7月相場入りとなった7/1~週の日経平均は、上昇基調を強めた1週間でした。
週初の日銀短観の上方修正で続伸してスタートすると、7/2には、1ヶ月ぶりの
14000円台回復し、円高基調の是正の中、大台をキープしました。
米国が独立記念日で休場となる中、NY市場も大きく崩れることなく、週末の雇用
統計睨みで様子見姿勢となった感があります。東京市場は、7/4の「魔の木曜」
を払拭して14000円台をキープ。週末に、米雇用統計期待や為替のドル/円で
100円台となり、日経平均の上放れを演出した格好でした。
結局、日経平均は週間で632円高(↑4.63%)14309円の大引けでした。
7月第2週(7/8~7/12)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
注目の米雇用統計、失業率は、前回と変わらず7.6%でしたが、非農業部門雇用
者数が19.5万人増と、予想を上回り20万人に近づいたことで、ドル買いが強まり
ドル/円は101円台まで円高是正となっています。また景気回復期待と量的緩和
縮小の綱引きは、景気回復期待に軍配があがり、ダウ、ナスダック上昇し週明けの
東京市場の追い風になります。
イベントは、7/8のユーロ圏財務相会合、7/9のEU財務相理事会の動向が
注目されます。7/9の中国6月消費者物価・生産者物価に関心が集まります。
米決算では、日本株への影響も少なくない7/8アルコアに注目しています。
国内で、7/8の6月景気ウォッチャー、7/10の6月国内企業物価指数、5月
第三次産業活動指数、6月消費者態度指数など経済指標が目白押しです。
また、参院選がスタート。「ねじれ解消」が焦点となる中、自民・公明の安定政権に
よる成長期待が、資金流入を高める要因となるかもしれません。そんな中、出遅れ
ている銘柄の底上げの流れも出てきそうです。
日経平均、7月第2週(7/8~7/12)レンジは、13900円~14850円程度を
想定しています。
1.7月第2週(7/8~7/12)主なイベントと予定
7/8
日本 6月景気ウォッチャー調査
日本 5月国際収支
日本 原子力発電所の新規制基準の施行
日本 クリエイトSD、壱番屋、井筒屋、東武ストア 等 決算
米 米・中 戦略 経済対話
米 アルコア 決算
EU ユーロ圏財務相会合
7/9
日本 6月工作機械受注
日本 ビットアイル JASDAQ→東証一部へ
日本 イオン、サイゼリア、ダイセキ、OSG等 各決算
米 国債入札 3年債(320億ドル)
中国 6月消費者物価
中国 6月生産者物価
英 5月鉱工業生産
英 5月製造業生産高
EU EU財務相理事会
7/10
日本 日銀金融政策決定会合(~7/11)
日本 6月国内企業物価指数
日本 夢展望、フォトクリエイト 新規上場
日本 ABCマート、久光薬、コジマ、東宝、歌舞伎座 等 決算
米 FOMC議事録(6/18、19分)
米 バーナンキFRB議長、講演
米 国債入札 10年債(210億ドル)
米 ヤム・ブランズ 決算
中国 6月貿易収支
EU 欧州銀行監督機構理事会会合
7/11
日本 日銀金融政策決定会合
日本 黒田日銀総裁、記者会見
日本 5月機械受注
日本 6月都心オフィス空室率
日本 島忠、松屋、ファーストリテ、ガリバー、東天紅 等 決算
米 新規失業保険申請件数(~7/6までの週)
米 国債入札 30年債(130億ドル)
豪 6月雇用統計
中東 イスラム圏ラマダン入り(~8/B)
伊 イタリア国債入札
EU ECB月報
7/12
日本 オプションSQ算出日
日本 日銀月報
日本 5月鉱工業生産
日本 5月設備稼働率
日本 東洋炭素、三協立山、北國化、松竹、CSP 等 決算
日本 星野リゾート・リート(J-REIT上場)
米 6月生産者物価指数
米 7月ミシガン大学消費者信頼感 速報
米 SF連銀総裁
米 セントルイス連銀総裁、講演
米 ウェルズ・ファーゴ、JPモルガン 各決算
2.NY市場、為替/債券 各結果(7/5)
5日のNY市場はこの日発表になった米雇用統計を受けてドル買いが強まっている。
米雇用統計は、失業率こそ前回と変わらず7.6%だったものの、非農業部門雇用者
数19.5万人増と予想を上回り20万人に近づいたことがドル買いを強めた。
前回、前々回分も上方修正となっている。
市場ではきょうの米雇用統計の結果に9月FOMCでのQE縮小開始を見込む声が大きく
なっている。大手通信社の調査ではプライマリーディーラー16社中11社が9月QE縮小
開始を見込んでいる。失業率は依然として7.6%と横ばいの推移が続いており、先日
