原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

ウィーン旅行記 - 総括(海外個人旅は私を強い人間にする)編 ー

2019年07月27日 | 旅行・グルメ
 (写真は、楽友協会会館直ぐ近くの カール教会。)


 
 まずは、総括編として“カール教会”の写真を選択した理由から説明しよう。


 ウィーン旅程初日に、ウィーン市街中心部に位置する地下鉄U1カールスプラッツ駅近くの楽友協会会館を訪れた。

 当日会館が休館中である事は出発前より“嫌になる程”承知していたが、どうしても外観のみでも見学しておきたかったが故に、ウィーン到着後一番最初の訪問先として真っ先に訪れた。

 繰り返すが、今回の我々母娘のウィーン旅行の第一目的は、この楽友協会大ホールにてオーケストラコンサートを観賞する事にあった。
 残念ながら当該会館の年に1度の長期休館日に我々のすべての旅程が重なってしまい、代替案としてウィーン国立歌劇場にてのオーケストラコンサート観賞と相成った。



 さて、楽友協会会館へ到着するや否や、娘がすぐ近くに存在する教会を見上げながら私に告げる。

 「あっ、あの教会、毎年“ウィーンフィルニューイヤーコンサート”のアンコール曲“美しく青きドナウ”の演奏中に画面に映し出される教会だね。」

 その通り!と同意した私が、「そうだね。この教会に間違いないね! クラシックバレエ映像等と共に必ずや毎年この教会をテレビで見ている。 楽友協会からこんなに近い場所にある教会だったんだね。」


 ついでに旅雑誌より、この教会(正式名を“カール教会”というが。)の説明文を以下に転記して紹介しておこう。

 オーストリア・バロックの巨匠、エルラッハの代表作。 ペストが流行した1713年、マリア・テレジアの父カール6世によりペストの守護聖人ボロメオを祀る教会として建立された。
 屋内は、窓に美しいステンドグラスが施されていて、パイプオルガンの演奏が聴ける時もある。
 (以上、旅雑誌より引用したもの。)


 そうだったんだ。

 ただウィーン到着初日は東京からの深夜便長旅フライトにて早朝到着だった故に、あの時点でこの教会内部を見学せんとの余力は無かったねえ…

 とにかく一刻でも早くホテルで休み普段の体力と精神力を取り戻した後に、ウィーン旅を“元気に!”再会したかったものだ。


 それでも旅程初日に旅の第一目的から達成せんと志し、このカール教会外観を見る事が叶った!との意味合いで、「総括編」の写真として選択した。



 そんなこんなで始まった今回の我々母娘の“ウィーン個人旅行”だったが。

 連日容赦なく叩き降る「雷雨」に、旅程断念や予定変更を迫られ続け…。
 はたまた訪問先が“休館”との不運にも再三遭い…。

 それでも、果敢にもそれらに打ち勝った旅行だったと振り返る。

 旅程断念等々の理由で現地のカフェやレストランに避難した事により、我々母娘は今回の旅行中“よく飲み・よく食べた”のではなかろうか??
 そのためか、帰国後には体重が増えている!との私としては到底許し難い現実に苛まれた。(いえいえ、直ぐに解消しておりますのでご心配無く。)

 今でも体組成計に乗ると、特に「筋肉量」が有意に増加しているのだ!
 この現実が現在の我が身体を良好にしてくれている感がある。 それが証拠に、昨日台風前の高温多湿状態(最高気温が32℃)だったが、屋外へランニング練習に出掛け完走が叶った。


 それよりも何よりも、やはり“海外個人旅”とはいつ何時も自分自身が積極的に発言・行動せねば何も始まらない事実を再度実感だ。

 ドイツ語が分からねば、英語に限る!
 とにかく自分が可能な言語にて現地の人々とコミュニケーションを取らねば、その先は無い。
 よくぞまあ我が下手な英語を聞き取りコミュニケーションして下さったウィーンの人々に、心より感謝申し上げたいものだ。 



 これは、我が国に帰国後とて同様ではなかろうか?

 人間関係が極度に希薄化している我が国に於いて、悲しいかな日々凶悪犯罪が多発している現実…。

 それでも、“相手に通じる会話力”を持って対応すれば、先が開けそうな気もする。 
 それが実行出来る程の力はこの私には皆無である事は承知しているし、十分に考えが甘い事にも気付いてる。
 
 今回のウィーン旅行に於いて身体的にも精神面でも“少しばかり”強くなった気がしている私は、とにかく今実行可能な事として身内のみにでも優しく接しよう。