5/30~週は、サミット終了後に各国通貨とも神経質な上下動があった。
円相場は、安倍首相の消費増税延期報道をめぐって序盤は円安に動いた
が、正式表明後は円高が進んだ格好。これに合せて前半2日間は上昇し、
その後、大幅続落。週末は自律反発の買いが入りましたが、週間下落した。
結局、日経平均は、週間で192円下落(↓1.14%)16642円の大引け。
6月第2週(6/6~6/10)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
明日からの週は、週末の米雇用統計の悪化と為替の円高を受け、週初は、
大幅下落のスタートになりそうです。
NY市場は、雇用統計の悪化を受け、下落したものの6月の追加緩和が遠
のき、ダウは、30ドル安程度に収まりました。ただ、為替が106円台と2円
程度 円高が進み、これを嫌気した売りが先行するでしょう。
先週の水曜、木曜と大幅下落しており、半分織り込んでるとすれば、ここから
円高は限定的と捉えたい。
注目は、米6/6のイエレンFRB議長講演で、7月以降のどの時期に利上げ
決断するか、英のEU離脱可否を巡る結果が6/23に控える中、時期の2、
3カ月後倒しに示唆・言及できるか、コメントに注目されます。
いずれにせよ。今年2回程度の利上げを予定してる米で、ここから円高進行
は限定的と捉えれば、メジャーSQに向け、大きく売り崩す相場展開は意外と
大きくなく、16000円割れは、回避するような展開を想定したい。
日経平均、6月第2週(6/6~6/10)レンジは、16200円~16800円
程度を想定しています。
1.6月第2週(6/6~6/10)主なイベントと予定
6/6
日本 学情、くらコーポ、ピジョン 各決算
日本 東京ITCサミット(~6/7、東京)
米 イエレンFRB議長 講演
米 ボストン連銀総裁 講演
中国 米中戦略・経済対話(~6/7、北京)
中東 イスラム世界ラマダン入り(~7/7)
独 4月製造業受注
6/7
日本 4月景気動向指数
日本 イーブック 決算
米 カリフォルニア州などで米大統領予備選
米 国債入札 3年債(240億ドル)
米 米・インド首脳会議(ワシントン)
豪 豪中銀政策金利
独 4月鉱工業生産
EU 1~3月期GDP改定値
世 世銀、世界経済見通し公表
6/8
日本 4月国際収支
日本 第1四半期GDP改定値
日本 5月景気ウオッチャー調査
日本 イハラケミカル、シーシーエス、トーホー 各決算
米 国債入札 10年債(200億ドル)
中国 5月貿易統計
ブ ブラジル中銀政策金利発表
6/9
日本 4月機会受注
日本 5月工作機械受注
日本 5月都心オフィース空室率
日本 積水ハウス、鎌倉新書、バルビバービ 各決算
米 新規失業保険申請件数(~6/4までの週)
米 国債入札 30年債(120億ドル)
中国 上海・香港市場休場(端午節)
中国 5月消費者物価指数
中国 5月生産者物価指数
NZ 中銀政策金利
EU ドラギECB総裁 講演
6/10
日本 SQ算出日
日本 5月国内企業物価指数
日本 4月第3次産業活動指数
日本 ボールトイン、ロングライフ、丹青社 各決算
日本 エルニーニョ監視速報
米 6月ミシガン大学消費者信頼感指数
米 5月財政収支
中国 上海市場休場
2.NY市場、為替/債券 各結果(6/3)
3日のNY市場、注目された5月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が
予想の+16.0万人に対して、わずか+3.8万人にとどまる衝撃的な弱い数字を
記録した。失業率は予想外に4.7%まで低下したものの、労働参加率の低下もあ
って、NFPのネガティブなインパクトがはるかに勝り、ドルは急落。ドル円が109円
近辺から107円台、ユーロドルがユーロドルが1.11台半ばから1.13台に上昇する
など、ドルは全面的な暴落を見せた。
瞬間的な売りが収まった後も戻りは鈍く、ドル売りが優勢。市場では雇用統計の発表
まで6月の利上げを期待する動きが広がっており、遅くても7月までにはという見方
が大勢となっていたことが直近のドル買いを誘っていた。しかし、今回の数字を受け
て6月の利上げ期待が大幅に後退。7月どころか9月も難しく、利上げは11月もし
くは12月ではとの思惑が強まったことで、ドルが全面的に売り込まれる展開となった。
さらに、23時に発表されたISM非製造業景気指数が、予想及び前回値をかなり下
回り、内訳をみても雇用部門が好悪判断の境目である50を下回ると、厳し印象を受
けるものとなったことでドル売りが加速。ドル円は107円をしっかり割り込み、一時
106円50銭台まで売り込まれた。その後、午後に入ると週末を前に売りが落ち着い
