものが「土着のもの」になるということです。


こちらは「アワ」です。



小さいですね~。



この雑穀を使って、岩本くんは「雑穀麹」を作るとのこと。
また、その「雑穀麹」を使った「お酒」も寺田本家で作りたいそう。

量もそれほど出来ないからこそ、ピンポイントで根強いファンが出来そうですね


岩本くんが越してきたころ、どうしてこの地に来たか教えてもらった内容を思い出します。
それから2~3年経ち、寺田本家と雑穀作りという「生業」を手にしてきちんと生きている。素晴らしいですね


神崎町にはそういった心ある若者を受け入れる包容力があり、また、町民になった人が新しい人を向かいいれるという循環が出来ている気がします。


岩本くん、既に昨年、NHKに取材されていますが、あと2~3年で、神崎町の顔の1人になっているんでしょうね。

また、こういった若者を気さくに関係を築いて、機械を貸してあげたり、調整してあげる根本さんも包容力がありますよね~。



久々に岩本くんにあって、「芯をもって生きている青年は、格好良い」と改めて思いました。


私も見習って、着実に歩みを進めたいと思います
コメント
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