ウィトラのつぶやき

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将棋の里見香奈女流二段、初タイトル

2008-11-25 09:04:05 | 生活
将棋の女流プロのタイトル戦である倉敷藤花戦で清水一代女流王将を下して初タイトルを手にした。

清水さんといえば女流棋士で歴代最高タイトル数を更新中の現在の女流の最高峰といえるので、堂々たる勝利である。

里見さんの名が有名になったのは昨年1月のレディースオープンで矢内女流名人と決勝を争ったときである。出雲の天才少女と呼ばれていていた。出雲市在住の女子中学生で、夜行バスで東京まで出てきてそのまま対局場に臨むという生活をしながらタイトルを争うところまできた、ということでマスコミの間で大きな話題になった。その対局は大熱戦だったが惜しくも矢内女流名人の前に敗れ去った。

出雲にはあまり強い相手がいないのでネット将棋を活用しているそうである。こういう人物が現れることがインターネットの効果だとして、梅田望夫氏の「ウェブ時代をゆく」にも紹介されている。

その里見さんも、高校2年ですっかり大人びできている。レディースオープンの後すぐタイトルを取るかと、注目していたが勝率は高いもののなかなかタイトルまでは届かなかった。今回のタイトル奪取を機にトップグループの仲間入りをして、そのうち抜け出してくるような気がする。

主だったリーグ戦には既に入っており、その中でも成績は良いのでそう遠い日ではないだろう。 女流将棋界では林葉直子さんが中学生の時にタイトルを取っているので、最も若いタイトル保持者というわけではない。しかし、当時と比べると女流将棋界の厚みが違うのでやはり快挙ということができるだろう。

ちなみに女流将棋界のプロ認定の規定は男性よりかなり甘くなっており、今まで男性棋士と同じ基準でプロの枠に入った人はいない。男性棋士との対局もオープン戦のような棋戦に限られている。そのせいか、将棋の女流棋士は女流棋士界を盛り上げないといけない、という危機感が強く、ファンに対するサービス精神が旺盛な気がする。

囲碁の場合には男性と女性で差はなく、同じ枠で棋士になっており実力差も少ない。中国の女流棋士などは名人経験者にも勝ったりしている。

女性の場合は対局姿が美しいので、公開対局などをどんどんやってほしいものである

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