じんせい2度なし

かほぱぱの独り言

コミュニケーションの語源

2009年10月27日 | 本と雑誌

私の大学時代の研究室の後輩から、本を自費出版したと連絡がありました。
まだ手に取って読んでいませんが、ご紹介。
それにしても、3人の子どもを育てながら出版とは凄い。
もう10年ぐらい会っていないけど、元気でやってるみたいで良かったな。

たこちんアメリカ珍道中 たこちんアメリカ珍道中
価格:¥ 1,155(税込)
発売日:2009-06-01

アマゾンで少し中身が観れますので是非ご覧ください。

話は変わって、こちらは読んだ本のご紹介。
以前1年間研修でお世話になった資生堂の創業家出身の元社長福原さんの本。
評論する立場ではありませんが、福原さんの人柄だからこそ言える言葉が多く、とても私のようなガサツな人間には真似出来そうにありません。

部下がついてくる人―体験で語るリーダーシップ (日経ビジネス人文庫) 部下がついてくる人―体験で語るリーダーシップ (日経ビジネス人文庫)
価格:¥ 580(税込)
発売日:2001-03

▶リーダーに求められる特質のひとつは、コミュニケーションの能力です。
 リーダーの力は、この能力によって大きく左右される。
 コミュニケーションは、送り手からの単なる恣意的な伝達・連絡や通知であってはなりません。
 双方向の伝達ならいいのだろうと考える人もいますが、 それが双方向からすれ違うのでは初期の目的は達せられない。
▶つまり、共同の組織体に物事が広く伝わった結果として、それが皆に等しく理解されなければ、本当のコミュニケーションは成立しない。
 もともとコミュニケーションの語源は、「共通の」「共同の」を意味するラテン語のコミュノスで、それから共同体を意味するコミュニケーションという言葉が生まれ、共同体内部にあるべき伝達を意味するコミュニケーションという概念になったものです。
▶コミュニケーションの力についていえば、最初に発信されたときの質の高さ、力の強さによって、組織内外への伝播のあり方や共有度、さらに人々への力づけの度合いが決まります。
 そして、それがうまく達成されたとき、組織内では一人一人が発信者になって循環していく。
▶しかし、リーダーにとってのコミュニケーションは、単に情報共有とか、共有知の大切さだけで済むものではありません。
 あくまでもリーダーの目標は、一緒に進もうとする人達が同じ志をもつ状態を作り出すことにあるからです。
 リーダーのコミュニケーションは、だれもが理解でき、しかも品位がなくてはならない。それもなるべく簡潔な言葉で・・・

▶今日の真のリーダーは、自らも生き、他者も生かし、組織全体の発展を図れる能力を持たなければならないのではないでしょうか。
 それは、人を命令で統率するのではなく、組織の中の人々の心を動かし、行動に移らせる人であり、まあ、常にリーダーに従う人々を理解しようと努める人ではないでしょうか。
▶マックス・デプリーは、リーダーの条件を、
 ○事実を掌握すること、○その仕事に当たる人への奉仕者であるべきこと、○最後に感謝の言葉を述べること~だけだといいます。
 実は、この「リーダー=奉仕者論」は、マックス・デプリー以前にも何人かの人達によって主張されてきた、いわば現代産業社会の言説です。
▶そして、リーダーは強引に人を引っ張るのではなく、人を動かし、その人たちがリーダーを支えてくれるようなりーダーシップがこれからの目標であることが説かれました。
 「黙って私にについ来なさい」「私に任せて下さい」というような言葉は、かつての英雄時代には通用しても、今日ではかえって部下の不安を招くことすらある。