今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

刃物を持っていそうな者と対峙したら

2012年05月26日 | 防災・安全

少なくとも年に一度は、街中で見ず知らずの者による刃傷沙汰が起きている。
万引犯を捉えようとたり、ちょっとしたトラブルで隠し持っていたナイフで刺される。
なので、我々は、相手が刃物をもっているかもしれないという前提で対応すべきなのだ。

基本は、相手に背を向けないで、自分の視野に入れて対峙する。
そして、相手との間合いを相手の腕の長さの2~3倍はあける。
というのは、攻撃に慣れた者は、踏み出し足や肩も併用するので、
腕の長さの数倍の距離が動作範囲になるから。
そして、足を横に開いた状態で立たず、左足を後ろに引いてやや半身に構える。
この”構え”は格闘技に共通する姿勢で、
前後の移動が容易となって間合いを柔軟に調整できるのだ。
右足でなく左足を引くのは、相手が突いてくる右手側の胸部の間合いをさらにとるためである。
腰をやや落として、股関節と膝関節をいつでも動かせるように伸ばしきらないでおく。

ただ、自分の置かれた空間によっては、後ずさりできない場合があろう。
その場合は、足を(いつも通りに)左右に開き、右側へとすばやく移動する態勢をとる。
相手が右利きなら、相手からみて左側へ移動する対象へは手が届きにくいのだ。
また、刃物の”突き”攻撃を避けるには、後ろよりも横へ逃げた方が確実でもある。

相手が刃物で突いてきたその瞬間こそ、相手の関節が伸びきった”隙(すき)”の瞬間なので、
それを恐れるのではなく、むしろそれを待つ心が必要。

その隙の瞬間、何をすればいいかだが、
こちらが素手なら、無理に立ち向かわず、できるだけ遠のく方がいい。
でも運良く、刃物を持つ手首をつかむことができたなら(それを目指す必要はない)、
相手の刃物を落とす・奪うことは容易になる。
ここから先は、文字での説明はたいへんなので、護身術の本を読んでほしい
(もちろん、練習も必要)。

もっとも、本質的には、刃物に素手で対抗するのば無謀である。
刃物に対しては、それと等しい長さ以上の固い棒があれば、
剣道の心得がある者なら、刃物を容易に払えるし、
小手打ちで落とすこともできよう
(相手は片手で突いてくるので、両手持ちの剣道よりも、
片手持ちの小太刀術やフェンシングの方が有利かも)。

ただ、そのような棒を持ち歩くこと自体がむずかしい
(紳士のステッキはこのような防御に使えた)。
もちろんこちらが刃物を持ち歩くわけにはいかない(銃刀法違反)。
”クボタン”は短かすぎる。
私は八寸の鉄扇を携帯している。
何しろ扇子という実用品なのだから、咎められる筋合いはない(しかも袋に入れておく)。
もちろん攻撃用ではなく、刃物を払う防御用である。
ただし値段は1万円近くするし、鉄製なので重い(普通の扇子売り場には無く、刀剣店で販売)。
出刃包丁に対処するにはもう少し長さがほしいが、携帯用としては八寸が限界。
鉄扇術については、専門の本がある。

あるいは、盾になりそうなもので防御に専念するのもいい(上着を振り回すだけでも攻撃を躊躇させる効果あり)。

※2019年6月の関連記事→「刃渡り30cmのナタを持っている男と対峙したら


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