(写真は、原左都子20代半ば頃 バリ島にて。 30数年前に撮影したこの写真を掲載した理由は、本文をお読み下されば判明します。)
「原左都子エッセイ集」ほぼ1年前 2014.3.10 公開のバックナンバー 「悪口を言われる事とは自身に存在感がある証拠」 が、当エッセイ集本日の Popular Entries トップ10入りをしているようだ。
これを見て思い出した。
実は私は20代半ば頃にも、職場の後輩女性(年齢はあちらが上)から、面と向かって 「あなたが嫌いです。」と直言された事があるのだ。
上記バックナンバー内でも記しているが、私は小学6年生卒業間近の頃にクラスの一男子生徒から 「お前が嫌いだ!」 と罵倒された経験の持ち主でもある。
以下にその部分のみを振り返らせていただこう。
時は我が第二次反抗期、小学6年生頃の出来事である。
当時より既に大いなる“天邪鬼批判気質”を内に秘めていた私は、早くも学級担任批判を展開した。 その批判の手段とは国語の時間に課せられた作文内なのだが、私は「学級担任とは“えこひいき”をするべきでない」なる表題の作文を仕上げて提出した。
作文提出直後に私は担任から教室内全生徒の面前で“吊し上げ”措置を食らったのに加えて、一男子生徒より「お前が嫌いだ!」なる直訴を受ける事態と相成った。 男子生徒曰く、「クラスの皆が仲良くしようとしているのに、何でお前だけが反発ばかりしているのだ! お前のような奴がクラスにいるのは迷惑だし、先生が可愛そうだよ!」 この一男子生徒よりの暴言に、私は敢えて反論はしなかった。 幼き頭で“自分の論理こそが正しい!”と信じていたから黙って耐えた。
その後の教室内では、特に目立った動きはなかった。 クラスの誰かがどちらかに迎合するでもなく卒業式の日を迎えた。 ただ大人であるはずの担任だけは、私に対する“憎しみ”の思いを卒業後も募らせていたようだが…
(途中略して、以下は結論部分だが) この私など幼き頃に“お前が嫌いだ!”との「悪口」を周囲から“直言”されたことがきっかけで我が“天邪鬼気質”を確認して、この世を力強く生き延びているとも表現可能だ。 そんな批判精神旺盛な自分を肯定できることを武器として、今後も年老いていくつもりだよ!
(以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより一部を引用。)
当該エッセイの趣旨は、女子高校生が“陰で悪口を言われている”事態に悩んでいるのを受けて、そんな事を気にするには及ばない、との我が結論を導いた内容である。
もしも私の事例のごとく、相手から面と向かって否定的言論を直言されたのならばともかく、“陰での悪口”とは受け取る側の勘違いや妄想の場合もあり得る。
片や相手よりの悪口の“直言”とは、それを言われた自分自身の存在感の大きさを物語る証拠とも受け取れ、将来に向けてむしろ自己発展上プラスに作用する。 とアドバイスしたものだ。
ここで話題を表題に戻そう。
時代はおそらく我が20代半ば期と記憶している。
その当時私は既に新卒にて就職した民間企業にて“生え抜き”で一部門のリーダー格の地位を築いていた。
そこに入社して来た一人の女性がいた。(ここではA子さんと名付けよう。) A子さんとは要するに中途採用者なのだが、某大学研究室にてある程度の研究実績を立ち上げた後“縁故採用”にて当該民間企業に再就職したと見聞している。
紛れもなく美人だ! 業務上の実力の程に関しては我が所属係と異なるため不明なのだが、分野が同じ故に接触する機会は幾度かあった。 会社内に於いてA子さんは後輩とは言えども相手は年上。 更には“縁故入社”の噂を聞いていた私はその対応に多少難儀・苦慮した。 おそらく私はA子さんが年上である事を尊重して、丁寧な対応を心掛けていたと振り返る。 その時の感想としては、プライドが高そうな割にはご自身が“縁故入社”故の後ろめたさもあるのか??、どうもA子さんの私に対する態度のちぐはぐ感が否めなかったものだ。
そんな折、A子さんが“ダイビング”の趣味があるとのことで、同趣味の我が部下女性が社内でA子さんと仲良くなった話を聞いた。
折しも私がバリ島旅行(上記写真参照)を企てていた頃だ。 部下女性曰く、「A子さんのダイビングインストラクター氏が何度もバリ島に行っていて詳しいから、今度A子さんと一緒にそのインストラクター氏の話を聞きに行きましょう!」 年齢近き部下にそう言われて拒否出来る訳もないし、そもそも私もまだまだ若き時代だ。 ダイビングには興味がないものの、バリ島に関して詳しい話を聞けると思った私はその誘いに乗った。
そして出かけた先は、当該ダイビングインストラクター氏が経営しているショップだった。
