オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

2012年世界選手権、女子フリー

2012年04月11日 10時33分50秒 | 2011-2012年シーズン
一昨日の夜にJスポーツ4で放送された今年の世界選手権・女子フリーの録画。24人のフリーに出場した全選手の演技の映像を全て見終えました。
某フジテレビの放送のように、しつこいくらいのSPのおさらいも一切なし。また実況アナの絶叫もなし。何かと邪魔なゲーノージンも、もちろんいない。
最初の選手の演技から表彰式、そして記者会見まで淡々と映像が流れて行く。
特に最終グループの時は副音声の会場音だけで演技を見る。素晴らしい音楽と素晴らしい演技が、ストレートに伝わってくる。
実力の全てを出し尽くすことが出来た選手、残念ながら持てる実力を出し切ることが出来なかった選手。
選手各自、それぞれの思いが淡々と流れている映像の中から伝わってきて、これが世界選手権の重さか!と痛感する。
フィギュアスケートの放送は、こうありたいものです。
また演技後の外国選手のインタビューもあり、これも嬉しかった。ここも某フジテレビと違うところ。
ベストの演技が出来たアレーナ・レオノワやアシュリー・ワーグナーの嬉しそうな表情と弾む声、反対に悔しさをどこにぶつけたらよいのかわからないコメントのエレーネ・ケデヴァニシヴィリの表情。
また鈴木明子さんと村上佳菜子さんが抱き合う姿。そして、それを見つめる高橋成美さんの後ろ姿。何かほのぼの感が伝わって来ました。

私自身、鈴木明子さんの3位は今も嬉しくてたまらないのですが、その反面、アリッサ・シズニーと浅田真央さんが心配でたまらない。
アリッサ・シズニーの演技を見ていて本当に辛かった。
かなりケガが深刻な状態なのであろう。早くベストのコンディションに戻って、あの美しい演技を見せて欲しい。

そして浅田真央さん。
インタヴューでも「ショートでもフリーでも力を出しきれなかった」とコメントしています。
まだまだ長いトンネルの中のようである。トンネルを出ていたようで、まだ出ていなかったトンネル。そんな感じである。
今回、明暗を分けた鈴木明子さんと浅田真央さん。
この前、ゆういち様からの中日新聞に掲載された記事の情報が今も心に残っています。

>20代後半になって3回転-3回転のジャンプを手に入れた鈴木明子さん・・・その陰には荒川静香さんあり。
「アイスショーで共演した時はいつも跳ぶ軌道やこつを教えてくれた。練習中もさりげなく目の前で跳んでくれた。小さな体で力任せに跳ぶ若手のジャンプよりも、大人の体でこなすジャンプは何倍も参考になった。」

若手のジャンプから大人のジャンプへ。真央さんの演技を見ていて、ふと上記の記事のことが頭の中をよぎりました。
年齢的に、真央さんは今、分岐点にきているのかもしれません。
荒川静香さんがトリノ冬季オリンピックで金メダルに輝いたのは24歳の時。荒川さんが何を克服してオリンピックで頂点に立ったのか?いろいろ考えさせられるものがあり、きちんと検証すべきでしょう。その荒川静香さんと縁の深い佐藤コーチ夫妻のもと、さらなる精進が続くでしょう。
今回の世界選手権ではジャンプでは残念な状態でしたが、その他のスピンやステップは、やはり素晴らしく、あれだけジャンプをミスしたにもかかわらず今回6位に留まったということは、やはり浅田真央さんは並の選手ではないという証だと私は強く思っています。
トンネルの中にいて6位ですから、トンネルを完全に出た時を楽しみにしています。

それにしても最終グループで日本人選手が3人登場したのは圧巻でした。そして3人全て6位以内である。
大昔、札幌オリンピックからフィギュアスケートを見続けている者にとって、こんな時代がくるとは夢にも思いませんでした。
来シーズンも日本のフィギュアスケート界が素晴らしいシーズンであることを願うばかりです。




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2 コメント

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Unknown (ペンギン)
2012-04-13 20:14:24
こんにちは。
カロリーナさんはいつも不思議な曲で演技をされますがその分彼女の存在感に引き込まれてしまいます。氷上に立つポーズの一つ一つが美しく,彼女はミューズだと私は錯覚してしまいます。
今回全力を出し切れたレオノワさんにも拍手。彼女の立場はソルトレイクに出場できなかった荒川静香さんと被るように思います。ジャンプの才能豊かな美姫さんや真央さんが数年後成長してくるであろう事を予見しながら,同世代のライバル達とも競い合っていかなければならず。でも,だからこそ,ドルトムントで彼女の演技は更なる高みに昇華されたのだと思います。若い国内のライバルに負けない為に大人の女性である事を武器にしたレオノワさん。来年もまた別の一面を成長させて自国開催のオリンピックへの代表権を獲得してほしいと思います。
アシュリーの演技は本当に引き込まれました。
真央さんは氷上での元気の無さが残念でした。ラベンダーや仮面舞踏会という真央さんだからこそ完成させられたレベルの高い演技の衝撃が忘れられません。また新しく誰かに出会ってもう一段階真央さんが花開く事を期待してしまいますし,応援したいと思います。
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Unknown (オペラファン)
2012-04-14 21:14:53
ペンギン様へ

コストナー、レオノワ、鈴木明子さんと今年の世界選手権は表現は悪いのですが苦労人が表彰台に昇ったような気がしています。
ただ3人ともGPシリーズの好調さが崩れることなく、世界選手権でも安定した演技を見せたことは、さすがだったと思います。
特にレオノワは自国のジュニアの選手の躍進が目立っているだけに、危機感もあったであろうと思います。ソチ冬季オリンピックでも、あのこぼれるような笑顔を、ぜひ見たいものです。
浅田真央さんは前奏曲「鐘」や「仮面舞踏会」という何か挑戦的なプログラムの方が合っているのではと思ったりしています。来シーズンのプログラムが何なのか楽しみです。
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