原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

「羽田新ルート問題」、大都市低空を平然と飛ばす安倍政権の神経の程を疑う

2020年05月29日 | 時事論評
 (冒頭写真は、本日2020.05.29付 新聞折込み広告を転載したもの。)


 この広告は、某野党政党が作成した紙面だが。
 
 我が家の上空も、この「羽田ルート」に該当している。
 試験飛行の時点から、「騒音問題」「威圧感問題」「危険性」、そして「落下物問題」に関して、特に羽田に近い該当地域より厳しく提示されていた。

 にもかかわらず、その後政府からは該当地域住民に対する検証結果発表等々のフィードバックが何ら無いままに、平然と正規のルートとして採用されてしまっている。
 その無神経さには驚かされるばかりだ。😱  
 


       
        本日、つい先程我が家のバルコニーより撮影した羽田新ルートを飛ぶ航空機(おそらくJAL機)。 我が家は上記広告内の75デシベル地域辺りだが、それでも機体のロゴが確認出来る程の低空飛行だ。
 しかも、“新型コロナウィルス禍”による国際便大幅欠航により、現在国際便は通常の2割程しか飛ばしていないはずなのに。  試験飛行の検証もせずして何故敢えて危険性が高い大都市低空飛行を採用するのか! 安倍政権の魂胆の程が見え見えだ。 要するに、将来的にこのルートを羽田メインルートとして定着したいのであろう。
 参考だが、現在の国際便運航率2割と言えどもその時間間隔は2分に1分程の便数だ。
 これが全線運行となると…
 空恐ろしい本数の航空便が、我が家の上空を轟音と共に落下物をまき散らしながら?? 飛ぶ日も近いのか!!?😨 


       
        バックナンバーにて掲載済みの写真。


       
        同じく、バックナンバーにて掲載済みの写真。


       
        試験飛行中に我が自宅バルコニーから撮影したもの。 一番低空航空機の場合、我が家からも手が届きそうな程の低空飛行だ。 このまま新宿高層ビル群まで進んで、冒頭の都庁上空を飛ぶ広告写真と相成るのであろう。 



 我がエッセイ集において近い過去に2度程、当該問題に関する問題提起をしているが。
 
 この地に引っ越して来る時点では、こんな事態になるとは思ってもいなかった。 
 とにかく東京生まれにして“閑静”を好む亭主の嗜好を優先して(娘の私立中学受験も視野に入れたが)、18年前に引越先としてこの地を選択した我が家だ。
 実際、東京メトロ沿線にしてこれ程閑静かつ交通便の良い立地条件に恵まれている地とは他に無いのではなかろうか? と言えるほどに、この地での生活環境に恵まれて来た。

 その幸運が、この「羽田新ルート」により確実に脅かされる事態だ。😰 


 どうか野党政党には今後も頑張ってもらって、何とか「羽田新ルート」を廃案に持ち込んで欲しいものだ!
 
 当該折込み広告によれば、過去に於いて「東京飛行ルート」を変えさせた歴史があるとのこと! 
 私は当該政党を積極的に応援している立場ではないが、“打倒「安倍政権」派”の立場で今後もこの問題を注視していこう。

再掲載 「専門力を身につけてから上京しても少しも遅くない」

2020年05月29日 | 時事論評
 本日の「原左都子エッセイ集」編集画面の上位50位内に、冒頭表題のバックナンバーがランクインしていた。


 これを現在読み返しても同感また同感だ! (自身が過去に執筆・公開したエッセイ内容に同感する、とのナルシストぶりを重々自覚の上だが…😖

 そこで、2019.05.27付 「専門力を身につけてから上京しても少しも遅くない」 と題するバックナンバーを、以下に再掲載させていただこう。


 少し前の話になるが。
 2019.05.22付朝日新聞朝刊「耕論」のテーマが「東京の大学めざすな?」だった。

 私がサリバンを担当している一人娘が無事大学を卒業し、社会人となって早くも4年目の春を迎えている立場にして。 
 現在の「大学」の制度や「大学」が置かれている現況に関して、興味が薄れているのが実情だ。
 
 そんな我が目に留まったのが、上記朝日新聞の「東京の大学を目指すな?」だった。
 一体どうしたと言うんだ?? と思いつつ記事の冒頭のみ読んでみるに。
 どうやら、東京23区の大学定員を抑制する法律が施行されたらしい。 一極集中化対策として地方の若者の東京流入を抑える狙いであるようだ。 ただ、「東京の大学へ来るな」という不公平なメッセージにならないかとの懸念も存在する、とも記載されている。