ただダイビングに関してやはり一切の興味が抱けない私は、インストラクター氏の話を空耳で聞きつつ店内をそれとなく見回していたと振り返る。
十数分が経過した頃、そのインストラクター氏の関心が突然私に向いたのだ! そう言えば、この男性がダイビングには興味無さそうな私に時折チラチラと視線を送っている感覚もあった。 そして言うには…
「あなたって、面白い顔をしてるね!」
私自身は、これを“褒め言葉”と一瞬にして解釈した。(このインストラクター氏、私に興味を持ったのかなあ?)なる感覚だ。
ところがA子さんの解釈はまったく異なったようだ。(要するに“面白い顔”を“変な顔”と悪い方に解釈したのだろう。) そこでA子さんが「プッ!」と吹き出したのも、その場にいた皆が認識した事であろう。
さてさて、どちらの解釈が正しいのかは、今となっては私には計り知れない事実だ。
ただその後、インストラクター氏が私に対して「バリ島に行くならば、絶対にダイビングをするべきですよ!」と勧めたくれた事実を記憶している。 残念ながら、どうしてもその趣味が無かった私にとっては当該インストラクター氏とは単なる“一期一会”の出会いでしかない。
そんな事を経験した間もない頃の事だっただろうか。
会社からの帰り道で、駅への道を前を歩くA子さんを偶然見つけた。
「今日はもう仕事が終わったんですか?」 と問う私に対し、しばらく黙ったA子さんが私に告げたのが…
「あなたが嫌いです。」 なる一言である。
この一言には、未だ若き私は実に困惑させられた。
一体全体、私の何が嫌いなのかが咄嗟に分析不能だったものだ。 ただ当時の我が脳裏に過ったのは、私こそが職場の先輩であるとの事実だ。 A子さんとは要するに“縁故採用”が社内にバレバレの存在でしかなく、その身分にして対照的に“生え抜き”で頑張っている私を敬遠したかったのではあるまいか??
更には、社内友人を通じて自分の趣味範疇にまで私に侵入されてしまった… もはや逃げ処が無い…
今となっては私としては、一時とは言えども彼女のプライベート趣味分野をも侵害した事実を申し訳なかったと謝罪するしかないような思いだ。
それにしても、遠い過去の時代に私に対して「あなたが嫌いです。」と言い放ったA子さんは、その後如何なる人生を歩まれているのだろう??
結局社内での存在感が薄かったA子さんは、早期に退職したような気もするのだが… と言うのも、その後のA子さんに対する記憶が我が脳裏に一切無いのだ。
私にとっては、「あなたが嫌いです。」と直言した希少な存在のA子さんの現在にこそ、多少興味があるのだが…
「原左都子エッセイ集」ほぼ1年前 2014.3.10 公開のバックナンバー 「悪口を言われる事とは自身に存在感がある証拠」 が、当エッセイ集本日の Popular Entries トップ10入りをしているようだ。
これを見て思い出した。
実は私は20代半ば頃にも、職場の後輩女性(年齢はあちらが上)から、面と向かって 「あなたが嫌いです。」と直言された事があるのだ。
上記バックナンバー内でも記しているが、私は小学6年生卒業間近の頃にクラスの一男子生徒から 「お前が嫌いだ!」 と罵倒された経験の持ち主でもある。
以下にその部分のみを振り返らせていただこう。
時は我が第二次反抗期、小学6年生頃の出来事である。
当時より既に大いなる“天邪鬼批判気質”を内に秘めていた私は、早くも学級担任批判を展開した。 その批判の手段とは国語の時間に課せられた作文内なのだが、私は「学級担任とは“えこひいき”をするべきでない」なる表題の作文を仕上げて提出した。
作文提出直後に私は担任から教室内全生徒の面前で“吊し上げ”措置を食らったのに加えて、一男子生徒より「お前が嫌いだ!」なる直訴を受ける事態と相成った。 男子生徒曰く、「クラスの皆が仲良くしようとしているのに、何でお前だけが反発ばかりしているのだ! お前のような奴がクラスにいるのは迷惑だし、先生が可愛そうだよ!」 この一男子生徒よりの暴言に、私は敢えて反論はしなかった。 幼き頭で“自分の論理こそが正しい!”と信じていたから黙って耐えた。
その後の教室内では、特に目立った動きはなかった。 クラスの誰かがどちらかに迎合するでもなく卒業式の日を迎えた。 ただ大人であるはずの担任だけは、私に対する“憎しみ”の思いを卒業後も募らせていたようだが…
(途中略して、以下は結論部分だが) この私など幼き頃に“お前が嫌いだ!”との「悪口」を周囲から“直言”されたことがきっかけで我が“天邪鬼気質”を確認して、この世を力強く生き延びているとも表現可能だ。 そんな批判精神旺盛な自分を肯定できることを武器として、今後も年老いていくつもりだよ!
