ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

ジャズピアニスト 上原ひろみ

2019-10-13 13:01:21 | 生活

昨日の台風は強かった。私の家は水害は考えらればい場所にあるのだがそれでも午後8時頃の風の強さには「窓ガラスが割れるのではないか」と心配になった。今日は台風一過、雲一つない晴天で気持ちが良い。

最近、2度ほどラジオでジャズピアニスト、上原ひろみの小特集があり、この人のピアノ演奏にすっかり魅せられてしまった。アップテンポの元気の良い曲も、しっとりしたバラードもどちらもセンスの良さを感じさせる気持ちの良い演奏だった。日本人のジャズピアニストには、山下洋輔、秋吉敏子、菊池雅章など様々な名手がいるのだが、私の感じでは上原ひろみはその人たちを超えて歴代最高のジャズピアニストだと思う。その特徴は感性の広さにある。ある時は激しく、ある時はしっとりと、曲によって様々な異なった感性を見せてくれる。

今朝の日経新聞に出ていたのだが、彼女のピアノ魂に火をつけたのは女子校生の時のチックコリアとの共演だという。当時のチックコリアは世界トップレベルのジャズピアニストで、特にアルバム「ケルンコンサート」に代表される「100%Improvisation」の演奏が有名である。ケルンコンサートでは曲名は無く、その場で彼が思いついたメロディをピアノソロで弾いて、それが見事なコンサートになっている。このアルバムは私も持っているが実に感銘深い。そのチックコリアが、まだ無名の上原ひろみに眼をつけ、来日公演で共演した。その時の上原ひろみの感想は「何とかこなせたけれど、完全にチックコリアに導いてもらった」ということである。ジャズでは本番の掛け合いで演奏者同士が演奏で会話するのだが、そのような感じを持ったそうである。彼女は「自分もあのレベルになりたい」と強く思って、バークリー音楽学院に留学するなどして感性を磨いた。そして、最近20年ぶりにチックコリアと共演したときには「十分に音楽上で会話できた」という感想を持ったそうである。

私はコンサートなどには殆ど行かないのだが、この人のコンサートには行ってみたいと思っている。但し、米国在住で日本にはあまり来ないのでチケットがなかなか取れないそうである。


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