ゆみちゃんの365日

日々の出来事を綴っています。

スモークサーモンの季節がやってきた

2013-12-28 23:12:39 | 食・レシピ

12月28日(土曜日)
プル~ッと電話が鳴った。受話器を取ると、「サーモンの燻製出来たよ。いつ取りに来る?」と雀友のK君からの電話だった。「今から行きます!」即返事をしました。
K君の家は我が家から10数キロの枚方市です。年末なので、道路は混むだろうと覚悟して行きましたが、意外や意外。30分ほどで着きました。
家に上がると、早速に出来たスモークサーモンを切って、味見をさせてくれました。「塩が少し少ないかな?」と言うが、「そうかな?」としか言えません。
K君のスモークサーモンは、「今まで食べたスモークサーモンで一番美味しかった」と言って、女性が褒め称えたくらい旨いんです。
半身を3等分に切ってもらい、真空パックにしてもらいました。

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いくら燻製歴が長くとも苦労は有るようです。塩加減一つにしても部位によって異なり、気温も関係します。鮮やかな橙色を付けるには、燻煙時間が大きく影響するとのこと。市販のスモークサーモンは、塩をするとき多数の注射針で上からブスと塩水を注入します。今年話題になった霜降り牛肉は、同じ要領で脂肪を注入です。
K君のスモークサーモンが美味しいのは、燻煙時間が長いのも関係しているかも知れません。K君は丸5日間燻煙します。ネットで市販のスモークサーモンを見ると、13~35時間と彼の半分にも満たない時間です。それは時間が長ければ、燻煙材のコストが比例して高くなります。商売はいかに原価を低く抑えるかで儲けが決まります。従って、彼のスモークサーモンは、通販よりも高い原価は間違いないところです。燻製が趣味と言えど、彼は日々研究しています。美味しい燻製を造るために、燻煙材は世界最高峰のスコットランド産のピート。塩はヒマラヤ岩塩。温度管理が出来るよう燻製器の改造。サーモンの氷温熟成。
出来た燻製を保管するデカイ保管庫にはビックリしました。

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人間をチルドできます。
スモークサーモンは冬季限定なので、3月までにもう一度仕込んでもらいましょう。燻製器は一度にサーモンの燻製が24枚も出来るので、ある程度まとまらなければ高いものになります。

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今度仕込む時は、塩をまぶすお手伝いに行くつもりです。声をかけてや。

【参  考】
1.燻製するサーモンは、「キングサーモン」と「サーモントラウト」の二種類が有ります。キングサーモンは名前のごとくサケの王様です。サーモントラウトは、チリから切り身で冷凍され輸入されます。キングサーモンに比べ大きさは半分位の大きさです。キングサーモンは脂分が多く、サーモントラウトは少ない。人によっては脂分が少ないサーモントラウトを好む人もいます。
2.サケとマスの境界が厳密でないため、国により区分方法が異なる。英語では、サケがsalmon、マスがtroutに対応している。単にtroutというと淡水産を意味し、海産のものはsalmon troutと呼ばれる。
3.氷温熟成とは
「寒」の字のつく食べ物には、寒ブリ、寒ブナ、寒ガレイのように冬に旬をむかえる食材や寒仕込み、寒干しのように寒中の冷気や水を利用した伝承食品があります。いずれにしても気温が下がり、特に最も寒い厳冬期(大寒期)においしさが増してきます。
0℃以下(マイナスの温度)でおいしくなる、これが「氷温」の世界です。氷温とは細胞が凍り始める直前の温度のことで、この温度で野菜や果物、魚介類を保存すると旨味や甘味、保存性が増すことが分かっています。美味しさを食べていただきたいと思う心を形に変えたこだわり。

コメント (5)
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