世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

中国覇権主義(4)

2008-06-08 21:53:09 | Weblog
さて話を5月30日に戻そう。

政府は四川大地震の被害者救済のため、最大5億円相当の追加支援を実施すると発表した。その一環としてテント1,200張りを民間チャーター便で輸送すると言う。この1,200張りは当初自衛隊機で成都か北京に輸送しようと思っていたものだ。これで日本政府の支援はあわせた最大10億円相当になる。

このテント1,200張りは、内閣府の国際平和協力本部事務局が700張り、防衛省・自衛隊が100張り、愛知・兵庫両県が夫々200張りを無償で提供したと言う。(中日新聞5/31朝刊)

ここで二つのことを指摘しておきたい。

一つは、中国に支援することは別に構わないが、現在日本にも大地震の危険が高まっているのを忘れてはならない。万が一日本に東海地震、東南海地震、南海地震などが起こったとしても、テントなどの諸物資や諸々の準備などがお座成りになっていないかを振り返る必要がある。インドネシア、四川省、日本と右回りで地震が発生してくるのではないかと、下衆の勘繰りだが、心配してしまうよ。福田さんよ、おさおさ怠りないですね。メディアも政府も日本での地震発生の危険性をPRし、国民への注意喚起を継続して実施する必要があるのではないか。四川大地震にのみ目を向けられていては、困るのである。もちろん日本を襲うと思われる地震に対する政府の対策を、頻繁に国民にPRしてほしいものである。政府と国民が一致団結しないと、乗り切ることが出来ないからである。

二つ目は日本国の債務が、2007年度末で849兆2,396億円と、過去最高を更新していることだ。国民一人当たりにすると、2006年度末より約12万円多い約665万円/1人の借金を抱えていることになる。2006年末の日本国の借金は、834兆3,786億円で、14兆8,610億円も増えている。ちなみに借金とは、国債、借入金、政府短期証券の合計を言う。

前回のテーマでも日本への留学生の中でも中国からの留学生が一番多く、7万1,000人で64%であることを報告している。しかも彼等は便衣兵さながらの暴力を長野で振るっている。こいつらにも日本の税金が使われている、これを税金の無駄遣いと言う。

東京都の石原慎太郎知事は「毎年東京都の税金で1億円も中国に支払って、上野動物園でパンダを飼いたくない。もうパンダなど見なくても良いでしょう。」とも言っている。こんなもんに、毎年1億円もの大金を、あの中国に支払うなんぞ許せん。これも税金の無駄遣いのひとつと言ってもよい事例である。パンダなんぞ断ってしまえ。

国も借金で首が回らないことを良く考えて、最小の費用で最大の効果を発揮させる必要があったのである。先に紹介したドイツの例からも分かるように、日本政府は、国際緊急援助隊が5億円で10億円分の効果を出すべく戦略を練る必要があったのではないか。追加支援の5億円は余分である、無駄になってしまうと言うつもりはないが、何でもかんでもカネを出せばよいとか、押取り(おっとり)刀でも支援チームを派遣すればよいという安易な考え方は、なんとしても避けてもらいたかったものである。(続く)
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中国覇権主義(3)

2008-06-06 16:41:50 | Weblog
まだある。救助チームを真っ先に派遣したのは良いが、どのような救助活動を望んでいるかの情報収集がぜんぜん出来ていなかったために、日本流の都市型災害用の救助チームを編成して送ったが実際に中国から指定された場所は土砂災害と言う全く場違いな場所だった。都市型災害用の救助チームの装備では土砂災害の救助には全く歯が立たない。これなども、拙速を尊ぶとは言え、事前に、もっと中国側と意思疎通を図っておく必要があると言うもの。または、日本隊に合った災害現場を提供してもらうように、派遣と同時並行して粘り強く交渉して、適所を提供してもらうことも必要であろう。相手は混乱している最中である。よくよくうまく話し合うことが日本政府に求められることであろう。まあ今回は日本隊の救助チームに手柄を立てさせないと言う、中国人民解放軍の思惑もあったから、なおさらやりにくかったことであろうことは推察できる。

まだある。四川省成都市で活動していた日本の医療チームは6/1、11日間の活動を終えて撤収した。日本隊は総勢23名で、医師4人、看護師7人、薬剤師7人、医療調整員5人と言う構成。災害現場での緊急治療を主とした野戦病院を念頭に置いた機能を果たすよう構成されていたと言う。この医療チームも実際の活動に入るまで、2日間も無駄にしている。ロシアなど他国の医療チームには被災地周辺の災害現場での治療を認めているが、なぜか日本チームにはそれが認められなかった。日本チームは、結局成都市内の華西病院と言う総合病院で、医療活動をサポートする形で医療支援を行うこととなった。5/22の午前中に病院に到着し、午後から医療支援を始めたと言われるが、何か吹っ切れないものを感ずる。

