今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

熱海の七湯巡り・MOA美術館

2024年05月27日 | 東京周辺

熱海に1泊したので、チェックイン前とチェックアウト後に熱海の街を歩き、また熱海第一の観光施設であるMOA美術館を訪れた。

思えば、幼い時から家族旅行で熱海には数え切らないほど訪れたのに、駅前のアーケードの先の街中を歩いたことはなかった。

熱海を観光地として再認識しているので、まずは熱海の街中のスポット巡りをする。


そのスポットといえば「熱海七湯」である。
駅前のアーケードから熱海銀座を抜けて、少し山側に入ると「野中の湯」がある。
こじんまりした温泉の湧泉であり、足を含めて入浴できるわけではない。
少し進んで藤森稲荷神社を仰ぎ見る所を海側に下りると小澤来宮弁天の小さな祠と付近に供給する温泉搭があり、さらに下るとバス停前に「小沢の湯」があり、ここは温泉卵がぎっしり詰まっている。

湯汲坂を右折すると「大湯間歇泉」があり、その先に湯前神社がある。
神社を先に参拝して、間歇泉に戻ると、今は人工的に操作される間歇泉が丁度噴き出していた(写真)。

高台にある温泉寺(臨済宗)に立ち寄り、樹木に彫られた仏像の写真を撮り、坂を下って国道135号線に出る。
ここから韓国系のスナックが並ぶ大通りを進んで、ホテル大野屋に着いた。


翌日、チェックアウトして、国道135号線を戻り、熱海銀座の通りに入って、「佐治郎の湯・目の湯」を過ぎて、暖かくない「水の湯」を過ぎて、熱海駅に達する。


駅前の8番乗場から「MOA美術館」行きのバスに乗り、急坂を上ってほどなくMOA美術館前に着く。

ここは世界救世教という新興宗教団体が経営する美術館だが、豪勢な建物の造りと収蔵品の質の高さで、熱海一のミュージアムとして有名(写真)。

ちなみに、MOAは「モア」と発音しても通じるが正式には「エム・オー・エイ」と発音する。
入口に100円が戻るコインロッカーもあり、チケットはネットで購入すると安く買える(シニア料金はどこでも同じ)。
まずはトンネル内のエスカレーターを乗り継いで、別世界に進んでいく。

安藤広重の東海道五十三次の特別展と仁清の茶壺(国宝)を含む常設展を見学。
その他秀吉の黄金の茶室の復元、屋外の茶の庭には光琳屋敷の復元がある。

そして教祖・岡田茂吉氏がなぜこのような美術館を造ったのかを説明するブース。
それによると、一般の人が芸術に接するだけで、宗教活動として意味があるという。
言い換えれば、われわれ一般人は、ただ芸術を鑑賞すればそれでよく、この教団を意識する必要はない。
実際、館内のミュージアムショップは芸術家の作品はあるものの、この教団に関する書物などは一切ない。
館外に隣接する店が教団グッズの販売を専門にしていた。

新興宗教に元々関心のあった私は、世界救世教の分派と接触したことがあり、”浄霊”を専らにするそれらは、心霊主義(スピリチュアリズム)という点で私とも接点がある。
ただ私は、教義に関心はあっても、”教団”という(あまりに人間的な)社会集団には関心がないので(実際、この教団も内部でもめているらしい)、美術鑑賞だけで満足してここを後にした。

もちろん、こちらの方が街中の七湯巡りよりよほど充実している。
ちなみに熱海駅前にある「家康の湯」という足湯は配管トラブルのため閉鎖されていた。


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