(以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより一部を引用。)
当該エッセイの趣旨は、女子高校生が“陰で悪口を言われている”事態に悩んでいるのを受けて、そんな事を気にするには及ばない、との我が結論を導いた内容である。
もしも私の事例のごとく、相手から面と向かって否定的言論を直言されたのならばともかく、“陰での悪口”とは受け取る側の勘違いや妄想の場合もあり得る。
片や相手よりの悪口の“直言”とは、それを言われた自分自身の存在感の大きさを物語る証拠とも受け取れ、将来に向けてむしろ自己発展上プラスに作用する。 とアドバイスしたものだ。
ここで話題を表題に戻そう。
時代はおそらく我が20代半ば期と記憶している。
その当時私は既に新卒にて就職した民間企業にて“生え抜き”で一部門のリーダー格の地位を築いていた。
そこに入社して来た一人の女性がいた。(ここではA子さんと名付けよう。) A子さんとは要するに中途採用者なのだが、某大学研究室にてある程度の研究実績を立ち上げた後“縁故採用”にて当該民間企業に再就職したと見聞している。
紛れもなく美人だ! 業務上の実力の程に関しては我が所属係と異なるため不明なのだが、分野が同じ故に接触する機会は幾度かあった。 会社内に於いてA子さんは後輩とは言えども相手は年上。 更には“縁故入社”の噂を聞いていた私はその対応に多少難儀・苦慮した。 おそらく私はA子さんが年上である事を尊重して、丁寧な対応を心掛けていたと振り返る。 その時の感想としては、プライドが高そうな割にはご自身が“縁故入社”故の後ろめたさもあるのか??、どうもA子さんの私に対する態度のちぐはぐ感が否めなかったものだ。
そんな折、A子さんが“ダイビング”の趣味があるとのことで、同趣味の我が部下女性が社内でA子さんと仲良くなった話を聞いた。
折しも私がバリ島旅行(上記写真参照)を企てていた頃だ。 部下女性曰く、「A子さんのダイビングインストラクター氏が何度もバリ島に行っていて詳しいから、今度A子さんと一緒にそのインストラクター氏の話を聞きに行きましょう!」 年齢近き部下にそう言われて拒否出来る訳もないし、そもそも私もまだまだ若き時代だ。 ダイビングには興味がないものの、バリ島に関して詳しい話を聞けると思った私はその誘いに乗った。
そして出かけた先は、当該ダイビングインストラクター氏が経営しているショップだった。
ただダイビングに関してやはり一切の興味が抱けない私は、インストラクター氏の話を空耳で聞きつつ店内をそれとなく見回していたと振り返る。
十数分が経過した頃、そのインストラクター氏の関心が突然私に向いたのだ! そう言えば、この男性がダイビングには興味無さそうな私に時折チラチラと視線を送っている感覚もあった。 そして言うには…
「あなたって、面白い顔をしてるね!」
私自身は、これを“褒め言葉”と一瞬にして解釈した。(このインストラクター氏、私に興味を持ったのかなあ?)なる感覚だ。
ところがA子さんの解釈はまったく異なったようだ。(要するに“面白い顔”を“変な顔”と悪い方に解釈したのだろう。) そこでA子さんが「プッ!」と吹き出したのも、その場にいた皆が認識した事であろう。
さてさて、どちらの解釈が正しいのかは、今となっては私には計り知れない事実だ。
ただその後、インストラクター氏が私に対して「バリ島に行くならば、絶対にダイビングをするべきですよ!」と勧めたくれた事実を記憶している。 残念ながら、どうしてもその趣味が無かった私にとっては当該インストラクター氏とは単なる“一期一会”の出会いでしかない。
そんな事を経験した間もない頃の事だっただろうか。
会社からの帰り道で、駅への道を前を歩くA子さんを偶然見つけた。
「今日はもう仕事が終わったんですか?」 と問う私に対し、しばらく黙ったA子さんが私に告げたのが…
「あなたが嫌いです。」 なる一言である。
この一言には、未だ若き私は実に困惑させられた。
一体全体、私の何が嫌いなのかが咄嗟に分析不能だったものだ。 ただ当時の我が脳裏に過ったのは、私こそが職場の先輩であるとの事実だ。 A子さんとは要するに“縁故採用”が社内にバレバレの存在でしかなく、その身分にして対照的に“生え抜き”で頑張っている私を敬遠したかったのではあるまいか??
更には、社内友人を通じて自分の趣味範疇にまで私に侵入されてしまった… もはや逃げ処が無い…
今となっては私としては、一時とは言えども彼女のプライベート趣味分野をも侵害した事実を申し訳なかったと謝罪するしかないような思いだ。
それにしても、遠い過去の時代に私に対して「あなたが嫌いです。」と言い放ったA子さんは、その後如何なる人生を歩まれているのだろう??
結局社内での存在感が薄かったA子さんは、早期に退職したような気もするのだが… と言うのも、その後のA子さんに対する記憶が我が脳裏に一切無いのだ。
私にとっては、「あなたが嫌いです。」と直言した希少な存在のA子さんの現在にこそ、多少興味があるのだが…