病院内では集中治療室や人工透析室などで中国人スタッフに協力して、滞在中に外来患者250人と入院患者延べ280人の治療を行い、それなりに感謝されたようだが、大いに課題を残している。まず災害現場での活動を想定していた日本にとって、大病院での活動は将に当て外れで、中国側の要望を知ったのは現地入り直後だったと言う。一体全体のどんな調整を行って現地へ飛んだのであろうか。明らかにここでも事前の現地との調整が行われていなかった。明らかにここでも戦略や企画が欠けている。猪突猛進と言おうか突撃と言おうか、突貫工事でチームを送り出してしまっている。ここは一呼吸おいて中国側としっかり打ち合わせをして、現地の要望とこちらの事情とを考え合わせてチームを立ち上げ現地入りする必要があった。

事実、ドイツは日本より3日遅れて現地入りしているが、病院をまるごと作れる機材を持ち込み、実際に120床を備えた野外病院を2日あまりで完成させている。そして中国人の医師や看護師による病院を機能させており、大変重宝がられ、いたく感謝されていると言う。
ドイツは中国側と事前に綿密な打ち合わせをしており、その結果、都江堰市の病院の大半が使用不能になったことを把握し、放射線科、手術室、自家発電設備など一病院の施設を持ち込み、日本より3日遅れたが50時間余りで大病院を作り上げている。しかもドイツか派遣した人材と言えば、医師2人と技師ら計10人だけだったと言う。

日本では日本隊の活躍しか報じられていないが、このように他国の救援チームや医療チームの方が、日本隊と同程度かそれ以上に感謝されていると言う事実を直視する必要がある。町田や福田など日本政府は一寸のおだてで舞い上がってしまって、冷静な戦略や企画立案をそっちのけにして、突撃してしまったものと思う。一呼吸おく沈着冷静な判断と戦略作り、それに必要な現地情報の把握と情報の分析、それに対する適切な対応策の立案こそが求められるものである。反日の国との付き合いであれば尚のこと、最大の効果を引き出すに必要欠くべからざる対応ではなかったか。

日本のマスコミにも一言。日本隊の情報だけでなく、他国のチームの活動や人民解放軍の反日的感情も、同様に報道する度量と普遍さを持ち合わせてほしいものだ。(続く)
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中国覇権主義(2)

2008-06-05 21:57:58 | Weblog
中国での「反日教育」「愛国主義教育」の重点項目には、日中戦争が最大のテーマとなっている。
日本からすれば、この日中戦争は共産主義から日本国を守るための反共の戦いである。中国コミンテルンから中国の汪兆銘政権と協力して中国人民を救うために戦ったわけであるが、日本国政府の外交や日本軍の施策の悪さにより、泥沼の中国内戦に引きずり込まれてしまった、と言うのが真相なのである。日本軍は、アメリカの支援を受けた中国共産党軍の消耗戦に敗れたのである。

中国がチベットや東トルキスタン、内モンゴルを侵略したのとは訳が違う。中国はチベットに侵攻する際に、資本主義勢力など一人もいなかったにも拘らず、資本主義勢力からチベットを開放するとして、人民解放軍を侵攻させチベットで殺戮の限りを尽くしたのとは訳が違う。内戦中の中国は、毛沢東の延安政府と蒋介石の重慶政府と南京の汪兆銘政府が覇権を競っていたのであり、日本政府は中国に自由主義の国が成立することを画策していたのである。アメリカも今となっては、中国の延安政府を支援し、その結果共産党政権が樹立されてしまったことに大いに悔やんでいることであろう。

横道に逸れてしまったが、ことほど左様に中国では「反日教育(愛国主義教育)」が盛んに行われている。これに対しては日本政府も打撃を与える必要があるが、それはさておき、こんな状況であるからこそ、自衛隊機の派遣に対しては十二分に中国と協議する必要があった。そして根回しが済んだ段階で自衛隊機が飛んでゆく、と言う状況を作り出す必要があった。あの町村の5/28の記者会見はそんなことはお構いなしの発表であった。こんな能天気で官房長官が務まるか、否、政治家も務まらないであろう。もっと狡猾にならなければ、一党独裁の国なんぞとは付き合っていけないよ。

