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急遽、集まりをもった。この春から大阪市が全職員に入墨の調査をした。看護師の彼女は調査票の人体図を見て嫌悪感を持ったという。30年以上も患者に寄り添ってきた。救急病院に勤務していた時、自分を傷つけたりした患者等のさまざまな患者に出会ったいう。話の随所に、仕事を通じて身体のプライバシーへの配慮、人権感覚を身につけてこられたことがよく分かった。同時に今回の調査が、入墨の有無を問題にするのではなく、調査に応じないことが問題にされて処分されたのだと理解した。
橋下市長は、この春、労働組合の選挙へのかかわりを問題にし、全職員に思想調査ともいえるアンケートを実施し、弁護士や憲法学者、そして多くの市民の抗議にあいアンケートを取りやめた経過がある。その後、より巧妙に「入墨はやくざ」という社会的通念を利用し、職員への管理・支配を強めようとしたのだと理解できた。公務員パッシングを利用し、地味に仕事をしてきた人も含め、職場の自主的な関係をつぶしている。おそろしいことだ。選挙に勝ったからといって全権委任してはいない。職員の人権を守らないし人が、市民の、とりわけ子どもたちや弱者といわれる市民を大切にするとは、考えられない。