原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

路線バスとタクシーで行く郷里の旅 (ビッグひな祭り編2)

2017年03月07日 | 旅行・グルメ
 (写真は、「ビッグひな祭り」会場中央に展示されている大ピラミッド100段雛飾りの風景。)


 あらかじめネットにて当該イベント情報を得ていたのだが、おーー!! 予想よりも展示内容が充実していて物凄い雛人形の数々だ!

 雛人形の一つ一つを観賞していたのでは日が暮れそうなため、館内を一覧する方針に切り替える。

 この勝浦町「ビック雛祭り」の歴史は長いらしく、今回が第29回目の展示とのことだ。
 回を重ねる毎に人形数が増え、昨年はリオ五輪会場でも展示を実施したらしい。 

 しかも、当該会場では雛人形のみならず、洋風人形や供養のために持ち込まれたぬいぐるみ等も展示されている。

 更には随時イベントを実施していて、3月3日の当日は阿波人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門」が上演されていた。
 これは過去に既に2度観賞しているため、今回は写真撮影のみで素通りした。

 
 勝浦町特産品販売コーナーも設置されていて、地元の人達が観客の一人ひとりに声掛けして下さる。
 「何処からいらっしゃいましたか?」と尋ねられたものならば、すぐさま反応したい私だ。
 「東京から来ました」と応えると、「遥々と勝浦町へようこそ!」と返して下さる。

 特に、勝浦町産の“みかん”が超安価なのに驚いた。
 勝浦町は県内でも有数のみかん産地ということは昔から知ってはいるが、それにしてもその廉価加減が半端ではない。 M~LLサイズのみかんを7個程ビニール袋に入れ販売しているのだが、その価格とは100円ポッキリなのだ!

 「これ、本気ですか?!?」と私が尋ねると、「勝浦ではこの値段ですよ。 大阪では300円で売られているらしいですが」と地元の方がおっしゃるので、私が「東京では380円です。」と応えた。
 「何だかただで頂くようで申し訳ないですが買います」と返答して、それを郷里の実母への土産に買い求めた。 (後日談だが、勝浦町には縁がない実母もその廉価と美味しさの程に驚いていた。


 この勝浦「ビックひな祭り」はバス団体観光客の目玉スポットともなっている様子で、昼食時の食事処が混雑しているのに辟易とさせられた。 
 しばらく待ったのだが結局昼の食事が現地では出来ず、更には近くにただの一つも食事処が無い状態。
 やむを得ずすぐ横のJAにて巻き寿司と稲荷寿司の弁当を買い求め、帰り道の路線バス内で娘と二人で食した。 (お行儀が悪い事は承知だが、バス内が空いているからこそ叶う路線バス内の昼食でした。

 これが何とも、美味だったこと!! (2人とも、お腹が空いていたからかもしれないが…‥) 


 その後、東京に帰宅後も巻き寿司が食べたくて買い求めたのだが、やっぱり味が全然違うなあ。
 

路線バスとタクシーで行く郷里の旅 (ビッグひな祭り編1)

2017年03月07日 | 旅行・グルメ
 (写真は、郷里勝浦町にて開催中の“ビッグひな祭り”を観賞するため乗車した路線バス内風景。)


 折しも、郷里滞在中の3月3日は雛祭りだ。
 母の勧めで、この日は勝浦町まで出向き “ビッグひな祭り” を観賞する事とした。

 郷里主要駅より路線バスに乗車する。
 あらかじめ、乗車するべきバス路線や発車時刻はバス案内所にて調べておいた。 (まるで、テレビ人気番組「路線バスの旅」を地で行っている感覚で愉快だ。  このバス案内所は郷里滞在中何度も訪れたため、係員氏と顔見知りになった。)


 実は私が勝浦町へ行くのは、その名は知れどもこの日が初めてだった。  
 案内所にてバス路線図を頂いていたのだが、そこに記載されている停留所を見ながらのバス道中だ。
 論田(これ “ろんでん” と読みます)や中田(これは “なかた” ではなく “ちゅうでん” と読みます)等々の地名も昔から知れども、こんな所にその地が存在していたんだ!  などと今更ながら納得しつつ、始発駅から46目の停留所が「人形文化交流館前」だ。


 上記写真は目的地が近づいた辺りのバス内風景。

 始発停留所から乗り込んだ数名の乗客が次々降車し、その後乗り込んでくる乗客はまばら。 乗客のほとんどが高齢者の中、たまに高校生らしき少年達、そして我々母娘。  
 いつもの事だが、旅行者はほとんど見かけない。 おそらく皆さん、レンタカー等車を利用しているのだろう。

 車窓からは、勝浦川や山々が見える。 
 山道を猛スピードで上っていく感覚でバスが大揺れしつつ進んで行く。


 展望が開けた所に「ビッグひな祭り」会館が見えて来て、我々はバスを降車した。