原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

近隣の方々との束の間の雑談もなかなか乙なもの

2021年03月06日 | 人間関係
 昨夕、ランニングと買い物を終えて我が集合住宅1階正面玄関に帰り着くと。

 同じく帰宅してきた男性(というよりも我が視線では“イケメン男子”と言うべきか)と鉢合わせた。
 私の方から「こんにちは」と声をかけると、あちらも「こんにちは」と返してくれる。
 私が郵便受け内の郵便物を取り出しているうちに、男の子は先にエレベーターへ向かったようだ。
 少し遅れて「すみません」と言いつつ私もエレベーターに乗り込むと、我が住居と同階のボタンが押されている。

 (あれ、こんなイケメン男子が同階に住んでいたかなあ??)と思いつつ、我が脳裏にすぐにひらめいた。 この子、〇〇号室の子だ! しばらく合わない間に、こんなに大きくなっていたんだ!!)
 と驚きつつ、「あの、失礼ですが〇〇さんですよね?」 
 どうやら男の子の方は私のことを認識していたようだ。 (そりゃそうだろう。他人の“おばさん”の風貌など、年月の経過にかかわらずさほど変化がないものだろうなあ。)😖 
 男の子、「はい、そうです。」
 私、「こんなに大きくなられていたのですね! ビックリです。」
 男の子、「ありがとうございます。もっと大きくなりたいと思っています。」
 私、「楽しみですね!」
 と語り会っているうちにエレベーターは目的階に着き、それぞれの住居へと分かれた。


 この男の子と最初に出会ったのは、今からほぼ18年前の新居入居後すぐの頃だ。
 未だ2歳程の幼児だったが、いつもお母上の自転車に乗って出かけていた。 その後弟が生まれ、本人も幼稚園児になり…

 年月が流れどうやら私立中学へ進学したようだが、その通学帰りにこれまたエレベーター内で出会った事があった。 当時は、未だ私より低い身長だったのだが…  いつもきちんと挨拶の出来る“お利口さん”だった。 (弟くんにもたまに会うのだが、容貌と年齢を勘案すると昨日会ったのはお兄ちゃんの方で間違いないだろう。)

 あの中学生の頃から身長が2,30cm程伸びただろうか?
 おそらく現在大学生だと想像するがすっかり大人っぽくなり、礼儀正しくかつフレンドリーな対応に、近所の叔母さん(私のことだが)としては楽しい一時を過させて貰えて感激ものだった。

 参考だが、我が集合住宅は東京メトロ沿線に位置するためか、それに乗車して都内の私立小中高校へ通う子どもがいる家庭が多数のようだ。

 我が娘も(公立小学校での“いじめ問題”もあったが)、中学校からはまさにそのルートを歩ませようと志しこの地に集合住宅を買い換え転居したとのいきさつがある。
 どうやら同じ思いの家庭が多い様子だが、皆さん例外なくエレベーター内での態度が礼儀正しい子ども達ばかりで、風紀が良いのがメリットでもある。


 
 話題を変えて。

 もうひと方、私が1階正面玄関やエレベーター内でよくお会いするご婦人の話題に移ろう。

 この方、おそらく80歳を過ぎておられると想像するのだが。
 (亭主に言わせるとこのご婦人は一人暮らしであるらしい。 何故それを亭主が知っているのかを説明するならば、何年か前に東京広範囲に渡って停電事故が発生した。その際にこの方の住居のセキュリティーシステムが誤作動を起こし、警報が鳴り続いたという。 それを「止めて下さい!」と1階玄関先で叫ぶ婦人に直面した亭主が、すぐさま部屋へ行きそれを止めるとの出来事があったが故だ。

 その事件とは一切関係が無いが、この私も当該ご婦人に週2回程集合住宅内で会う機会があるのだが。
 いつお会いしても私に語りかけて下さるのが。
 「いつもお洒落で足が長くてお綺麗ですね。」

 少し注釈を加えておくと、私が我が家から一歩でも外出する際には必ずやトータルファッションを決めて出かける習慣がある。 加えて、ランニングスタイルも足長を強調したスタイルであるが故だろう。
 ただ今の時代は自己中心主義がまかり通り、誰も他者を褒めない風習となっていることなど私も十分に周知している。

 そんな時代背景の下、既に高齢域に達している私の外見を褒めて下さるのは実に有り難い現象であり。
 我が集合住宅内にそれを実行して下さるご高齢婦人が住まわれている事実に感謝感激である。


 まったくもって、この私も良き住居・近隣住民に恵まれたものだ。😁 😅 😜