脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

白内障手術体験記ー手術当日

2009年06月05日 | 白内障手術体験記

6月4日、虫歯予防ディ。富士山静岡空港開港日。
この日に私の右目の水晶体がとられてしまいました。もちろんお願いして取っていただいたんですけども。

忘れないようにメモをしておきますので、何かの参考にしていただければと思います。Image1

8:00 伊豆の国市矢田眼科医院着。車で50分の道のりです。
注意事項としては、朝食を食べて、抗生剤を飲んでおくこと。
ミドリン(散瞳薬)を7:30に指しておくこと。
3日前から3種類の目薬も指示通りに指していました。

8:30 手術患者用待合室へ 。パンフレットには「術後回復室」と説明してありましたが200906040827001、手術がすんだらそのまま帰宅ですから 「術前処置室」のほうが適切?
そのくらい簡単に終わります!

この洗面所で、ポンプ式のミューズせっけんを使って洗顔します。この後は1週間洗顔はできません。200906040827000

この術着に着替えます。下にはピンクのTシャツとスパッツと靴下。これは冷房が利いているから用意するように言われたものです。

名札に高槻絹子 3Rと書いてあったので、私は三番目に手術を受けると聞いていたため、3ラウンドかと思って「面白い言い方」と喜んだのですが、右目のRでした。

少しずつずれて、二人ずつ案内されて入室してきます。
洗面と着替えが終わったら、ここで術前の麻酔薬(たぶん)の点眼を繰り返し受けます。
患者さんが入室するたびに、看護師さんの注意が繰り返されました。
「一番いけないのが咳とくしゃみ。したくなったら口で言うこと。肯かないこと。顔を隠すので表情からはわかりません」200906040827002

9:00 こういう状態で(横向きなのは本当は右のこめかみに赤マジックでマルが付けられていることを映したかったのです)手術準備室へ。(洗面所の鏡に向って写しました)

二つ並んだ片方の椅子に座る間もなく、一人の看護師さんが左手に血圧計を巻きつけ、心臓チェック用のパッチを胸につけます。
もう一人が右手に点滴を差し込みます。
「高槻さんはフットワークが良さそうだから」といわれましたが、当たり前ですよねえ、若いんですから。

「すごいですね。見事な流れ作業で」
「間違いがないように何重にもチェックをかけているんですよ。何しろ今日の午前中だけで21人ですから」などと話もできます。

ここでも、点眼。そしてかなり丁寧にというか手荒に、水(あらゆる細菌やウイルスを瞬時に殺す働きがあるのに人体には無害というオゾン水ーパンフレットより)で右目の内外を洗い清めます。ほんとにきれいになったと感じました。

そんな話の間に隣の先客(つまり二番目に手術を受ける人)が手術室に移動し四番目の男性が椅子に腰掛けました。
「○○さん、左目ですよね」という看護婦さんの声がひっくり返ります。
「アラー、どちらも散瞳してしまってる!」
○○さんは何やら言っていましたが
「とにかく瞳が開いてしまってるから、帰りは十分気をつけてお帰りくださいね」

「フーン、この方も小ボケかなあ」と思ったところで手術室へ呼ばれます。

9:20 もちろん歩いて手術室へ。Image (写真はパンフレットより)

この椅子に座って、執刀してくださるH江先生とあいさつをすませます。

術前検査で納得のいく説明を受けていましたので、不安感というよりも「先生、お願いしま~す」という気分です。

最初にされたことは、目だけ出るようになっている布をかぶせられること。同時に
「酸素ですよ}と鼻腔にチューブも差し込まれましたがまったく苦痛も違和感もありません。

次に、なんだかシールのようなものを、目に直接貼り付けられます。
もちろん、これもまったく痛くありません。
それから、シールのように上の紙(?)をはぎ取って手術の開始です。

「まっすぐ見ていてくださいね」

「ハイ」と元気よく返事はしましたが、まっすぐの向こうには明るい光。白熱光の中に黒っぽい直方体が二つ見えます。なんとなくその黒いところを見たくなるので、そうしたら
「そうです。それでいいですよ」とおほめの言葉が。こんなことでも患者は安心するものですね。

さすがの私でも「目の手術なので、何かが見えるはず。どんなふうに見えるんだろう」ちょっと不安に思っていましたが、明るい光と黒い四角、たまに金属製のように感じられる鋭利な物が、視界の端を一瞬かすめる程度。

もちろん痛くないし、大きな音もたちません。先生からの器具のオーダーやありがとうの声が聞こえるだけ。それも穏やかで優しいので、私はほとんど緊張感もなく「おりこう」にしているだけです。
そうそうBGMは聞こえていました。

一度だけ「下を向きましょう」といわれ、斜め下に眼球を動かしました。
その後、またまっすぐ見ているうちに「これでレンズを入れておしまいです」というH江先生の声。
ほんとに終わり。
先生にちゃんとお礼を言ったかしらというくらい、あっという間に術後回復室に連れていかれました。もちろん自分で歩いてです。
9:30前でした。200906040943000

