今年の3月は真冬並みの寒さが続いていたが、昨日は私が住む東京地方でも春らしい暖かさが感じられる一日だった。
こんな日は、野外でランニング練習したら気持ちよさそうだ。
いつもはジムにて筋トレ及びランニング練習をする曜日だが、この絶好のランニング日和に屋内にこもるのはどう考えてももったいない。
と言う訳で昨日、久しぶりに自宅近くの大規模公園へランニング練習に出かけた。
野外ランニング練習の際には、ウォーミングアップの意味合いもあり公園内でまず軽くストレッチの後、ウォークマンにて2曲ほどダンスミュージックをかけ、ダンスエクササイズをするのが通常だ。
昨日もこのダンスエクササイズを始めたところ、ちょうど公園内で踊る私の前を通りかかった高齢のご婦人が、じっと私の方を見ながら何か話しかけておられるようだ。
急いでウォークマンのイヤホンを外し、婦人に近づき「こんにちは」と声を掛けた。
そうしたところご婦人がおっしゃるには、「私もダンスが好きなの。一緒に踊りたいな~。」
即答して私曰く、「是非、ご一緒に踊りましょう!」
と言い終わるのも待てないがごとく、手押ししていたシルバーカーを離れ、ご婦人がダンスステップを踏み始めるではないか!
これがビックリ!! 上手なのに加えて、私がいつも踊っているジャズダンス系程の軽快なノリのテンポが速いステップなのだ!
「凄いですねえ。 何だか負けそうですが、ダンス経験がおありですね!?!」と尋ねると、ご婦人が「昔ダンスをやっていたの。 今は腰が痛くてそれどころじゃないのだけど、貴女を見ているとつい踊りたくなったのよ。」
(いやはや参ったなあ。世の中には希少な高齢者が存在するものだ)と心底驚いていると、ご婦人が「私今92歳なんだけど、ずっと商売をやっていたせいで比較的元気な年寄りかもしれない。」と言い始めるではないか。
(92歳!! 後30年も生きて私はこんなに元気でまだダンスを踊っていられるのか?? )と脳裏に我が将来像に対する不安感が過りつつも……
「そうですよね。 自営業の方は定年退職が無くいつまでも主体的にその職務にかかわれるのが羨ましいです。」などとしどろもどろに返答すると、「主人が亡くなってからは、店頭に置いていた自動販売機を6台から2台までに減らしたの。 そうでもしないと私の缶の入れ替え仕事がいつまでも大変だから。 でもたまに娘がやって来て、自動販売機への入れ替えはお母さんが自分でやった方がいい、と見放すのよ。 惨い娘でしょ?」と言うので、 「いや、それは娘さんのお母様への愛情ですよ。 そんなご自身の仕事がある事も生き甲斐の一つではないですか? お仕事を全うされつつ100歳を過ぎても生きておられるようなパワーを感じさせて頂けます。 私もそれにあやかりたい思いです…」等々と会話を連続していると、
ご婦人は「あ~ら、ごめんなさいね。ダンスの邪魔をしたわね」と言いながらシルバーカーへ再び戻り、公園内をさっさと去って行かれた。
その後、私が5㎞のランニング練習を終了しかかった時、当該92歳の高齢女性が未だ公園内をシルバーカーを押しつつ歩かれている姿を垣間見て、改めてこのご婦人の生命力(この世を生き抜かんとするパワー)の程に恐れ入った私だ。
現在92歳ということは1924年のお生まれ。 日本の元号で言うところの大正末期にご生誕された人物のようだ。
そうすると、第二次世界大戦末期には既に成人されていたご年齢であろう。
その頃未だこの世に誕生していない世代の私にとっては、当時の国民の生き様に関して想像不能な部分が多いのが事実だ。
ただ未だ未熟者の私にとって、92歳までの年月に渡りこの世を生き抜き、大都会東京で現在に至って尚商売を続行されているとのご婦人が、行きずりの私に垣間見せて下さった“ダンスステップ”に、大いなるインパクトを受けた事は確かだ。
その素晴らしさこそが、大正・昭和・平成との長き年月に渡り存在し続ける彼女の証しではないかと、昨日行きずりにてほんの一時合いあいまみえたご婦人のご人生の程を鑑みつつ、身勝手にも尊敬申し上げたい思いである。
こんな日は、野外でランニング練習したら気持ちよさそうだ。
いつもはジムにて筋トレ及びランニング練習をする曜日だが、この絶好のランニング日和に屋内にこもるのはどう考えてももったいない。
と言う訳で昨日、久しぶりに自宅近くの大規模公園へランニング練習に出かけた。
野外ランニング練習の際には、ウォーミングアップの意味合いもあり公園内でまず軽くストレッチの後、ウォークマンにて2曲ほどダンスミュージックをかけ、ダンスエクササイズをするのが通常だ。
昨日もこのダンスエクササイズを始めたところ、ちょうど公園内で踊る私の前を通りかかった高齢のご婦人が、じっと私の方を見ながら何か話しかけておられるようだ。
急いでウォークマンのイヤホンを外し、婦人に近づき「こんにちは」と声を掛けた。
そうしたところご婦人がおっしゃるには、「私もダンスが好きなの。一緒に踊りたいな~。」
即答して私曰く、「是非、ご一緒に踊りましょう!」
と言い終わるのも待てないがごとく、手押ししていたシルバーカーを離れ、ご婦人がダンスステップを踏み始めるではないか!
