ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

ニューヨークの日本人留学生仲間

2009-12-25 13:28:39 | 昔話
どこででもそうだろうが、海外で生活していると日本人同士が集まって話をする機会が多くなる。私の場合、独身で言ったので独身同士、それも日本人留学生同士が仲間となって遊びに行ったりすることが多かった。

夏休みの英語学校の間に私は二つのニューヨークの日本人グループと知り合った。お互いあまり仲が良くなかったのだが、私は両方のグループと付き合っていた。

一つは商社、銀行、上級公務員などの会社から派遣されている留学生である。この人たちは24-5才で将来を見込まれて派遣された人たちで、エリート臭をぷんぷんさせていて、どこかの重役と会食したとかいうニューヨークで日本人の人脈作りにいそしんでいるような生き方をしていた。それも一つの留学の利用方法かと思いつつも、私はあまり好きになれなかった。

先に述べた直木賞作家の古荘正朗氏も含まれていたが彼も同じ思いを持っており、お互いジャズが好きだったこともあってウマがあっていた。帰国してから結婚式にも招待してもらったが、35歳の若さで他界した。

もう一つのグループは、芸術家グループである。この人たちは音楽、ダンス、絵画などで身を立てることを夢見て自費できている。たいていはすし屋の皿洗いなどのアルバイトをしながら学校に通っている。私はこちらのグループのほうが好きだった。時々誰かの家に集まって夜明けまで飲み明かす。午前3時頃に誰かが練習していたギターのラウンド・ミッドナイトの旋律は今も頭に残っている。

私達のような技術系の留学生はMITのあるボストンかサンフランシスコ、ロサンゼルス、といった西海岸が多く、ニューヨークではあまり多くなかった。理科系では山口さんという数学者と会ったくらいである。山口さんとは私が京大で知り合った数学者の森さんの話などで盛り上がったが、気持ちの良い人だった

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