世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

中国覇権主義(10)

2008-06-16 12:55:19 | Weblog

[8]中国による尖閣諸島の実行統治の証拠はない。

中国は大陸棚の延長を以って、自国の領海としている。中国から続く大陸棚は沖縄海溝にまで続いていると言う。すると、沖縄までもが中国の領海・領土だと主張していることになる。こんなことが許せますか、福田さん。

[6/16の新聞には「日中境界線問題を棚上げにして、ガス田共同開発合意か!」などのニュースが流れているが、中国がこの覇権主義を真に放棄したとは思われない。日本は何を差し出したのか。http://news.goo.ne.jp/hatake/20080509/kiji1751.htmlにも、既にこのことを紹介していた。参照願いたい。日本は慎重にことを運ばなければならない。]


何はともあれ、3月初めのテーマ「中国・毒餃子事件」ではここら辺りの内容を述べている。今一度この古森義久氏の論文をまとめることで、その反論を説明してみたい。

(1)中国当局は「東シナ海の海底の大陸棚は長江や黄河から流れ込んだ沈殿の堆積だ」と主張するが、そんな堆積は氷河時代の現象だ。今の世界ではそんな主張をする国はない。

(2)この島の存在を認める中国での記録は明時代からあったが、中国側による同島の実行統治の証拠は全くない。合法的な領有権の主張にはこの実効支配の存在が必要となる。

(3)日本側の主張が正しい、と言う見解を明らかにしている。即ち尖閣諸島は明らかに、日本領なのである。中国はそれを横取りしようと画策している。

[9]中国の軍事力の政治利用

さらに「全米アジア研究部会(NBR)」の政治・安全保証部長の肩書きを持つロイ・カンファウセン氏は、次のように証言している。彼はアジアの安全保障や中国の軍事動向の専門家である。

中国は軍事力を政治的に利用し、自国の領有権の主張を効果的に進めている。そして領土紛争での優位性を高めている。この軍事利用には次の四種類のパターンがある。

(1)軍隊の存在
東シナ海で軍艦を航行させることで相手国への心理的圧力を与える。そして、2007年12月には中国軍艦が東京湾へ寄航している。

(2)空からの偵察
中国軍の戦闘機などが相手国の領空に接近、あるいは侵入し、実力を示す。最近は日本領空への中国偵察機の侵入が急増した。台湾海峡への中国機の侵犯が最近増えていると言う。

(3)潜水艦の巡航
中国海軍は最近急速に増強されている。そして潜水艦群が公海や紛争海域の航行を増やしている。そして威圧を与えている。2004年11月には「漢」級潜水艦が日本領海を侵犯した。2006年10月には「宋」級潜水艦が米空母キティホークの至近距離の海上に突如、浮上すると言う暴挙を犯している。それまで気付かなかった(?)と言う米艦の間抜けさには呆れるが、これで本当に日本を守ってくれるものかと心配になる。やはり、自分の国は自分で守らなければならないと言うこと。

(4)水上艦艇
中国は紛争海域での水上艦艇の航行を増加させている。東シナ海での日中競合の海域で特にその航行が目立つ、と述べている。2005年9月には中国の言う「春暁ガス田」海域にソブレンヌイ級駆逐艦、これは誘導ミサイルを搭載している、など5隻を遊弋させ、日本側へメッセージを送っている。日本もこれに答えて戦闘艦群を派遣すればよかったものだか、何もしていない。

こういう動きが、ダットン教授の言う「管理された対決」なのであり、中国の領有権紛争での常套手段なのである。しかし管理された対決とはいえ、いつでも軍事力を行使することに躊躇していないことは、チベット紛争などの事例を見れば一目瞭然である。

この中国が挑む領有権紛争に対して、日本はいかに対応すべきなのか。

日本の核武装に関する議論は半ばタブーの様な感じになっているが、日本を取り巻く状況、特に中国の領土的野心とその政治姿勢(ロシヤも含み)を鑑みると、そのタブーの殻を破り素直に且つ真剣に、日本核武装論を議論 する必要がある。
(続く)
コメント
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