秋生のEtude

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卒業ソング

2012年03月18日 23時50分31秒 | 音楽
卒業ソング・・・
毎年、この時期になるとあちこちから聴こえてくる、別れの曲の数々。
みなさんそれぞれに自分の中で一番の“卒業ソング”があるかと思いますが・・・
今なら「旅立ちの日に」とか「3月9日」?
古いところでは、ユーミンの「卒業写真」や菊池桃子の「卒業GRADUATION」や斉藤由貴の「卒業」や SPEEDの「my graduation」、海援隊の「贈る言葉」??・・・

そんな中、「蛍の光」・・・あまりに有名なこの曲を先日、娘の卒業式で歌いました。
元はスコットランド民謡だそうですが、配布された卒業式次第の歌詞を見ながら、改めて文語で書かれた詩の響きの美しさに、思わずはっとしました。
別れを惜しむ歌として歌われることが多いと思いますが、・・・私には同時に思い出した歌がありました。


「惜別の歌」

作曲:藤江英輔(ふじええいすけ) 作詞:島崎藤村

1.遠き別れに 耐えかねて
  この高楼(たかどの)に 登るかな
  悲しむなかれ 我が友よ
  旅の衣を ととのえよ

2.別れと言えば 昔より
  この人の世の 常なるを
  流るる水を 眺むれば
  夢はずかしき 涙かな

3.君がさやけき 目の色も
  君くれないの くちびるも
  君がみどりの 黒髪も
  またいつか見ん この別れ

4.君の行くべき 山川は
  落つる涙に 見えわかず
  そでのしぐれの 冬の日に
  君に贈らん 花もがな




私が中学校を卒業する時、国語の先生が教えてくれた歌です。
たしか「15歳といえば、昔ならもう元服して大人として扱われる歳。・・・だから、こういう歌を理解できるようになりなさい。」と教えられたような・・・
当時、中学生だった私たちには、どこかいにしえの香りのするこの歌の良さを、すべて理解するのは難しかったと思いますが・・・それでも私は結構、この曲やこの歌詞を記憶していたことに、自分でも驚いています。
・・・特に気にいっていたのは、3番の“君がさやけき・・・”の歌詞で、さすがにあの「初恋」の島崎藤村が書いた詩だなぁと

その国語の先生は、日本語の響きの美しさや、日本人の持つ情緒的な感覚を非常に大切にする先生で、今思えば、私の言葉や文学に対する想いは、この先生の考えや教えに影響された部分がとても大きかったように思います。

「惜別の歌」 (あえて、アカペラを選んでみました


そういえば、娘その2は英語を勉強するようになって、余計に日本語の美しさに気づいた、って言ってたなぁ・・・



コメント
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