決算ピーク明け月曜、大手自動車メーカー2社で、株価で明暗が分かれた格好だ。
それは、トヨタとホンダ。実はホルダーであるので、リストアップしているのだ。
この2社、株価の上昇/下落プロセスで、個別要因を除けば同一方向に動く事が
多いのだが、トヨタ130円高の5480円で、ホンダ50円安の3430円。
何故だろう?
新日鉄とトヨタが自動車用鋼材の価格交渉で2.5万円程度/tで調整している事は
プレスリリースの通りである。鋼材1トン当り前年度比30%アップでの平均価格が
10万円台になる。業界最大手同士の合意は、他の自動車メーカーも鋼材価格交渉
で追随する公算大である。
クルマの製造原価は、アバウトに言えば、鋼材で10%程度、部品・材料費で65%、
人件費15%、その他10%の割合だから、1台の自動車を生産するのに1トンの
鋼材を使用するから、2.5万円以上のコスト増で、販売価格に転嫁できなければ、利益を減らすほかない。
大和総研の分析で、「トヨタは鋼板などの資材価格の値上げの影響を推定で1台当り
40193円と見込んでいるが、ホンダは推定で1台当たり17831円と見積もり
方が小さい。」ため、追加コスト増が警戒されて軟調になったとか・・・。
それでも、押した場面で、この2社拾いたい銘柄である。
さて、日経平均は、底堅い相場展開で、50円高の14269円で引けました。
出来高が22億株超となっているので、この出来高以上の商いあれば、先高期待継続
と診て良さそうですが、どうでしょうか。