原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

路線バスとタクシーで行く郷里の旅 (B級グルメ編)

2017年03月10日 | 時事論評
 (写真は、我が郷里 “B級グルメ” 範疇に分類されるであろうラーメンの写真。)


 実はこのラーメン映像を昨日午前中にFacebookに公開したところ、既に知人より反応を頂いている。


 大阪府にお住まいのその人物の記述によると、
 「私も当該ラーメンを食せる近くの店舗に出向き、学生達と共にこのラーメンを食べたのですが、まるですき焼き風味の味付けだった。 学生達は最後にそのスープにご飯を入れて美味しそうに食べていたが、ちょっと受け付られないかも…」

 
 実は私も今回の旅道中に、郷里でこのラーメンを出された時には困惑した。

 見た目からして、汁の色が濃厚過ぎるのだ。


 私が遠い過去に郷里で暮らしていた当時、「中華そば屋」さんなる店舗が県内各地に存在していた。
 そこで当地のラーメン(「中華そば」と呼ばれていたが)を何度か食した事があるが、確実に美味だった記憶がある。


 あくまでも我が憶測だが、もしかしたら現在に至っては他県の同様B級グルメラーメンと“差別化”するために、敢えてこの“特徴的”な味にして現地のラーメンとして現在売り出しているのではなかろうか??

 そうだとするとその手段は至って邪道であり、“差別化”の方向を大いに誤ってしまったと判断出来そうな気がする。

 数年前にお土産として当該ラーメンを空港で買い求め自宅で食した事もあるのだが、その時もごく「普通」のラーメン味だった。 (決して美味しかったとは言えないものの、概してお土産品とはさほど美味しくないのが国内外を問わず通常だろう。)


 「地方創生」もその方向性を誤れば自滅の道を辿るのではなかろうかと、前回公開の “会席処の雛祭りフェア” の事例と共に私は考えたりもする……

 奇をてらったり、常連客をないがしろにするのではなく、特に食事処は真に美味しいものと良きサービスを提供する事こそが、何処の地域(東京も含め)であれ“真”の「地方創生」に繋がるのではあるまいか? 

 その意味で今回の我が旅行に於けるグルメを採点するならば、到着後最初の夜に訪れた駅ビルのイタリアンファーストフード店と、旅程最後の夜に空港にて立ち寄った食事処(ここでは「天ぷら定食」を頂いたが)に最高点を差し上げたい。

 要するに「地方創生」へったくれではなく、真実快き体験がその地で叶ったならば、また行きたいと思うのが人の性(さが)のような気が私はするのだ。


 (本エッセイ集にての公開に先立ち、既に原左都子Facebookページにグルメ関連の写真を数多く公開しておりますので、よろしければご参照いただけますように。)