今日、米格付け大手のS&Pは、消費税率10%への引き上げ時期の再延期が
正式決定したことを受け、「日本国債の格付け評価への影響はないと判断して
いる」との見解を公表した。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6202997
増税時期を先送りしたとはいえ、安倍首相は平成31年10月に消費税を引き
上げる意向で「財政再建に向けた決意が後退するとは考えていない」とした。
また、仮に来年4月に増税が実施されると、「需要が弱まる事でデフレを再燃
させる恐れもあり、日本の信用力が悪化しかねない」とも指摘しています。
日本国債の格付けは現在、上から5番目の「Aプラス」で、中期的な見通しは
「安定的」。前回の増税延期後に、欧米の大手格付会社が日本国債を格下げ
しており、今回の再延期で日本国債の格付け動向が注目されていました。
S&Pの格付見通しのコメントで、「来年4月に増税が実施された場合、需要
減退によるデフレの恐れで信用力の低下」を指摘しており、当ブログでも指摘
しました。消費増税収入より、個人消費の減速による消費税パイ縮小や法人税
収入減収による増税効果の打ち消しにありました。
S&Pの格下げをしない判断は、正論であるように思います。
さて、日経平均は暴落し、393円下落し16562円の大引けでした。
(出来高 概算20.7億株の商いでした。)
今朝方のNY市場が小幅上昇した。ただ、為替の円高シフトで日経平均は
下落してスタートすると、為替と株の先物主導が連動して、売り仕掛けて、
大きく下落して、16500円台まで沈みました。
日経平均のマドを空けての暴落で、25日線を割り込み、-1σレベルへ移行。
行き過ぎた下方バイアス、明日 週末ダマシ下げに対する戻りとなるかポイント。
注目のNY市場、ADP雇用統計は、予想通りの着地も、原油相場の下落で
反落してのスタート。終了時は、底堅い結果を想定。
明日の日経平均、この2日間の下落で織り込んでいると捉えれば、週末プラス
引けとなるか、先物次第になりそうです。