これがビックリ!! 上手なのに加えて、私がいつも踊っているジャズダンス系程の軽快なノリのテンポが速いステップなのだ!
「凄いですねえ。 何だか負けそうですが、ダンス経験がおありですね!?!」と尋ねると、ご婦人が「昔ダンスをやっていたの。 今は腰が痛くてそれどころじゃないのだけど、貴女を見ているとつい踊りたくなったのよ。」
(いやはや参ったなあ。世の中には希少な高齢者が存在するものだ)と心底驚いていると、ご婦人が「私今92歳なんだけど、ずっと商売をやっていたせいで比較的元気な年寄りかもしれない。」と言い始めるではないか。
(92歳!! 後30年も生きて私はこんなに元気でまだダンスを踊っていられるのか?? )と脳裏に我が将来像に対する不安感が過りつつも……
「そうですよね。 自営業の方は定年退職が無くいつまでも主体的にその職務にかかわれるのが羨ましいです。」などとしどろもどろに返答すると、「主人が亡くなってからは、店頭に置いていた自動販売機を6台から2台までに減らしたの。 そうでもしないと私の缶の入れ替え仕事がいつまでも大変だから。 でもたまに娘がやって来て、自動販売機への入れ替えはお母さんが自分でやった方がいい、と見放すのよ。 惨い娘でしょ?」と言うので、 「いや、それは娘さんのお母様への愛情ですよ。 そんなご自身の仕事がある事も生き甲斐の一つではないですか? お仕事を全うされつつ100歳を過ぎても生きておられるようなパワーを感じさせて頂けます。 私もそれにあやかりたい思いです…」等々と会話を連続していると、
ご婦人は「あ~ら、ごめんなさいね。ダンスの邪魔をしたわね」と言いながらシルバーカーへ再び戻り、公園内をさっさと去って行かれた。
その後、私が5㎞のランニング練習を終了しかかった時、当該92歳の高齢女性が未だ公園内をシルバーカーを押しつつ歩かれている姿を垣間見て、改めてこのご婦人の生命力(この世を生き抜かんとするパワー)の程に恐れ入った私だ。
現在92歳ということは1924年のお生まれ。 日本の元号で言うところの大正末期にご生誕された人物のようだ。
そうすると、第二次世界大戦末期には既に成人されていたご年齢であろう。
その頃未だこの世に誕生していない世代の私にとっては、当時の国民の生き様に関して想像不能な部分が多いのが事実だ。
ただ未だ未熟者の私にとって、92歳までの年月に渡りこの世を生き抜き、大都会東京で現在に至って尚商売を続行されているとのご婦人が、行きずりの私に垣間見せて下さった“ダンスステップ”に、大いなるインパクトを受けた事は確かだ。
その素晴らしさこそが、大正・昭和・平成との長き年月に渡り存在し続ける彼女の証しではないかと、昨日行きずりにてほんの一時合いあいまみえたご婦人のご人生の程を鑑みつつ、身勝手にも尊敬申し上げたい思いである。