じんせい2度なし

かほぱぱの独り言

円高のメリット

2011年12月24日 | 社会・経済

ダルビッシュ投手のレンジャース落札額には驚いた。
松坂投手の5110万ドルを超える、5170万ドルという新記録。
ところが、違和感を感じたのは、ドルで考えると松坂越えなのだが、円に換算すると松坂の60億に対して、ダルビッシュは40億と20億も少なくなっている。
新聞で連日報じられているように、輸出企業が円高でどれだけダメージを受けているかが、よくわかる数字だ。
円高により輸出企業は大変だということが、何となくわかっていたつもりだったが、1ドル78円というのは企業の手取りにどれだけ影響を与えるのかは実感できなかった。
それが今回はっきりしたわけで、企業が国際競争に勝ち抜くために大きなハンディがあることが認識させられた。
このところ、日本の電機メーカーは相次いでテレビ事業を縮小する戦略を打ち出している。
数年前まではテレビ事業が各社のドル箱になっており、世界シェアも50%を誇っていたのに、最近では30%を切る水準にまで落ち込み、赤字事業になってきたためだ。
韓国勢の攻勢によるものだが、一方はウオン安が進んでいるのだから、松坂とダルビッシュの手取り額以上の差があることになる。
これほどの異常な円高は、一方では輸入には大きくプラスになるはずだが、個人的には円高のメリットは海外旅行でしか実感できないのは、何かおかしいのだろうか。
それとも私の消費志向に問題があるのか。