今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

梅は咲いたか小金井公園

2012年02月19日 | 東京周辺
今の時期は講義の準備もいらず、論文も印刷されるのを待つ状態なので、
休日に図書館に篭る必要がない。
つまり、休日を休日としてすごせる。

帰京中の日曜、カメラを持ってウォーキングに出かけようと思い、ガイドブックを開くと、
たいていの所は、桜の名所になっており、今の季節に向いた所がない。
なにしろ今年はまだ梅も芽吹いていないという。
私自身、昨日の寒さが身にしみたので、屋外にずっといる気持ちが萎えて、
屋内で見学ができる所を探す。

そこで目に留まったのが、小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」。
東京中から保存する価値のある建物を移築して集めたもので、愛知感覚でいえばさしずめ”ミニ明治村”。
建築に格別興味あるわけではないが、建物の見学は”屋内”だし、カメラの被写体にもなろう。

ウォーキングも兼ねるので、西武新宿線「花小金井」で降りてバスに乗らずに歩く(自慢するほどの距離ではない)。
小金井公園では、梅祭りを開催しているが、花は見当たらない。

その祭りのためだろう、紙コップで飲める多摩の地酒が販売されていたので、素通りできず、
一杯飲んで内から暖めて、たてもの園に入る(400円)。

園内の建物は基本的には民家なので、いちいち靴を脱いで上がるのがちと面倒。
女性の靴は(愛好者に)盗まれるのでビニール袋に入れる事が勧められていた。

園内での一番人気らしい高橋是清邸の、2.26事件(丁度今の時期)で氏が殺された2階の居間で感慨にふける。

あと和風建築の銭湯「子宝湯」は(写真)、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の巨大な湯屋のモデルになったと噂されている。

そういう目で見れば、銭湯の長方形の番台と、銭湯の手前にある文具店の店内(側面一帯が整然とした木製の引き出しになっている)は、”釜爺”の仕事場を思い起こす。

園から出て、小金井公園の広場を横切る。
広場には親子連れが、たこ揚げやボール遊びに興じている。
家の近所にこういう思いっきり遊べる広場があるのはうらやましい。

この公園は江戸時代からずっと桜が有名なのだが、
今は桜はもとより梅さえも冬枯れのまま。
主役不在の梅祭りというわけで、人出は広場で遊ぶ人たちに負けている。

だが諦めずによく探すと、数輪だけ花を開かせている梅の木があった(上写真)。
冬枯れの枝の中の貴重な花なので、
撮影会のモデルのように、とりまく人々が向けるカメラの中心となる。

梅は、冬枯れの枝から葉よりも先に花がまず咲く。
その姿は、寒さに沈んでいた人の心に、まさにパッと花を咲かせる。
梅は春の使者だ。
梅の花を待ちわびる心がわかった。

帰りは東小金井駅まで歩いた。
途中、市の看板がゴミ処理の危機的状況を訴えていた。
いい公園があっても、市政が失敗されては、住みにくかろう。

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