英国のEU離脱の是非を問う国民投票が、現地時間の23日午前7時(日本
時間の同午後3時)から始まった。
事前に行われている世論調査でも残留・離脱が拮抗。市場も国民投票の結果を
見極めたいとの慎重ムードが漂って、東証1部の売買代金は22日が1兆7038
億円、23日は1兆5701億円と、活況の目安とされる2兆円を大きく割り込む低
水準が続いている。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160623-00124179-shikiho-biz
英国の選挙結果次第で、こうした資金が一気に流入して為替や株価が大きく
動く可能性もあり、世界中の投資家が選挙結果を固唾をのんで見守っている。
投票が締め切られるのは、英国時間の23日午後10時(日本時間24日午前
6時)。その後、「日本時間の24日午前8時ごろに開票速報が流れ、大勢が
判明するのは同日正午頃」(大和総研・ロンドンリサーチCの菅野シニアエコ
ノミスト)という。
野村証券の竜沢投資情報部長は「EU残留なら(短中期的に)1ドル105円~
108円位まで円安が進み、日経平均株価は17500円前後まで上昇。
一方、離脱であれば、1ドル102円程度の円高となり、株価はPBR(株価純
資産倍率)1倍となる14500円まで下落することもありえる。一段の円高進行
との見方もあるが、1ドル97円~98円位まで急速な円高が進むようなら、日銀
による介入も考えられる」との見通しを示しています。
大勢判明は、24日正午頃になりそうですが、前場と後場で値動きの変化に
注目しています。
さて、日経平均は反発し、172円高の16238円の大引けでした。
(出来高 概算16.4億株の薄商いでした。)
日経平均はもみ合い小幅高スタートから、英国EU残留が優勢との世論調査の
一部がリリースされると、先物主導で買い戻す動きが活発になった。EU残留を
70%意識した流れから、後場にかけ上げ幅を拡大した。
日経平均の反発で、ボリンジャーバンド5日線をサポートとしてリバウンド基調
強め、薄商いの中、EU残留を少し織り込んだ格好です。明日は、僅差の残留と
読んでおり、後場以降の動きに注目です。
NY市場は、EU残留期待を受けて大幅反発してスタートです。このまま終了時
まで継続するかポイント。
明日の日経平均、残留となれば500円高位で引けるか注目しています。