今日、安倍首相は、国会閉会を受けて首相官邸で記者会見した。来年４月
に予定していた消費税率１０％への引き上げについて、「内需を腰折れさせ
かねない。延期すべきだと判断した」と述べ、２０１９年１０月に２年半再延期
する方針を正式に表明した。
http://mainichi.jp/articles/20160602/k00/00m/010/119000c
前回の延期を決定した１４年１１月に再延期を否定していた事については
「これまでの約束とは異なる新しい判断だ。公約違反との指摘は真摯に受
け止める。参院選を通して国民の信を問いたい」と述べ、自民、公明両党で
改選議席（１２１）の過半数獲得を目指す考えを示しています。
この決断、賛否両論あるでしょうが、８％→１０％への消費税増税を実施
して、持ち直している個人消費や企業業績の足かせとなれば、増税分より
大きい税収減のリスクをはらんでいたと思われ、今秋から成長戦略と合せ
マインドアップすれば、増税分程度の税収増の可能性もあり、深謀遠慮な
判断であったと思います。今年度の税収額に注目すると共に、新３本の矢
確実な実行が求められます。
さて、日経平均は大幅反落し、２７９円安の１６９５５円の大引けでした。
（出来高 概算１９．９億株の商いでした。）
連休明けのＮＹ市場がマチマチな結果の中、東京市場は円高の流れの中
売り優勢となり、後場の２時過ぎに為替の仕掛け的なドル売り／円買いが
入り、それに呼応するように、先物主導の売りが入り、節目の１７０００円を
割り込んで終了となりました。
日経平均の大幅反落の１７０００円割れでも、２５日線上～＋１σ辺りの
踏ん張りで、ここで底堅さを見せられるか、正念場。週末１７０００円上
で終了できるか、先物の動きがポイントになります。
注目のＮＹ市場、原油相場の下落で軟調な展開も、利上げの指標のＩＳＭ
製造業景況指数は、予想を上回り３カ月連続の５０超えとなっており、
終了時にどこまでもどすか、ポイント。
明日の日経平均、円高に振れた為替の戻りがあれば、下ひげ陽線引きを
想定したい。
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