スニーカー履いて

‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

鎌倉・材木座の小路

2011-01-29 | 鎌倉・逗子・葉山


先日「汐神楽」の帰りに五所神社を訪ねた際、周辺の小路の
雰囲気に興味をひかれたので、もう一度歩いてみようと思いました。



鶴岡八幡宮から真直ぐ海へ伸びる若宮大路の
「下馬交差点」を過ぎた辺りに、小さな石の橋。

「琵琶橋」

今まで見過ごしていました・・

若宮大路の二の鳥居~一の鳥居は「琵琶小路」と呼ばれ
道筋に弁才天を祀る祠があったようです。 名前の由来は
その祠を避けて道が琵琶のように湾曲していたからだとも、
弁才天が琵琶を持っていたからだともいわれます。 古来
八幡宮参道を維持する重要な拠点とされ、嘗てはここに
擬宝珠の付いた朱塗りの橋が架けられていたそうです。


ウバメガシの生垣が素晴らしい「鎌倉女学院」の角を左へ・・


観光客はあまり歩いていない道になってきました。

生垣の終わった先にある小橋は、

「閻魔橋」
     
下を流れるのは「閻魔川」で、川岸に閻魔十王堂が
あったようですが、詳細はよく分かりません。



連子格子が美しい、江戸商家のような建物がありました。
美術ギャラリーのようですが・・


二階の木製看板には「竹腰酒店」の文字。

年配の人なら多分ご存知と思いますが、
TV体操の故・竹腰美代子さんのご実家だそうです。

* mitchさんから 下記のご指摘を頂きました。 ありがとうございます!
「元 ’ 竹腰酒店 ’ は 竹腰美代子さんの親戚で、竹腰美代子さんの
ご実家は逗子市で 炭とか練炭などの元・燃料店でした。」 とのことです。
                                                           ( 2019.12.27 )




数十メートル先の左の路傍に「元鶴岡八幡宮」の道標。
入って行ってみましょう。
     


 「元八幡宮



鶴岡八幡宮の前身で、
前九年の役を平定した源頼義が1063(康平6)年
石清水八幡宮を勧請して「由比若宮」を創建。 その後、源頼朝が
1180(治承4)年に現在の鶴岡八幡宮の地に移しました。


この元八幡の北側の一画は、大正時代は小山別荘と呼ばれ
敷地内の別棟家屋を借りて、新所帯をもった芥川竜之介が
住んでいたようで、「或る阿呆の一生」にその記述があるとか。



元の道に戻って、小路を進んで行くと
「石清水の井」と書かれた井戸があったり


建仁寺垣など趣ある竹垣の家があったり・・☆
     

ぐるりと塀をめぐらしたとても広い敷地の豪邸は、
南次郎陸軍大将(1874-1955)の邸宅とか。


南邸の裏へ廻ると、こじんまりした境内にお社が・・

音松稲荷社

「鎌倉三大稲荷」といわれた一社で、由緒は不明ですが
500年位前に京都・伏見稲荷を勧請したと伝わります。
「初午詣」のお知らせが貼られてありました。


小路は次第に狭くなり、やがて人一人ほどの道幅に・・
少し不安(?)になってきましたが・・・
     


やれやれ、やっと広いバス通りに出ることができました~
目の前に、改修成ってまだ新しい立派なお寺。

海潮山 妙長寺

日蓮宗のお寺です。

創建:1299(正安元)年
開山・開基の日上人は、伊豆で日蓮開祖の命を救った
漁師であるとも、その子であるともいわれています。
本尊:三宝祖師

1891(明治24)年に鎌倉に来た泉鏡花が、夏の2ヶ月間
当山に滞在し、その時の経験をもとに1898年に「みだれ橋」
(のちに「星あかり」と改題)を発表したということです。

お寺の前に、貫禄充分のポスト。
所々塗装は剥げても、現役です!


あともう少し先まで行ってみようと思います。

‘小路歩き’って、結構おもしろいですね~!
ハマりそうです(笑)


(続)


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7 コメント

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メノツケドコロ (kikyo)
2011-01-30 15:46:25
さすが目の付け処がよかったですね。
怖い名前の橋、珍しい生垣などなど。

竹腰美代子さんの笑顔を思い出しました。
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小さな冒険 (夜猫子)
2011-01-30 20:52:47
格別な何かがある訳ではないけれど、気をつけて見るといろいろな発見があるものですね。
野次馬‘猫’の、ちょっとした冒険の旅?

地元の人しか通らないような路地を、カメラを持ってウロチョロする変なおばさん(笑)
怪しまれそうですよね・・
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変なおばさん (kikyo)
2011-01-30 22:35:18
カメラを持ってウロチョロ…似たような体験をすることがあります。

今日は、白梅がきれいに咲いているところでデジカメ撮影している(自分より少し若いかな?)女性に出会いました。
こちらに気づくと、カメラを目立たないようにされています。
(これ、気持ちがわかる!)
で、「きれいですよねぇ。写されてたんですか?」と声をかけると。
「ええ」
「わたしもカメラを持ち歩いているんですよ。」
「家に帰って見るのが楽しみで…」
…そのあと、お互い好きなようにカシャカシャ。

思いがけず同士?に出会えていいひとときになったんです。
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そうそう (夜猫子)
2011-01-31 13:33:38
わかりますよ~
人が歩いているときは、‘猫’もなるべくカメラを出さないようにしてます。自然と・・

今回は特に塀や垣根にカメラを向けることが多かったので、一際挙動不審と思われそうで・・(笑)
路地侵入者なのですからね。
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その執念のたまもの (kikyo)
2011-01-31 16:00:54
そうですよねぇ。カメラの対象が塀や垣根ではねぇ。

その好奇心と執念?のおかげで珍しいものを見せてもらえるというわけ。

こちらでは、私道も多いので、植木屋さんの畑の通じる道なんかに入ってしまって、引き返したり、ずうずうしく花を写させていただいたりすることがあります。
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ちょくちょく (夜猫子)
2011-02-01 23:35:48
知らず知らず他所様の敷地内に入っていたり・・ありますよね~
あまりご迷惑にならないように、といつも思ってはいますが。
ほんと気をつけないと!
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Pictures Remain The Same (mitch)
2019-12-27 15:18:30
私が頻繁に通る界隈の記事を楽しく嬉しく拝見いたしました。
.
一応念の為ですが
元 ’ 竹腰酒店 ’ は 竹腰美代子さんの親戚で、
竹腰美代子さんの ご実家は逗子市で 炭とか練炭などの元・燃料店でした。
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