ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

為替変動の速度

2008-10-29 09:00:17 | 経済
為替の話が連続してしまうが、どうも気になるのでご容赦願いたい。

昨日は円高の傾向が一転して円安に振れた。それも一気に5円ほど円安に振れている。80年代に円高期振れて大騒ぎをした時も一日の振れ幅はせいぜい2-3円であった。それが最近では1日5円の変動が珍しくなくなってきている。

これはやはり為替投機の影響だろう。為替の売買は金で金を買うわけであるからそこから意図をくみ取るのは最も難しい。円を買って日本の企業に投資しようという意図と、円の値上がりに期待する(ドルの値下がりに期待する)投機的意図がやはり混じっているものと思うが、最近の動きをみる限り、昨日述べたような底流を流れる円を買う、あるいはユーロを買うという理由のほかに投機の為替に対する影響が大きくなってきていることを意味するものだろう。

円の価値が1日5%も変動するということは、日本国の資産価値が1日5%変動するということである。これは明らかに異常事態というべきだろう。これに対する有効な手段は見つかっていないようだが、まずは世界各国で為替の変動幅の抑制に対して合意することが必要だろう。

報道機関は終値や、最高値、最安値を報道することが多いのだが、このような価格はどの程度の実際取引が行われているのだろうか?市場心理をあおる目的で高値を出したりしていないだろうか?そのようなことを勘案して政策を考えるべきではないかと思う。

また、1日の取引の変動額に上限を設けるという手もあるだろう。前日の終値から2%を超える変動のある取引は認めない、というようなやり方である。年間数百%のインフレになっているような国もあるので、一律には難しいと思うが、何か抑制策をとるべきである。良く考えればもっと良い方法もありそうに思う。

いずれにせよ、投機の抑制は急務であると思う

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