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今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

練馬区富士登山

2009年01月03日 | 東京周辺
新年最初の外出(除:鎮守初詣、賀状投函)として、
都内の富士塚、しかも正月・山開き以外は閉鎖されて登拝不能な所を選んで巡ることにした。
山岳部員だった学生の頃は、本物の冬富士に登り、元日は日本アルプス稜線上で迎えたものだが、いまではこの有り様…

参考にしたのは、先月出版されたこの本。
『ご近所の富士山の「謎」』有坂蓉子 講談社α新書

個人的に未踏の富士塚で、上の条件に合うのは、練馬区は江古田駅前の浅間神社の富士塚(江古田富士:写真)。
ここは一合目から標石があり、身禄塚・小御岳・太郎坊なども揃っている。
また大山不動像と禊の滝も併設。
ここの浅間神社は地元の鎮守になっていることもあろうが、この本のせいかどうか、開山時期が限られていることもあり、登拝者が多く、一人分のスペースの山頂奥宮へは順番待ち。
だが神社の販売所には、富士信仰に関係するものは置いてなかった(富士信仰は神社(本庁)神道ではなく、教派神道)。

ここだけでは物足りないので、東武練馬駅近くの”下練馬富士”に足を伸ばすことにした。
持参したハンディ・ナビによると40分ほどかかるが、食べ過ぎでなまった体を絞るためにも歩いて行く(この付近は訪れたことないし)。

ナビが示すルートは旧川越街道。
これは都民にとっての英雄太田道灌が開いた道。
実は正月は、中世の東京の歴史本(正に道潅のあたり)を読むことにしているので、この道も正月通るのにふさわしい。
途中、江古田の庚申塔、練馬区が板橋区から分離独立したこと記念する碑(開進第三小学校脇)を過ぎ、初詣客が列をなしている氷川神社を抜け(参拝はせず)、北上をつづけて、
ぐっと小規模な天祖神社の左にある富士塚に達する。

商店街になっている細い旧川越街道脇にあるのだが、訪れる人はいない。
ここの富士塚の隣は二階建ての住宅で、頂上と民家の窓の高さが同じ。
ここには、富士信仰の開祖・長谷川角行の石像もある。
神社の後ろには、白狐稲荷があり、白狐が浮き出た石のご神体(秀吉~石田三成の守護神という伝説)が祀ってある。
旧道に沿って東武練馬駅(この駅は板橋区)方面に進むと、小ぶりというよりミニチュア的な仁王門があり、その奥に1600年代に作られた大きめな観音石像が安置されている。
練馬区の富士塚を2つ登り、それ以外にも地元の民間信仰の跡にも接することができた。