本人も言っている通り「はっきりしないところもあるが」と言う状態だったのなら、はっきりした状態で「自衛隊機で」と言えばよい。ただ単に「テント、毛布などの緊急支援要請があったので検討を開始した」とか「準備を指示した」とかで済ませておいて、はっきりしたところで「自衛隊機で」と言えばよかった。はっきりしないところがあることが分かっていたのなら、なぜ確認させなかったのか。確認されたことだけ発表しなかったのか。町村をはじめ政府内にも、今回の日本の国際緊急援助隊の活動により中国国内での日本に対する世論が少しは改善されたことで有頂天になってしまい、中国での反日意識の強いことなんぞどこかへ飛んでしまったのではないか。しかしながら改善された面はあるものの、インターネットの掲示板などには反日に徹する書き込みも相当数あることも事実である。こんなことも町村や福田の頭の中には無くなっていたのか。いや、あった上で軽く考えて、「自衛隊機で」と言った物と思う。こいつら全くの120%の政治音痴ではないか。せっかくの自衛隊機の派遣をみすみす潰してしまって。こんな奴等が日本の政治を担っていると思うと本当に悲しくなってしまう。

拙速を尊ぶ時もあれば、巧遅に徹する事の方が適切な時もある。そこを見極めるのが政治家の務めでしょうが。こいつら政治家の務めを果たしていない。
(続く)
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中国覇権主義(1)

2008-06-03 23:05:37 | Weblog
5月28日午後4時の記者会見で町村信孝官房長官は、中国政府から救援物資の要請があった事を、「はっきりしないところもあるが」と、次のように述べている。

「自衛隊のテント、毛布などを自衛隊機で中国の空港まで運んでもらいたいと言う趣旨と理解している」

このときの町村のテレビに映った勝ち誇ったような誇らしげな顔付きは、なぜか小生の印象に強く残った。小生はこの発表を一瞬「オヤッ」と感じたからなおさら印象が強かったものだと思う。

中国は自衛隊機を受け入れるほど困っているのか、はたまた、中国の日本カードの歴史問題を棚上げにする程、フランクにオーブンになってきたのか、との疑問が脳裏をかすめていた。

この話は5月27日、中国国防省から北京の日本大使館の駐在武官にもたらされたと言う。したがって外務省も「自衛隊機で運んでもらっても良いから早く」、と言うような内容なのか、その文脈は不明としている。

5/28のこの町村の発表で、日本のメディアは俄然色めきたって、このことを大々的に報じた。しかし日本の中国大使館は、メディアの問い合わせに「知らない」と応えていると言う。どうも要請そのものが中国対外部門の十分な検討を経たものかどうか疑わしい、と5/31の中日新聞は伝えている。

しかし、防衛省も航空自衛隊も勇んでC130輸送機での派遣準備を始めた。ところが、5月29日の日中政府間の調整では、航空自衛隊機の派遣に対する中国の国内の世論が厳しいことを理由に、中国政府は賛成しなかった。

米国やロシヤなどは救援物資の輸送に軍用機を使っている。米軍のC17輸送機2機は5月18日、四川省の成都にテントなどを運搬している。米軍のC17輸送機は2月の中国南部の大雪害でも救援物資を運んだと言う。成都に米軍輸送機が入ったのは、1940年代に抗日戦の支援に来た米空軍機が飛行して以来初めてのことだと言う。

地震発生以来、日本の国際緊急援助隊の救助チームや医療チームの中国での活動に対して、中国での評価も高く国民レベルでも好意的に捉えられているというが、自衛隊機の派遣に対しては、かなりの反発も出ているという。事実、インターネット上では、容認論もあると言うが、「日本の軍隊は中国の領土にはいるな」と言ったものから、「自衛隊機が来たら打ち落とせ」と言った強硬な反対論も殺到していると、5/29 付けの日経新聞朝刊は伝えている。

その結果、5月30日午前の記者会見で「今回は自衛隊機派遣を行うことはない。中国国内で一部慎重論が出始めていることを考慮し、日中間で協議した結果、自衛隊機による輸送は見送ることにした」と言う町村の発表となる。

さらに5月31日にはそれに輪をかけて、中国軍の馬暁天・副総参謀長が、訪問先のシンガポールで「日本の軍隊の飛行機が中国の領空を飛び、中国の飛行場に着陸すれば、中国の民衆の心理に一定の影響を与えることになる。自衛隊機の派遣は現時点では歓迎できない。」と抜かしている。てめいで要望しておいて、「気に入らん」とはどういうことか、と怒りたくもなると言うもの。
(続く)
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