たが、ドル円の107円がすでに重くなるなど、ドル安基調は継続して週末となった。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=315773
米国債利回り(NY時間16:29)
2年債 0.772(-0.115)
10年債 1.700(-0.099)
30年債 2.510(-0.070)
期待インフレ率 1.547(-0.030)
※期待インフレ率は10年債で算出
3日のNY債券市場は中長期債の利回り低下が目立つ展開となった。米雇用統計の
衝撃的な弱さを受けて、市場が期待していた6月の追加利上げ見込みが大きく後退。
6月を見送る場合も7月までという見方が発表前の大勢を占めていたが、7月も難し
いであろうとの思惑が広がり、利回りの低下を招いた。 政策金利の影響が小さい
10年債や30年債などもより短期の債券ほどではないが値を落としている。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=315768
3.NY株式市場、結果(6/3)
NY株式3日
ダウ平均 17807.06(-31.50 -0.18%)
S&P500 2099.13( -6.13 -0.29%)
ナスダック 4942.52(-28.85 -0.58%)
CME日経平均 16330 (大証比:-330 -2.03%)
3日のNY株式市場は、日本時間21時半に発表された5月の米雇用統計において、
非農業部門雇用者数(NFP)が予想の+16.0万人に対して+3.8万人という
低い増加にとどまり、前回値も速報時点の+16.0万人から+12.3万人に下方
修正されるなど、相当弱い数字となったことで、朝から大きく売り込まれて始まった。
その後発表されたISM非製造業景気指数も予想を大きく下回ったこともあり、序盤は
株安の動きに。ダウ平均は一時17689.68ドルと、前日終値比150ドル近い売りを
見せた。
しかし、その後は下げ幅を縮小する展開に。週末を前にポジション調整の買い戻しが入
ったことや、ドル売りの動きが一巡したNY午後は為替相場も落ち着いたことなどが値
を戻す要因に。ダウ、ナスダック、S&P500といった主要な株価指数が軒並み小幅
安とプラス圏を回復するほどの勢いはなかったが、一時の下げからはかなり値を戻して
週の取引を終えている。
米労働市場の失速懸念は米株式市場にとっても売り材料であるが、今回の状況を受
けて6月の利上げ期待が後退。早くても秋、もしくは年の暮れという見方が強まっており、
米株式市場を支える結果に。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=315767
4.NY市場、原油先物7月限/金先物8月限 各結果(6/3)
NY原油先物7月限(WTI)
1バレル=48.62(-0.55 -1.12%)
ブレント先物8 月限(ICE)(終値)
1バレル=49.64(-0.40 -0.80%)
ブレント-WTI 1.02
3日のNY原油先物市場はやや売りが目立つ展開となった。米雇用統計の弱さを受けて
リスク警戒感が一気に広がり、原油安の動きに。この動きはすぐにいったん戻したもの
の、その後もリスク警戒が強い中、頭の重い展開となった。その後米石油サービス大手
ベイカーヒューズの週間稼働リグ数の発表で、石油の稼働リグがわずかながら増加を見
せたことで再び売りが強まる展開に。WTIは今日の安値を更新し一時48.33ドル
まで値を落とした。もっともドル売りの動きが原油をやや支えるなど下がった所では買
い戻しも。値からは少し値を戻して取引を終えている。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=315763
NY金先物8月限(COMEX)
1オンス=1242.90(+30.30 +2.50%)
NY金先物は衝撃的な弱さとなった米国の雇用統計を受けて、リスク回避の動き広がっ
たことで急騰する展開となった。NY金先物は1オンス=1215ドル近辺で発表を迎え、
一気に1235ドル近辺へ。その後も買いが続き、ISM非製造業景気指数の弱い数字にも
後押しされて1246ドル台までと5月24日以来の高値圏に。上昇率でいうと雇用統計後に
すぐに2%、その後2.5%まで上値を伸ばしている。
今回の数字を受けて、米国の利上げ期待が後退する中、リスク回避の動きが投資資金を
金に流入させる結果となった。1240ドル台にしっかり乗せてからは、高値圏でのもみ合
いに。金曜日ということで週末を前に新規の取引を手控える動きが目立った。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=315760