6/25~週は、EU首脳会議の行方に注目が集まった1週間でした。
週前半は、NY市場の住宅指標等の経済指標の改善が見られたものの、EU
首脳会議が期待倒れに終るのでは、との思惑から軟調な展開で推移。
ただ、週末にEUの合意内容がポジティブサプライズとなり、週末のNY市場
債務危機への対応策の合意が、安心感を誘い大幅高になりました。
東京市場も、週前半は軟調も、後半にかけリバウンド継続。特に6/29後場
EUの合意内容を受け、為替の円高是正に傾き、1ヶ月半ぶりの9000円台
回復となりました。
結局、日経平均は、1週間で208円上昇(↑2.37%)の9006円の大引けと
なりました。
明日から7月相場で、リバウンド継続に期待したいところです。
7月第1週(7/2~7/6)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
9000円台回復した日経平均、大台を固めて↑へのリバウンド期待も、米国
雇用統計発表を控え、さらなる上値追いは、慎重になるかもしれません。
ただ、東証1部銘柄のPBRは、1倍以下となっており、水準訂正の機会を
伺う週になればと思います。
日経平均、7月第1週(7/2~7/6)のレンジは、8900円~9250円
程度を想定しています。
<尚、クルークからのHP情報が接続不可のため、別情報から纏めます。>
1.7月第1週(7/2~7/6)主なイベントと予定
7/2
日本 6月日銀短観
日本 6月新車販売台数
日本 TPP第13回拡大交渉(~7/10、米サンディエゴ)
日本 キューピー、サークルK、ユニー、ジェイコム 各決算
日本 関西電力など7電力が節電要請開始(~9/7)
米 6月ISM製造業況指数
米 5月建設支出
加 休場
香 香港 休場
EU ユーロ圏5月失業率
7/3
日本 5月毎月勤労統計
日本 ローソン、ハニーズ、宝印刷、井筒屋、ケーヨー 各決算
日本 ジェットスター・ジャパン就航
米 5月製造業受注
米 6月新車販売台数
ブ ブラジル5月鉱工業生産
EU 5月ユーロ圏生産者物価指数
7/4
日本 イオン、ミニストップ、アスクル、不二越 各決算
米 NY市場 休場(独立記念日)
英 イングランド銀行 金融政策委員会(~7/5)
EU 5月ユーロ圏小売売上高
7/5
日本 6月都心オフィス空室率
日本 セブン&アイ、わらべや、米久、大阪有機 各決算
米 6月ADP雇用統計
米 6月ISM非製造業景況指数
EU ECB理事会
EU スペイン国債入札
7/6
日本 5月景気動向指数
日本 ファーストリテ、良品計画、オンワード、吉野家 各決算
米 6月雇用統計
ブ 6月ブラジル消費者物価指数
独 ドイツ議会夏季休会入り
世 IMF世銀総会記念フォーラム
7/7
日本 七夕
2.NY市場 為替/債券 各結果(6/29)
6月25日~29日のドル・円相場は、概ね1ドル=79円10銭近辺~80円60銭近辺の
レンジで推移した。週末29日の海外市場で終盤は1ドル=79円80銭近辺だった。
今週はスペインやイタリアの10年債利回り上昇、28日~29日のEU首脳会議への
期待感後退などで、リスク回避のユーロ売り優勢の流れとなった。
この流れが、波及して25日~28日のドル・円相場は、前週末の1ドル=80円
台半ばに比べて、概ねドル安・円高水準で推移した。
しかし、日本時間29日昼に伝わったEU首脳会議の合意内容がポジティブ
サプライズとなり、ユーロが急速に買い戻された。この流れが波及して29日
午後以降はドル買い・円売りがやや優勢になった。
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20120630-22352091-scnf-market
6月25日~29日のユーロ・円相場は、概ね1ユーロ=98円50銭近辺~101円40銭
近辺のレンジで推移した。週末29日の海外市場で、終盤は1ユーロ=101円00銭
近辺だった。
今週はスペインやイタリアの10年債利回り上昇、28日~29日のEU首脳会議への
期待感後退などで、リスク回避のユーロ売り優勢の流れとなった。このため
25日~28日のユーロ・円相場は、前週末の1ユーロ=101円近辺に比べて、概ね
ユーロ安・円高水準で推移した。
しかし、日本時間29日昼に伝わったEU首脳会議の合意内容がポジティブサプ
ライズとなり、29日午後以降はリスク回避姿勢が後退してユーロが、対ドル、
対円ともに急速に買い戻された。
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20120630-21382090-scnf-market
米国債利回り
2年債 0.3050%
10年債 1.6432%
30年債 2.7540%
ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのエコノミスト、カール・ワインバーグ氏は、
「欧州首脳の決定を受けリスクが軽減されたとの見方が広まったため、安全
資産とされる米国債の価格が下落した」と述べた。
格付け会社フィッチ・レーティングスは、今回の首脳会議でユーロ加盟国の
ソブリン格付けに対する短期的な圧力が軽減されたとしている。
3.NY株式市場 結果(6/29)
NY株式29日
ダウ平均 12880.09 (+277.83 +2.20%)
ナスダック 2935.05 (+85.56 +3.00%)
29日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、欧州連合(EU)
首脳会議が債務危機への対応策で合意したことを好感し、大幅に上昇した。
終値は、前日比277.83ドル高の1万2880.09ドルと、今年2番目の上げ
幅を記録。ハイテク銘柄主体のナスダックは、85.56P高2935.05で取引を
終えた。
首脳会議は、域内の救済資金を直接、銀行に資本注入したり、国債購入に充て
たりすることで合意。金融システム不安や財政悪化に歯止めがかかるとの期待
から、金融株を中心に買い注文が膨らんだ。
外為市場でも、ユーロが円やドルなどに対して急上昇。午後5時現在、前日比
2円超の円安・ユーロ高となった。
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20120630-00000026-mai-market
4.NY市場、原油先物8月限/金先物8月限 各結果(6/29)
NY原油先物8月限(WTI)
1バレル=84.96(+7.27 +9.36%)
NY原油は反発(NYMEX原油8月限終値84.96 ↑7.27)。大幅上昇し、週高値
を更新した後も買いの勢いは衰えず、通常取引終了間際には85.28ドルまで
上昇、先月20日以来の水準まで値を戻した。欧州の債務危機の深刻化が回避
されたことがショートカバーの動きを促した。
欧州連合首脳会議で、経済成長の低下継続と債務の不安を抱えるイタリアと
スペインとの交渉において、スペインの銀行への直接資金投入やトロイカの
監査なくして欧州安定メカニズム(ESM)から資金を得られることをメルケル
独首相が口約束したことが報じられている。
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20120630-00934002-fisf-market
NY金先物8月限(COMEX)
1オンス=1604.20(+53.80 +3.47%)
金は反発(COMEX金8月限終値:1604.20 ↑53.80)。終始買いが優勢の展開と
なり、通常取引終了間際には1607.80ドルと先週20日以来の水準まで買いが
入った。欧州連合(EU)首脳会議で、国債利回り上昇による借り入れコスト悪化問題
への早急な解決策を目指すイタリア・スペインにドイツが折れたもようが報じられ、
経済成長の低下継続と債務の不安を抱える国への支援策が、債務危機の深刻化の
回避につながり、投資環境の改善が期待され急伸した。
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20120630-00934003-fisf-market