今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

建長・円覚寺の宝物風入れ

2023年11月05日 | 東京周辺

鎌倉の2大名刹である建長寺・円覚寺の宝物(ほうもつ)の「風入れ」(一般公開)が毎年この時期に開催される。
両寺を拝観するならこの時がベスト。
もっとも、過去の宝物ばかりで(新しいものはなく)、しかも美術的にすごい物があるわけではないので(国宝・重文は幾つかある)、毎年訪れるほどではないが、
東京都内でこの時期開催中の「文化財ウィーク」に比べれば、歴史的・美的に価値が高いものばかり。

私にとっては、2015年以来の8年ぶりの訪問となる(→前回記事)。
今回は、半袖のポロシャツ姿で。


横須賀線の「北鎌倉」で降りるとそこはもう円覚寺の門前。
拝観料は、宝物公開ながら通常通りの500円(建長寺も)。
山門をくぐった左横の十王堂には、閻魔様をはじめとする十王が並んでいる。
その北(奥)の選仏場も開いていて、仏様を拝める。
仏殿の宝冠釈迦如来を拝むが、はっきり言って、両寺とも寺格の割には本尊の美術的価値が低いのが残念。
ここから方丈に向かって境内を歩くと、外国人を含めた拝観者が大勢いるのに、境内がすごく静か。
物音一つしない。
人の声も足音もその他の騒音もないのだ。
禅寺の雰囲気をこのように無音として感じることができた。

風入れの宝物展示場になっている方丈に上がり、羅漢などの仏画や頂相(ちんぞう)を見学。
方丈の裏には池のある庭園が広がるが、周囲の木々が紅葉していないのが残念。
境内最奥の黄梅院に足を延ばし、お堂の聖観音を拝観(写真)。
こういう何気ない仏像も、それなりに洗練された造りなのはさすが鎌倉(所謂”地方”的ではない)。
隣の立ち入り禁止の続燈庵の門には野生のリスがいた。

前回見学した佛日庵は素通りするも、国宝建築の舎利殿は素通りするわけにはいかない(+300円)
今回は、隣の建物で舎利殿の詳しい建築解説のビデオを視聴でき、その後に中には入れない舎利殿と内部の仏像を眺める(8年前と同じ)。
円覚寺だけで2時間費やしたので、急いで建長寺に向かう。


建長寺も、仏殿法堂内の諸仏を拝観し、真新しい大庫裡に上がって宝物を見学。
ここも方丈の裏に庭園があるが、やはり紅葉の時期(11月下旬)がベストシーズンと思った(緑の中の赤は補色対比ですこぶる映える)。

建長寺は、最奥の半僧坊以外の塔頭(たっちゅう)は見学できないので、1時間あまりでここを後にし、巨福呂坂を下って、鶴岡八幡宮に横道から入る。


参拝者が大勢いる拝殿の前で、私だけが大きな柏手の音を響かす。→神社参拝のコツ
八幡宮の宝物館(200円)を見学し、授与所で静御前の土人形(写真:1000円)を買う。
神社ではお札の代わりに、こういう神社ゆかりの人形があったら買うことにしている。

そして境内にある鎌倉市立鎌倉国宝館に入る(700円)
ここは小さいながら、鎌倉周辺の仏像が多数展示されているので、鎌倉で仏像を見たければ外せない(鎌倉彫刻の代表作・円応寺の初江王は寺になくここに展示)。
なのでここも今日の目的地の1つだった。

ここの常設展示(鎌倉の仏像)は、スマホからQRリンクで展示の音声解説が聞ける(要イヤホン持参)。
特別展は、県内国府津の宝金剛寺の本尊を含む寺宝の展示だった。

以上、鎌倉中心部の宝物見学をはしごした。
西鎌倉(大仏・長谷観音)



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