世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

中国覇権主義(1)

2008-06-03 23:05:37 | Weblog
5月28日午後4時の記者会見で町村信孝官房長官は、中国政府から救援物資の要請があった事を、「はっきりしないところもあるが」と、次のように述べている。

「自衛隊のテント、毛布などを自衛隊機で中国の空港まで運んでもらいたいと言う趣旨と理解している」

このときの町村のテレビに映った勝ち誇ったような誇らしげな顔付きは、なぜか小生の印象に強く残った。小生はこの発表を一瞬「オヤッ」と感じたからなおさら印象が強かったものだと思う。

中国は自衛隊機を受け入れるほど困っているのか、はたまた、中国の日本カードの歴史問題を棚上げにする程、フランクにオーブンになってきたのか、との疑問が脳裏をかすめていた。

この話は5月27日、中国国防省から北京の日本大使館の駐在武官にもたらされたと言う。したがって外務省も「自衛隊機で運んでもらっても良いから早く」、と言うような内容なのか、その文脈は不明としている。

5/28のこの町村の発表で、日本のメディアは俄然色めきたって、このことを大々的に報じた。しかし日本の中国大使館は、メディアの問い合わせに「知らない」と応えていると言う。どうも要請そのものが中国対外部門の十分な検討を経たものかどうか疑わしい、と5/31の中日新聞は伝えている。

しかし、防衛省も航空自衛隊も勇んでC130輸送機での派遣準備を始めた。ところが、5月29日の日中政府間の調整では、航空自衛隊機の派遣に対する中国の国内の世論が厳しいことを理由に、中国政府は賛成しなかった。

米国やロシヤなどは救援物資の輸送に軍用機を使っている。米軍のC17輸送機2機は5月18日、四川省の成都にテントなどを運搬している。米軍のC17輸送機は2月の中国南部の大雪害でも救援物資を運んだと言う。成都に米軍輸送機が入ったのは、1940年代に抗日戦の支援に来た米空軍機が飛行して以来初めてのことだと言う。

地震発生以来、日本の国際緊急援助隊の救助チームや医療チームの中国での活動に対して、中国での評価も高く国民レベルでも好意的に捉えられているというが、自衛隊機の派遣に対しては、かなりの反発も出ているという。事実、インターネット上では、容認論もあると言うが、「日本の軍隊は中国の領土にはいるな」と言ったものから、「自衛隊機が来たら打ち落とせ」と言った強硬な反対論も殺到していると、5/29 付けの日経新聞朝刊は伝えている。

その結果、5月30日午前の記者会見で「今回は自衛隊機派遣を行うことはない。中国国内で一部慎重論が出始めていることを考慮し、日中間で協議した結果、自衛隊機による輸送は見送ることにした」と言う町村の発表となる。

さらに5月31日にはそれに輪をかけて、中国軍の馬暁天・副総参謀長が、訪問先のシンガポールで「日本の軍隊の飛行機が中国の領空を飛び、中国の飛行場に着陸すれば、中国の民衆の心理に一定の影響を与えることになる。自衛隊機の派遣は現時点では歓迎できない。」と抜かしている。てめいで要望しておいて、「気に入らん」とはどういうことか、と怒りたくもなると言うもの。
(続く)
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