amnjackのNewWeblog

電子工作中心に雑多なカテゴリー構成ですが,興味のあるジャンルがありましたらご覧ください。

AEOC

2006年03月11日 | Music
先週に続き,DVDの視聴。AEOCなって普段いわないのですが,名前が長いので,,The Art Ensenble Of Chicagoのこと。変な書き方でスミマセン。「苦の人々」「バップティズム」など,70年代はかなり聴きました。手に入れたのは,1981年ニューヨークコンサート。彼らが日本にきたとき,ない金をはたいて聴きに行ったことを思い出します。これときは,「ライブ イン ジャパン」というCDになっているようです。このDVDでは,例によってみんな仮面をかぶって,また,ニコリともせずに演奏しています。ちょっとかつての印象と違うが,やはり彼らの演奏に引き込まれます。絵があるっているのはライブの場合いいですね。
かつてもっとファンキーでエモーショナルな印象を持っていたんですが,ちょっと堅いかな。やってる音楽は,それほどシリアスではないと思うですが,前衛音楽は,眉間にしわ寄せて聴く,,,なんてことはないと思います。
調子のいい中間派のジャズとは少し趣が違いますが,彼らの音楽につきあうのもなかなかいい。あまり哲学的なことはいいたくありませんが,紡ぎ出す音の意味を考えたくなります。
レスター・ボウイはもう亡くなったのでしたね。

コメント

A LOVE SUPREME

2006年03月05日 | Music

John Coltrane の最高傑作といったらやはり A LOVE SUPREMEがまず上げられるだろう。私もアナログからCDまでもってはいますが,今回聴いたのは,DVDです。トレーンのではありません。Branford Marsalisのライブ,”Coltrane's A LOVE SUPREME in amsterdam LIVE”。
DVDvideoは,敬遠してあまり聴いてはいなかったが,今回かなり大音量で(といってもメータ読みでピーク20W程度だが,91dbのアーデンだからかなり大きいはず)聴いてみた。ご近所さんスミマセン。
これが予想外によかった。絵があって,音がこれならこれからはDVDも揃えようかなと思うほどいい演奏だった。しかも,CDもついている。CDの方が心なしか音が鮮明な感じはするが,,,,トレーンの演奏をほぼ譜面化してやっているようだが,ライブドキュメントのとしては秀逸と思う。ワッツのドラムソロからカルデラッフォの鮮度のいい高速ピアノはマッコイをもしのぐほど。時折はいるスネアのパシンという音が鮮烈。
Bマルサリス:s,ジョーイ・カルデラッツォ:p,エリック・レビス:b,ジェフ・テイ・ワッツ:ds。2003.3アムステルダムライブ。
コメント (2)

40年ぶりのメリル

2006年02月26日 | Music

外は雨風もつよくて寒い。午前中の仕事を切り上げて,家にこもってCDを聴く。
こんな日は,メリルがいい。1929年生まれと言うから今年で77歳になる(録音は94年,65歳の時)。クリーフォードブラウンへのオマージュ。これがなかなか良い。
 40年まえのクリフォードとの共演と聴きくらべたが,ハスキーヴォイスに若干の深みは増したとはいえ声の質は全く衰えを知らない。トランペットは4本使っていると聞くが,これはブラウニーの勝ち。ただよく考えられたアルバムだと思う。Don't Explainは40年前の第1曲。ビリーホリディーの曲。このしっとりした感じが何とも言えない。両アルバムとも絶対持っていたい盤だ。

コメント

ふたりのピアフ

2006年02月12日 | Music
Mireille Mathieuといえば,70年代彗星のように現れ,ピアフの再来といわれた歌手であった。「PIAFの・・・」という形容が幸なのか不幸なのか,最近はめっきり声を聴かなくなっていた。この度,非常に珍しいドイツ語版のアルバムが手に入った。PIAFの名曲をドイツ語で歌っているのだが非常に聴きやすく上手い歌だ。彼女は相当な実力のもち主だと再認識した。私の住む町には「シャンソン館」http://www.chanson-museum.com/があり時々ライブもやっているのだが,職員にもマチューを知らない者もいるようだ。もっと再認識されていい人。


「幸か不幸か」と書いたが,こうなれば,本物のピアフも聴いてみたい。
幸い没後30周年企画盤があったので聴いてみた。録音は言うまでもなく良くないが,やはり本家の貫禄。波瀾万丈の生涯を思いつつ聴き入った。甲乙つけることは止めよう。若い艶やかなピアフと深い味わいのピアフである。

コメント

西洋音楽史

2006年01月18日 | Music

コンパクトな西洋音楽史だが,面白かった。特にその時代の社会情勢や代表する階級などとの関連は,音楽家による通史よりも社会学的な手法を盛り込み説明している点,もと政治学学徒としては,同感できることが多かった。
かつて林光がスメタナの「我が祖国」と当時の民族独立運動の関連を指摘した文章を読んだことがあるが,手法としては似ている。それが,グレゴリオ聖歌の時代から,ルネサンス,バロック,ロココ,ロマン派・・・・そして60年代のモダンジャズまでコメントしているのだから,面白い。
こんな知識を背景に位置づけて,バロックから1次世界大戦までの世代のショスタなどを聴くと,何か分かるような気になる。お薦めです。
岡田暁生「西洋音楽史」中公新書

コメント (1)