FOMC経済見通しで示した年内7.2~7.3%に届くかどうかはなお微妙な情勢ではある
が、20万人近くのNFPの増加に市場は強気になっているようだ。
米国債利回りも大幅に上昇する中、ドル円は101円台に上昇。利益確定売りも出るもの
の、米株もポジティブに反応していた事もあって、101円台前半の水準を維持してる。
参院選で改選121議席のうち自民党は単独で過半数を確保、公明党と合わせ70議席を
超え、非改選議席とあわせて過半数に達し、ねじれが解消されるとの世論調査が伝わっ
ていることも、ドル円をサポートした面もあったのかもしれない。
一方、ユーロドルは1.28台前半に急落。前日のドラギECB総裁による理事会後の会見で
ユーロは売りが強まっているが、きょうの米雇用統計はダメ押しとなったようだ。
下向きのトレンドを強めており、昨年の安値1.20台を目指すとの見方まで聞こえ始めて
いる。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=189301
米国債利回り
2年債 0.395(+0.032)
10年債 2.729(+0.225)
30年債 3.701(+0.208)
期待インフレ率 2.069(+0.034)
*期待インフレ率は10年債で算出
5日のNY債券市場、利回りは大幅上昇。この日発表になった米雇用統計が予想を上
回る内容となったことで、景気回復への期待感が高まっている。きょうの米雇用統計の
結果でFRBによる9月QE縮小観測が高まった。
10年債利回りは2.7%台に上昇し、直近の高水準を上回った。30年債も3.7%台に上昇。
2-10年債の利回り格差は233(前日+212)に急速にスティープ化。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=189298
3.NY株式市場、結果(7/5)
NY株式5日
ダウ平均 15135.84(+147.29 +0.99%)
S&P500 1631.89( +16.48 +1.02%)
ナスダック 3479.38( +35.71 +1.04%)
CME日経平均 14550 (大証比:+210 +1.46%)
5日のNY株式市場、ダウ平均は続伸。この日発表になった米雇用統計が予想を上回る
内容となったことで、景気回復への期待感が高まっている。今日の米雇用統計の結果で
FRBによるQE縮小が早まったとの見方も強く、マイナスに転じる場面も見られたが、後半
にかけて買いが優勢となった。
ダウ採用銘柄ではアメックス、JPモルガン、3Mが上昇。一方、マクドナルドやP&Gが
軟調。
予想を上回る米雇用統計を受けて、逆にニューモントやバリック・ゴールドなど産金株や、
D.R.ホートンやKBホームといった住宅建設株の軟調さが目立っている。住宅市場に関
しては、住宅回復の鍵となっている若者の雇用が依然として弱いとの指摘も出ていた。
ナスダックも続伸。アップル、シスコは下落したものの、その他のハイテク株は総じて
堅調。
デルが商いを伴って下落。非公開化を目指してマネジメント・バイアウト(MBO)を提案
している創業者のマイケル・デル氏と買収ファンドのシルバー・レイク・パートナーズが
買い取り額を引き上げないのではないかとの見方が広がった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=189297
4.NY市場、原油先物8月限/金先物8月限 各決算
NY原油先物8月限(WTI)
1バレル=103.22(+1.98 +1.96%)
5日のNY原油先物相場は4日続伸。エジプト情勢が緊迫化する中、この日発表になった
米雇用統計が予想を上回ったことに素直に反応した。
8月限は103ドル台に上昇し、2012年5月以来約1年2ヵ月ぶりの高値水準となった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=189292
NY金先物8月限(COMEX)
1オンス=1212.70(-39.20 -3.13%)
5日のNY金先物相場は大幅反落。この日発表になった米雇用統計が予想を上回り、早期
QE縮小観測が強まった。為替市場でドル買いが優勢となる中、金は売りが強まっている。
8月限は一時1206ドル付近まで下落し、再び1200ドル割れを試す動きが見られた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=189293
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