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今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

志段味古墳群と東谷山

2025年04月03日 | 名古屋周辺

勤務先の大学が入学式の今日、ヒラの教員は不参加なので、名古屋東端の棲み家から近い名所を巡ることにする。
候補に上がったのは、名古屋市守山区にある「志段味(しだみ)古墳群」。
そう、古墳だったら愛知だって負けていない。
一番格の高い古墳は、名古屋市内の熱田神宮の近くにある断夫山古墳と白鳥古墳だが、
庄内川を遡った志段味地区には、なんと66基もの古墳が集まっている(といってもその多くは大きな古墳の周囲にある群集墳だが)。

そしてその地は名古屋市最高峰の東谷山(とうごくさん:198.4m)の麓であり、その東谷山の頂きにも古墳があるという。

というわけで、古墳巡りと長年住んでいた名古屋の最高峰に登ることにした。
市バスの便もあるが、駐車場があるというので車で行く。


まずは「しだみ古墳群ミュージアム」。
真新しい施設で、昼食もとれるカフェを併設している。
施設の駐車場に車を止めて、展示室(200円)に入る。
子供でもわかる説明になっていて、地元古墳の王の甲冑姿が再現されている(写真)。
また、ここで出土した須恵器と似たものが関東の古墳で出土していることから、
「ものづくり愛知」は須恵器からはじまっていたようだ。

館の裏の高台には大久手古墳群があるが、いずれも土俵程度の盛り土。
その中でひときわ立派な前方後円墳で古墳の盛り土を支える葺石が敷き詰められ、円筒埴輪が周囲を覆う大塚古墳は、塚の上に上がれて、そこには復元された木棺もある(写真:背後が東谷山)。
これらの古墳は東谷山に向いて作られている。
また公園化された敷地には地元志段味の石仏・石碑などもまとめられている。
近くの勝手塚古墳は神社となっている。
勝手塚古墳近くのスーパーで軽い昼食を買って、ミュージアムのベンチで食べた。


ここから車でほぼ直線に進んで、白鳥塚古墳の駐車場に止める。
駐車場は身障者スペースを除くと5台分のスペースしかないが、1台分だけ空いていて入れることができた。
ところが道路を渡って白鳥塚古墳を見学するが、私以外に誰もいない。
白鳥塚古墳は、昔は葺石が白い石英で覆われて白く輝いていたそうだ。
裏側に行くと一部だけ葺石が残っていて、そこに純白の石英が混じっている(持ち出し禁止)。

駐車場の4台の車の乗客はどこにいるのかいぶかりながら、少し先の東谷山白鳥古墳の横穴の石室を見学(横穴は柵で入れないが、入り口のボタンを押すと、石室内が照明で照らされ、音声説明が入る)。


さて、残りは東谷山。
車で、山麓のフルーツパークの駐車場に向かうが、満車でしかも有料。
白鳥塚古墳の駐車場に引き換えす。
フルーツパーク方面からの脇道から降りてくる人たちが、車に乗っていく。
なるほど、ここなら少し遠いが、車を無料で止められる。
駐車料金を払うくらいなら少々歩いてもかまわない私のような人たち向きだ。

ということでここから徒歩で混雑するフルーツパークを抜け、先程の混雑している駐車場近くから東谷山の登り口(山道)に入る。
山の中(尾根上)にも、南社古墳中社古墳があり、埴輪の模型が道標となっている。
瀬戸からの石段の参道と合流すると、東谷山の山頂=名古屋市の最高点に達する。
山頂には尾張戸(べ)神社があり、その本殿は山頂にさらに盛り土した尾張戸古墳となっている。
すなわち、東谷山の山頂自体が古墳なのだ。
この山は標高こそ200mに満たないが、古代から聖なる山とされてきていることがわかる。
実際、周囲から抜きん出ていいるので展望もよく、西の瀬戸側(焼き物の産地)には猿投山(600m)が望まれ、庄内川が見える西側は名古屋駅の高層ビルから復元天守閣のある小牧山などの濃尾平野が見渡せる(写真:関ケ原方面)。

ここから無舗装の林道を下って駐車場に到着。
志段味からは通り慣れた道で帰宅した。



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