 更に記事を読み進めるに… 
 その背景に、“東京の大学入学・卒業 → 大企業入社 → 明るい未来”  との図式が大前提として存在する事実を私は嗅ぎ付けた。

 早速私事及び私見に入ろう。

 これ、要するに「文系」学生に特有の現象ではなかろうか??
 私が卒業した「医学部」など、世間では“偏差値が高い職業訓練校”と揶揄されているその文言が物語る通り…。 実際卒業後は都会であれ田舎であれ新卒就業が保障されているのに加えて、本人にその意思があれば定年まで(あるいはそれを通り過ぎても)その専門を活かせる分野である。
 
 その“就職有利性”をまんまと利用した我が政策とは。
 郷里過疎地医学部卒業直後に上京し、医学専門(パラメディカル分野)職員として東京本社の民間医学関連企業(東証一部上場企業だが)への就業との道を選んだ。
 その後医学専門職の恩恵に十分授かり、私なりに大都会にて今後に渡り生き抜くべく資産も拡大しつつ、この東京こそが我が“活躍の場”!と確信し、別分野へも活躍フィールドを拡大しながら“東京人”としての人生を歩み続けている。
 この大都会東京にこそ我が骨を埋める予定でもある。

 時代を遡れば、私が過疎地の高校生だった1970年代初頭頃より、東京の大学を目指す若者は少なからず存在した。 何分専門分野がまったく異なるとの理由が大きいが、それら面々が現在一体如何なる人生を歩んでおられるのかを知るすべも無い。
 たまに(まさに“たま”だが)出席する同窓会等にて一部の同窓生の現況に触れるに。 (特に女性陣は)東京の大学卒業後早い時期に婚姻に至り、主婦としての人生を歩んでおられる様子だ。 正直申し上げて上京後の生き様が大幅に異なるが故に、今更懇親にしたいとの私からの希望は一切無い…

 今回の朝日新聞記事に、3名の“有識者”らしき人物が朝日新聞の取材に応えているようだが。
 そのうち2名の記述は要するに現在の「文系」がおかれている苦悩中心の記述かと思われ、原左都子にとって興味が無いと言うよりも、我が人生と交錯する部分が少ないのが残念だ。

 そんな中、歴史学者 藤田覚氏が記載されている 「江戸時代に失敗した政策」と題する文面のごく一部を以下に要約して紹介しよう。
 江戸の人口増加の原因は、地方農民が出稼ぎなどで江戸へ流入した結果だ。 なぜ農村を捨て江戸をめざすのかと言えば「食うため」である。 農村を支配する幕末代官の言いなりで「江戸へ行けば何とかなる」と村で考えられ、実際に「何とかなった」のだ。
 奉公を積み主人にのれん分けされるのはごくまれな例だが、食うや食わずの農村に比べ、江戸には様々な仕事があり農民を受け入れる余地があった。 その後、水野忠邦により出された「人返しの法」も政策として出されたが…
 地方の実情を考慮せずして江戸の人口抑制に取り組んでも成果は上がらない。 結果的に「人返しの法」は効果がなかった。 疲弊する地方への支援策に取り組まずに、地方から都市へ来る人間の数を抑制したり、強制的に地方へ戻したりする政策がうまくいくことはない。
 歴史は、そう教えている。  
 (以上、朝日新聞記事より歴史学者 藤田覚氏の記述の一部を要約引用したもの。)

 原左都子の私論でまとめよう。
 
 まさに最後に紹介した歴史学者 藤田覚氏のおっしゃる通りではなかろうか。 
 再度我が家に話を絞れば、既に娘も大学を卒業し一応大都会の企業に勤務する一社会人として活躍してくれているし。
 サリバンの私とて、40年程前に医学部卒業直後に上京を決断した事実、そしてこの大都会東京こそが我が自己実現の夢を一生に渡り叶えてくれる大舞台と、今尚感謝している身だし。  

 これ、またもや安倍政権の“悪あがき”としか捉えられない現実だ。
 こんな安易な法律施行をしたとて一極集中化対策になどなり得ない事実を、どうして“かの”安倍政権は政権終盤期に際して未だに分からないのか!

 実に腹立たしいのと同時に。
 世の“若手有識者”らしき人物達の論評力の乏しさ(と言うよりも人生経験の浅さ?)に、正直言って落胆させられた朝日新聞記事でもあった。 

 (以上、本エッセイ集バックナンバーを再掲載したもの。)



 最後に、現時点での我が感想だが。

 上記の「東京23区の大学定員を抑制する法律」なるものが、現在も生きているのであろうか? 生きているとして、それが東京23区への“一極集中化”対策となり得ているのであろうか??
 (ただもしこの法律が施行されているとしても。 現在の“新型コロナ禍”下に於いて昨年度末頃より学校現場全体が大混乱状態を余儀なくされていて、“一極集中化”もへったくれも無い状況であろう。)

 我が私見の結論としては、2019.05.27記載内容通りであり、追加することは無い。