ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

選挙に向けた動き

2012-11-18 09:11:01 | 社会

解散が成立して選挙に向かって動き始めた。太陽の党と維新の会は一体化し、どういう政党なのか分かりにくくなった。

世界的に政党がどう分かれているかというと保守とリベラル、という感じで分かれていると思う。保守は現在の権力構造を維持する方向に向かうので、資本主義社会では資本家向き、競争政策、小さな政府、ということが言える。リベラルは福祉重視、大きな政府というのが一般的な傾向だろう。アメリカの共和党と民主党、イギリスの保守党と労働党などはその傾向が明らかである。しかしイギリスでは第3局が伸びてきている。

今の日本の政党を見るとこの色分けがはっきりしない。全部保守に見えてしまう。自民党は伝統的に保守であり保守系であることは間違いない。民主党は元々はリベラルだったのだが、野田総理になって保守色が強くなった。中身をみるとリベラル色の強い人が多いような気はするが、基本的に政策は自民党と変わらないと思っている。

いわゆる第3極は維新の会でリベラル色が強いと思っていたが、石原新党と合流して石原氏が代表になったので正確不明の政党になった。この政党の人達は地方分権だけでつながっていると思う。地方分権、官僚打破、というスローガンは必ず失敗すると思っている。まあ今回主流になることはないだろうからそれでも良いか、というのが私の見方である。私は、この政党の見方は「大阪は本当に良くなっているのか」で判断するべきだろうと思う。本人たちは「良くなっている」と言っているがマスコミに検証してほしいものだと思っている。

公明党はリベラル色が強いと思っている。この党は大勝ちも大負けもしないことが明らかだが、この政党がどこと組むかが鍵だと思っている。過去は自民党と組んでいたが状況が変わればどこと組んでもおかしくないと思っている。

それ以外の政党は大きな存在感は示せないだろう。日本ではまだ政党というものが確立されていない状態が続いていると私は思っている。


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2 コメント

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保守とリベラル (世田谷の一隅)
2012-11-19 12:10:36
保守とリベラルを分けるのは、既成の産業を大事に扱うか、それとも殖産興業よりも、人民の暮らし安定を優先するかの違いと思います。自民党は基本線として、既成産業の発展に重点を置いてきました。

それに限界が来た様に見えたので、国民は民主党を選択し、暮らしの改善を期待したのだと思います。今回の選挙は、時点で、国民はどちらを重視するかの選択をすることになると思います。

リベラルというと聞こえはいいのですが、国民の生活重視と専業の育成重視は、戦後の日本の流れを見ると、両立は難しいと思います。各政党は聞こえの良い事を並べますが、所詮、両立した時代はありません。(両方ダメな時代が1990年頃から始まる現況です)。

産業(=企業)だけが持続的に成長して、人民の生活が疲弊する一方の意味ではなく、産業が力強くなって、その後を追いかけるように人民の生活が豊かになっていシナリオです。

一方、国民の生活改善を重視すると、それに付随する福祉産業、医療、教育産業が或る程度、成長期待できますが、国家としての基幹産業にはなりにくいです。

この辺りが、民主党政権に期待した国民の「覚悟」が足りなかった点だと思っています。

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第三勢力としての維新の会がどうなるかをウィトラさんは論じている中で、「主張がはっきりしない、野合ではないか?」の懸念を述べていますが、私は、主義主張がはっきりして、統一の取れた政党は「公明党」と「共産党」くらいで、あとは集合体と看做しています。だから石原さんと橋下さんで、主張が異なっても、自民党や民主党でも同じようなことがあるので、ちっともかまわないと思います。

政党ですから、如何に自分達の主張を実際の政策に反映できるかがポイントです。単なる野党としての主張であれば、所詮「野の声」に過ぎません。従って、(小異を片隅において)、一大勢力となって与党に加わるか、若しくは政権与党に大きな影響力を及ぼすまでにならないと、政党としての意味は、殆ど無いでしょう。

今回の選挙でも、中小政党が乱立気味ですが、政権に届くような位置づけにならない限り、所詮獲得した票の「声」を具体的に反映できず、「死に票」と同じようなものです。

だから私は、田中角栄や小沢一郎の主張する、「政治は力だ、力は数だ」数だ」の考えには強く賛同します。その為に、どうやって政治家の力を結集できるか、それを如何に民衆にアピールできるかは大切な点だと思います。

主張がはっきりしているかどうかは、最終的に国民の選択です。その選択肢の結果を4年間の任期期間中、成果が出るまで待ちます。

私は、今回の選挙では、産業の育成強化を重視する政党を支持したいと思います。しばらく、国民生活が苦しい時代が続くとしてもです。

だから政党としての主義主張が明確になって、たとえ国民生活がしばらく苦しくても、産業復興を旗印に掲げるような政党があれば、良いのですが、今の日本でそんな主張は、八方美人を希求するマスコミに叩かれて、相変らずないものねだりの国民からは支持を得られにくいでしょうね。
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政党の性格は必要 (ウィトラ)
2012-11-19 14:11:32
私は政党がどのような性格の正当かは不可欠だと思います。寄せ集めの政党が政権を取ったのが今回の民主党で、以前の細川政権よりもかなりひどかったと思います。

今回自民党はある程度性格ができているし、民主党も野田総理に反対の人は出て行ったので大分性格ははっきりしてきたと思います。

維新の会は現時点ではこの両党よりもはっきりしないイメージです。ブログに書いたように地方分権のみが全員が共有する意識だと思います。これは小沢民主党の「政治主導」と同様、自分の手に権力をという権力欲をむき出しにしたものだと私は認識しています。

従って、こんな政党なら存在感は無く、地方自治の成功を引っ提げて次の選挙を目指すべきだと思っています
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