血圧測定。平常心のつもりでしたが170/99とやっぱり緊張していたんでしょう。

その後透明ドームの眼帯をつけられて(この写真も洗面所の鏡で撮りました)
「もうこれで帰っていいですよ。軟膏がたくさん入ってるので、今は目があきませんがそのうちに開けられます。今日は一日家にいてまあ普通にしておいてください」

どこがどうというのではありませんが、帰宅後なんとなく気分がすぐれず(それでもお昼は食べて)ダラーっとしていましたが、13:00過ぎには、確かに目が開きだして、そうしたら見えるようになっていました!
遠くが見えるのす。メガネなしでこのくらい見える経験がありませんから。結構感動的。
でも、今まで見えなかったわけではなく、メガネで見えていたので、みなさんが言われるほどではありません。
右目をつぶってしまうと、左目では景色が突然ぼやけてきて、そんなときにすごいなあと感動する、といったところでしょうか。

Image2_8 気持もしっかりしてきました。
電話で喋ったり、メールをしたり(これは近いところなので左目を使います)。
おまけに本日到着した友人の本まで読んでしまいました(もちろん左目)。

音楽を聴いて、DVDを聞きながらちょっと見て、どの程度が普通の生活かわからないと思っていたところに病院から電話があったので
「見た方がいいのでしょうか。安静のためにつぶっていた方がいいのでしょうか」と尋ねたら
「使う方がいいのです。テレビを見てもいいです」

それで、夕食後テレビも見て普通に11:00ごろ寝ました。
今日の食事。
昼食は、ナスとネギとちりめんじゃこのパスタ。by夫
夕食は、ポークソティその他、by夫
おやつは手持無沙汰だったのでいろいろ食べました。抗生剤を飲んでいるのでヨーグルトは意図的に食べました。6月5日(手術翌日)記


白内障の手術をします。説明会に小ボケの人が!

2009年06月03日 | 白内障手術体験記

私は、明日白内障の手術を受けます。
最近はネットで情報(玉石混交にしても)をいくらでも手に入れることができますから、いろいろ知識が増えました。

私は、子供の時から近視と乱視があるので中学生の時からコンタクト。40歳からメガネの生活でした。最近は少し老眼もという視力状態です。

とにかくメガネなしで生活はできません。

ハンショウツル200905151206000

白内障は年とともに「水晶体が濁ってくる」といわれますが、私の白内障(この言い方はなんだか大切なものみたいでいいですね!)は、核白内障と言って「水晶体の核が硬くなる」タイプです。
年をとってるのに、近視が強くなるという特徴を持っています。

手術は5~10分ということですが、術後が問題。

まず洗顔・洗髪が1週間禁止。私のように右目を先に、1週間後に左目というスケジュールの場合は、なんと2週間も洗顔・洗髪ができません!
もちろん拭きますけどね。

もうひとつの問題は、術後の視力の予想が立てにくいということです。
近視はなくなっても乱視は残りますし、わたしの選択した眼内レンズでは近くにピントが合わせられませんから手元用も必要になります。
さらに、視力が安定するには2カ月かかるとのことで、しばらく不便な生活になりそうです。

でも!
近視がなくなるという体験をしてみたくてウズウズしています。
右目の白内障はりっぱに進んでいるのですが、左目はまだたいしたことはありません。でも両眼同時に手術することで「近視がない状態」を体験できるので、「どうせいつかするならやってみましょう」ということになりました。

西伊豆千貫門(波打ち際はテングサ)200905161309000 

月曜日に術前説明会があって参加しました。
参加者は20人くらいでしたが、私が平均年齢を下げているという実感がありました。
まあそのくらい高齢の方が多いのですが、「アレアレこの方は小ボケ?」という反応をされる方がいて心が痛みました。
その反応は、こういうことでした。

大切なこととして何度も説明が繰り返されるのですが、直後にまさにそのことを尋ねる。
説明の途中で、個人的な質問(「よく読めません」とか「一人暮らしです」など)を言い立てる。

感染予防のための目薬や飲み薬が出るのですが、とても一人で管理はできないだろうと思われるのです。
一人暮らしだそうですが、どうされるんでしょうね・・・

服装も普通だし、言葉でのやり取りはできるので、4種類の目薬(指すタイミングが全部違う)と1種類の飲み薬を管理できないとは看護師さんも思わないでしょうから・・・

以下は付き添ってきてくれた夫の話です。
問題のおばあさんは、説明会の時
「あとでお聞きしますから」とか「後ほど下でもう一度説明します」となだめられていたのですが、スタスタ帰ってしまいそうになって、あわてて看護師さんが追いかけていたそうです・・・

収穫したテングサ干(もちろん、その後心太を作りました)200905190922000

術前はいいでしょうが術後が大変。
洗顔はいけないといわれているのですが、翌日水道水で顔を洗った人がいると説明がありましたが、小ボケならあり得ますね。

老いてなお生きていくことの大変さをちょっと感じたひと時でした。

「体の健康、脳の健康」ほんとに大切な標語です。

こんな訳でしばらくブログはお休みになる可能性が高いです。
再開をお楽しみに!


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