7/2~の週は、ECB理事会と米雇用統計に注目が集まった週でした。
前週のEUサミットの合意に対し、懐疑的な見方からユーロの戻りも限定的。
そんな中、ECB理事会は、政策金利を0.25%引き下げ0.75%になり、
週末にユーロ安/円高の流れになりました。
また、週末の米雇用統計は、8万人増(予想 10万人増)と予想を下回り
NY市場は、下落で終了しました。
日本市場は、週末 警戒感から小幅安で終了しました。
結局、日経平均は1週間で、約14円上昇(↑0.16%)の9020円でした。
7月第2週(7/9~7/13)の主なイベントと予定は、下記1.の通り。
週明けの東京市場、週末のNY市場下落をどの程度織り込んでいるか、注目
されます。
国内外のイベントガ続き、神経質な相場展開になりそうです。日銀が仕事を
するかどうか、ポイント。
目先は調整も、個別物色の流れになりそうである。
日経平均、7月第2週(7/9~7/13)のレンジは、8900円~9200円
程度を想定しています。
1.7月第2週(7/9~13)主なイベントと予定 7/9
日本 6月景気ウオッチャー調査
日本 5月機械受注
日本 5月国際収支
日本 クリエイトSD、プレナス、富士エレ 各決算
米 エバンス・シカゴ連銀総裁、講演
米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁、講演
米 アルコア 決算
中国 6月消費者物価指数
中国 6月生産者物価指数
EU ユーロ圏財務相会合
EU ドラギECB総裁、欧州議会で証言
7/10
日本 6月消費動向指数
日本 サイゼリア、久光、バル、大黒天 各決算
日本 気象庁、エルニーニョ監視速報
米 米国債入札 3年債(320億ドル)
中国 6月貿易収支
米 ウィリアム・サンフランシスコ連銀総裁、講演
米 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演
EU EU財務相会合
7/11
日本 日銀金融政策決定会合
日本 6月工作機械受注
日本 消費税引き上げ法案、参議院で審議
日本 ビックカメラ、ABCマート、東洋電、東宝 等決算
米 FOMC議事録(6/19、20の分)
米 5月貿易収支
米 米国債入札 10年債(210億ドル)
独 ドイツ10年債入札
7/12
日本 日銀政策金利発表
日本 白川日銀総裁の記者会見
日本 アデランス、松屋、レナウン、津田駒 等 決算
米 6月財政収支
米 国債入札 30年債(130億ドル)
米 新規失業保険申請件数(7/7までの週)
米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁、講演
豪 6月雇用統計
ブ ブラジル中銀政策金利発表
EU 5月ユーロ圏 鉱工業生産
EU 7月ECB月報
7/13
日本 オプションSQ
日本 7月日銀月報
日本 北興化、松竹、東洋炭素、住江織物 等 決算
米 7月ミシガン大学消費者信頼感指数
米 6月生産者物価指数
米 グーグル、ウェルズ・ファーゴ、JPモルガン 各決算
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
中国 第2四半期実質GDP
中国 6月鉱工業生産
中国 6月小売売上高
伊 イタリア5年債入札
2.NY市場、為替/債券 各結果(7/6)
6日のNY市場、この日発表になった米雇用統計が予想を下回ったことで、
市場全体にリスク回避の雰囲気が強まり、円相場は円高の動き、ドル相場は
ドル高の動きが強まって、ユーロやポンドは大きく下落している。
非農業部門雇用者数(NFP)は8万人増となり、予想(10万人増)を下回った。
前日の雇用関連指標が強い内容で、予想自体がやや嵩上げされていた面も
あったことから、印象としては予想範囲内の下限といったところ。
不透明感は根強いが、FRBが即座にQE3を実施しなければならないほどの
弱さでもない。
ユーロドルは一時1.2260近辺まで下落し、6月1日に付けた年初来安値を
下回る場面も見られた。ユーロ円も売りが強まり、97.65付近まで下げ幅を
拡大、雇用統計後に100ポイント超下落した格好となった。前日に10日線と
21日線のデットクロスが示現していたが、きょうの動きはそのサインを裏付
ける形となっており、6/1に付けた年初来安値95.55を目指す流れが形成
されている。
ドル円も円高の動きから下落。一時79.50近辺まで値を落としたが、後半は
下げ一服となり21日線(本日79.55)水準は維持された格好。底堅さはある
ものの、80円台は更に重くなった印象も。
米国債利回り
2年債 0.270(-0.016)
10年債 1.549(-0.048)
30年債 2.665(-0.052)
期待インフレ率 2.073(-0.027)
*期待インフレ率は10年債で算出
6日のNY債券市場、利回りは低下。この日発表になった米雇用統計が予想を
下回ったことが嫌気されリスク回避の雰囲気が強まる中、債券市場への逃避
買いが活発に入っている。
10年債利回りは1.53%台、30年債は2.65%台まで一時低下。
2-10年債の利回り格差は128(前日+130)とフラット化している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=153383
3.NY株式市場 結果(7/6)
NY株式6日
ダウ平均 12772.47(-124.20 -0.96%)
S&P500 1354.68( -12.90 -0.94%)
ナスダック 2937.33( -38.79 -1.30%)
CME日経平均 9015 (大証終比:-5 -0.06%)
6日のNY市場、ダウ平均は続落。この日発表になった米雇用統計が予想を
下回ったことが嫌気された。きのう発表になっていた雇用関連指標が強い
内容だったことで期待感も高まっていただけに、きょうの結果は失望感を呼び
込んだようだ。また、予想は下回ったものの、FRBのQE3を裏付けるだけの
弱さでも無く、米株にとっては二重の逆風となった面も考えられる。
ダウ平均は一時193ドル安まで下げ幅を拡大。後半は下げ一服となったものの
戻りは弱い展開。
ダウ採用銘柄ではHPやキャタピラー、アルコアが下落し、バンカメやJP
モルガンといった金融株も軟調。
ソフトウェア開発のVMウエアが大幅下落。世界的な景気減速でソフト開発
への投資が減少しているとの分析が嫌気されている。
ナスダックも下落。マイクロソフト、インテルなど主力ハイテク株は揃って下落
している。
VMウエアと伴にインフォマティカやシトリックスといったソフトウエア開発が
ナスダックでも下落が目立つ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=153379
4.NY市場、原油先物8月限/金先物8月限 各結果(7/6)
NY原油先物8月限(WTI)
1バレル=84.45(-2.77 -3.18%)
6日のNY原油先物相場は大幅続落。この日発表になった米雇用統計が予想を
下回ったことで先行きの需要への懸念が広がった。米株も下落する中、直近の
急上昇の利益確定売りが先行している。
8月限は断続的な売りが入り、時間外では84ドル台前半まで下げ幅を拡大させて
いる。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=153376
NY金先物8月限(COMEX)
1オンス=1578.90(-30.50 -1.90%)
6日のNY金先物相場は続落。この日発表になった米雇用統計が予想を下回
ったことで先行き懸念が広がり、為替市場でドル買いが強まったことが圧迫。
8月限は1600ドルを割り込み、再び26日線を下回っている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=153377