雑感の記録。

秋の夜長はダラテンで

いいかげん

2011年10月20日 | book & comic
今週末買いに出るモノや月末のドロヘドロ含めてたくさん書く事になりそう。
なんでここいらで古市で仕入れたモノを吐き出すようにしましょう。


ヴォイニッチホテル 1巻

道満読むのはメスト以来か。
昔と比べてさらに洗練された気の抜き様。
うっかり冷蔵庫に入れ忘れてクソ温くなった麦茶のような喉ごしのこの作品。
古市では何故か4冊も見かけたんだけど、道満のマンガに何を求めたんだろうか。
一見さんお断りとは言い過ぎの可能性もあるけど、やっぱ読者を選ぶマンガではあるなー。

南半球のどこかに無さそうな島のホテル「ホテル・ヴォイニッチ」で起こる色んな事を、
ジャームッシュのザンパラをコマ送りで見るくらいオフ・ビートに描いたマンガ。
ジャンル的に一番近いマンガは「めぞん一刻」だと思うよ。


ホテルの従業員も宿泊客も島の住民も。
誰一人まともな人はいらっしゃらないワケでして。
主人公は何かやらかして日本から高飛びしたヤクザなんだけど、たぶんこの人が一番の常識人。
彼自身飛び出してきたものの、この先の事とかは特に何も考えてないっぽいですし、
同様にこのマンガが向かう先だってドコなんだか解ったモンじゃないんです。
でーもそれでいいよねー


GENTE~リストランテの人々~ 1~3巻 (完結)

リストランテ・パラディーゾのスピンオフというか姉妹作というか。
あっちではニコレッタとクラウディオがくっつくエピソードがメインですが、
キャラを使い捨てるにはもったいなさ過ぎたか。
カゼッタ・デッロルソの面々はクラウディオに限らず、男の自分から見ても皆魅力的ではあると思うわ…

ニコレッタが最初に店を訪ねた時から遡り、カゼッタ・デッロルソの開店から始まる短篇集。
中にはパラディーソの時点までに姿を消した人のエピソードも。
一人ひとりにスポットを当てると深みが出ていいねぇ…
皮肉屋でチョイ気むずかしそうなルチアーノの印象も変わるし、テオとヴァンナの話は人情味があって素敵。
従業員だけでなく常連のリッツォ氏やオーナーのロレンツォのエピソードもありありですし、
パラディーゾの方を気に入った方ならセットで買うと一層宜しいんではないでしょうか。
OPしか見てないけどアニメは見ないほうがいいような気がしましたとさ。


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