ゆみちゃんの365日

日々の出来事を綴っています。

弘法大師の霊泉(宇治田原町 高尾)

2010-04-20 00:34:23 | まち歩き

宇治田原町の近畿スポーツランドに行く途中の山の中腹に、高尾(こうの)という地区がある。ここには農作物の無人販売所があり、愛妻はたまに買いに行く。シイタケを買おうと一緒に行った。

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離合もままならないような、細い坂道を登っていく。初めて訪れた方は、「こんな山の中に買いに来る人がいるんかいな」と思うような所だ。販売所のそばには、 弘法大師の霊泉がある。

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何とそこには、水汲みの方が何人も来ている。しかも汲み取る量が半端でない。

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ポリタンクに何杯も汲み、せっせと車に積み込んでいる。

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何か商売をしている人だろう。
水汲み場には弘法大師の霊泉(井戸)の由来の掲示板がかかっていた。

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その昔、旅の僧がこの地に立ち寄られた際、出会われた老婆に水を所望されたところ老婆は「少々お待ちを」と水を汲みに出かけたまま一向に帰ってこない。かなりの時間が経って水を汲んで帰り、旅の僧に差し上げたと言う。僧に「どこまで水を汲みに行ったのですか?」と問われた老婆は「下の宇治川まで汲みに行きました」と答えたそうです。僧は「それはそれは気の毒に」と言ってこの場所に円を書き、真ん中に楊枝を立ててここを掘れば必ず水が湧き出るであろう」と言い残し立ち去られた。土地の人は僧の言われた場所を掘ったところ清水が湧き出した。との伝説が今日までいい伝えられている。この旅の僧が実は弘法大師であったとのことである。以来、どのような日照りでも井戸は枯れることなく湧き続けている大変ありがたい命の水として、先祖代々地元の人々により大切に守り続けられている。

全国で、弘法大師が錫杖で指した所を掘ったら水が出たという井戸伝説は、それこそ数え切れないくらいあるようだ。ここ宇治田原の高尾(こうの)の伝説もその一つだ。しかしこんな山の高い場所で、湧き水が枯れることなく出るなんて不思議でもある。

【参  考】

1.高尾(こうお)地域は、織田信長に追われた近江源氏の佐々木一族が隠れ住んだ山里。
2.宇治田原町高尾(こうの)弘法大師の霊泉
住所: 京都府綴喜郡宇治田原町高尾
3.近畿の恵みの水一覧
4.京都の京の井泉一覧

5.源氏の滝夫さんの美味しい水の調査情報

「湧水めぐり」(東方出版)という本によりますと、美味しい水とは、

①硬度が適当であること。硬度とはカルシュウムとマグネシュウムの合計量をいい、1㍑中100mmg以下が軟水、200以上が硬水。軟水がまろやかな味がし、50位が良いとされる。さらにカルシュウムの量が多いほど味は良く、マグネシュウムが多いと苦みが増す。

②pH(ペーハー)が適当であること。7が中性で、それ以上がアルカリ性、それ以下が酸性。、水道水はpH7になっている。だ液がpH7.1で胃液はpH1.7。血液は7.4でビールはpH3.5。湧水はだいたいpH6~8の間にあるようです。

③適当な水温であること。湧水はだいたい通年10~20℃までの間にあり、夏冷たく、冬は凍ることがない。おおよそ15℃くらいが美味しく感じる水温ということらしいです。
ところでここ「弘法大師の霊泉」は、硬度:50、pH:6.2、水温:11℃で、大変美味しく身体に良い水と言えそうです。ちなみに私は大阪水無瀬神宮の「離宮の水」を使っていますが、とても美味しいです。

コメント (4)
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