今日、ハイテク業界の調査会社ガートナーは、世界のＩＴ（情報技術）
投資の見通しは安定したとし、２０１２年の見通しを若干引き上げた。
と報じています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120709-00000087-reut-bus_all
同社は、２０１２年の世界のＩＴ支出は３．０％増加すると予想しており、
従来予想の２．５％から引き上げました。一方で、米ドル建てで５．２％
に据え置きました。
同社のＶｉＰ、リチャード・ゴードン氏は声明で「ユーロ圏危機、米国経済の
弱い回復、中国経済の減速など世界経済が直面してる問題は引き続き
あるが、少なくとも見通しは安定化した。」と話しました。
２０１１年のＩＴ支出は７．９％増で、５分野（コンピューティングハードウエア、
エンタープライズソフトウエア、ＩＴサービス、通信設備、通信サービス）の
すべてで伸びが鈍化しました。
分野別で市場規模が最大の通信サービス分野（１兆７０００億ドル規模）は、
２０１２年の伸び率が１．４％と、２０１１年の６％から鈍化する見通し。と
なっています。
世界ＩＴ投資の引き上げ見通しは朗報も、為替の円高是正が働かない以上
日本への恩恵は少なく、だからこそ、日銀の仕事するチャンスなのですが
相変わらずの他力本願、日和見の日銀に、戦う姿勢をみせてほしいところ。
さて、日経平均は、続落し１２３円安の８８９６円の大引けとなりました。
（出来高 概算１２．８億株の超薄商いでした。）
週末のＮＹ市場の雇用統計を受けての下落を、東京市場では、先週に
織り込めず、ザラ場に円高となる中、先物主導で売りが入った格好です。
日経平均は続落し、大台９０００円だけでなく、節目の８９００円も、割り
込みました。株式市場が始まると円高にシフトして、終了すると戻るような
作為的な雰囲気すら感じる市場です。
海外から、日銀が何もできない政策銀行である事を見越した先物の仕掛け
とも受け取れます。つまり、市場と対話できない日銀、バカにされた存在。
さて、注目のＮＹ市場、弱含みの展開から終了まで、どこまで戻せるか、
注目です。
明日の日経平均、自律反発してほしいところで、先物の動きに注目です。
