今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

挙母祭りを見に行く

2023年10月15日 | 名古屋周辺

夜半の雨もやんだ日曜の朝、今日は挙母祭りを見に行く。

挙母(ころも)は、今の豊田市中心部の旧名。
元は挙母市だったのだが、世界的に有名なトヨタ本社があることから豊田(とよた)※市となり、その後足助・稲武など三河山間部を合併して広大な市域となって、名古屋の東に、名称的にも面積的にも産業的にも確固とした存在感を示している。
※:創業者の豊田(とよだ)氏の出身地は静岡県湖西市。

その豊田市の中心部である挙母には、1600年代から続く祭りがあり、それが挙母祭りという由緒ある祭りで、各町内から飾った山車が出て、それらが祭りの中日に挙母神社に集結する。
その日が本日なので、それを目指して一路、豊田市の中心部に向かう。

名古屋宅からは、わが宅最寄駅の「藤が丘」からリニモに乗って(ジブリパーク入口を素通りし)、終点で2両編成の愛知環状鉄道に乗り換えて「新豊田」で降りる。

私にとって豊田の市街地は、車の旅で素通りするばかりだったので、降り立つのは初めて。
豊田の中心部は、名鉄の支線とこの愛知環状鉄道という2つのローカル線の駅があるが、どちらも名古屋に直行できない。
すなわち、鉄道的には半ば孤立した市なのだが、そこはトヨタのお膝元、モータリゼーションを前提としてこの地に人を集めるパワーがあるため、寂れるどころか発展している。
すなわち、豊田市は名古屋に依存せず、その衛星都市(の1つ)ではないのだ(そこが昨日訪れた一宮と異なる)。


ビルが立ち並ぶ豊田の中心部の奥には豊田スタジアムが見える。
本日試合があるらしく、電車から降りる人にもグランパスのユニを着た人がいる。

ビルの間を抜けて、木々に囲まれた挙母神社に達する。
まずはずらりと並ぶ出店の間を抜けると、境内中央の舞殿で小学生の女の子が囃子に合わせて舞っている(右写真)。

その奥(参道)に沿って、8台の山車が一列に並んでいる(下写真)。
人々は山車とその周囲の出店に集まっているため、子守大明神を祀る拝殿は空いていて、すぐに参拝できた。
昨日記したように、神社って参拝するとあとはすることがない。
ただしここは居並んだ山車を見物し、出店で買い食いもできる。

ここの出店には「たまごせんべい」という東京では見ない、おそらくこちらオリジナルのものがあり、薄く大きいえびせんに、その場で焼いた目玉焼きと揚げを載せ、マヨネーズ等で味付けして、せんべいごと二つ折りにして、紙包みとともに手渡される(400円)
内容的には薄焼きセンベイと目玉焼きなので、お好み焼きや焼きそばでは多すぎる私にとっては都合いい。
ただこれだけでは物足りないので、ドイツフランクフルトの直焼き(400円)も食べた。

出店の中には、「名古屋風〜」と謳っているものある。
すなわち、この地は「名古屋」の一部ではないのだ(尾張とは一線を画したい三河人の矜恃の現れかも)。

境内には、縁日用のゴミ箱が用意されているのでありがたい。

さて、集まった山車は、この後分散して地元の町に戻るのだが、それまで待っていられない。


なので、神社を後にして、せっかく来たのだから、街路の案内に出ている豊田美術館に足を伸ばす。
坂を登って丘の上にある美術館にたどり着いたら、閉まっている(写真:美術館前から豊田市街、手前が愛知環状鉄道の電車)。
なんと、臨時休館中だと。
それだったら、街路の案内に、その旨記してほしかった。
私の後にも、坂を登ってきたカップルが、虚しく引き返している。

駅前に戻って、愛知環状鉄道に乗ろうとすると、グランパスのユニを着た人たちがたくさん降りてくる。
試合までまだ2時間あるのに、ファンは待ちきれないようだ。
※:ルヴァンカップ準決勝だという
かくも、豊田は人を集める。



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