今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

熱田神宮を歩き測る

2023年10月16日 | 名古屋周辺

「名古屋周辺日帰り旅」の第三弾は、熱田神宮

尾張名古屋には、尾張一宮より格上の神社があって、それが熱田神宮。
何しろ、三種の神器の1つ「草薙の剣」こと「天叢雲剣」(あめのむらくものつるぎ)※が奉納されているのだ。
※:草薙の剣はヤマトタケルが焼津で炎を絶った剣だが、元はスサノオがヤマタノオロチを退治した時に尻尾から出てきた天叢雲剣。ヤマトタケルがこの剣を妻に残して行き倒れになり、妻は地元のこの地に剣を祀った。
それだけの神社なので、もちろん名古屋に来てまもなく訪れた。
ただしその時は、「おほほ祭り」と言われる酔笑人(えようど)神事(5月4日の晩に神官たちが暗闇の中、境内の複数の社の前で輪になって「おほほ」と笑う奇祭)を暗い中見学しただけ(学というより音を聞いただけ)

なので今回は、熱田神宮の境内を隈なく歩き回ることにする。
私は、神社に参詣する時は、境内の摂社にも参拝することにしているので、神宮内の摂社・末社を全て参拝するのが目的。
※:その神社本来の祭神が摂社に祀られていることもある(維新後にそうさせられたため)。


そのためには、南の正門の一の鳥居から入り、居並ぶ摂社をシラミつぶしに巡って、北上する。
まずは、正門左側にある上知我麻神社とその両脇の大国主社事代主社
※:”神社”はちゃんとした社殿・板塀があり、”社”は小さいヤシロのみ)
そしてその北側の立派な別宮(本宮に次ぐ格)八剣宮を参拝(二礼二拍手一礼のみ。祈願をしないので賽銭は投じない)
参道を北上して、右側の楠之御前社徹社を参拝。

左側に南神池があり、そのほとりに「宮きしめん」の店があるので、かき揚げきしめんを食べる。
池の北側には最近できた剣の宝庫草薙館があり入場料払って(宝物殿込みで1000円)、入る。
内部には、神宮所蔵の文化財級の刀剣が展示してある。
その手前に日本刀の素材の鉄塊である鉧(けら)が展示されていて(写真)、そこに近づくと鉧からビリビリしたが(アクリルケースを突き抜けて)出ているのを手の平で感じた。

説明によると鉧には、黒雲母や玄武岩が混じっているという。
磁力計を持参したので、取り出して周囲を計測すると、周囲は50μT程度(ほぼ通常の地磁気の値)なのに対し、この鉧の前では70μTを越えた。
鉧が磁化しているのだ。
ただし私が感じたビリビリ感は、この程度の磁力だけでは説明つかない(この気感は物理的な磁力によるものではない)。

正門からの参道に並行したもう一本の道沿いにも摂社群があるので、戻る形になってそれらを訪れる。
南から日割神子神社孫若御子神社(尾張氏の始祖)南新宮社とその傍にある八子社曽志茂利社を参拝。

東門からの参道を横断して宝物殿を訪れ、鏡の展示を見る。
次に宝物殿正面の西門への参道を通って、西門脇の菅原社を参拝。
宝物殿に戻って、その北側の誰も来ない一角に一列に並ぶ六末社(乙子社姉子神社今彦神社水向神社素戔嗚神社日長神社)を参拝(写真:〜神社となっているが、建物は全てヤシロと同じ)。
その北隣の内天神社は参拝用の祠の奥は樹木が植えられていた。

二の鳥居を越えた参道左側にある弘法大師由来の大楠を拝み、信長塀がある三の鳥居手前の参道の東西に向かい合う東八百萬神社西八百萬神社(合わせて日本国中の神々)、そして東側の社務所手前の大幸田神社を拝み、いよいよ本宮に達する。

本宮ではちゃんと賽銭を投じて参拝し、授与所で防災用に使える「守護笛」を買った(1000円)。

ここから神楽殿の脇を北上する道に入り、龍神社御田神社、そして神剣が社殿改造まで奉安されていた土用殿を参拝。


そして、清水社手前の大楠に達する(写真)。
「霊が見える」という知人は、この大楠付近でとてもいい感覚を得たという。
それを確認するために、今回磁力計を持参したのだ。
大楠付近で磁力計をオンにしてみると、およそ50μTでこの付近の平常値。
霊の探知をすべく”ばけたん”のスイッチを入れてみても、「何もない」との反応。
清水社の奥の清水を含めて、この付近がパワースポットとは確認できなかった。

ここから先の道は、本宮本殿の真横・真裏に当たる森の中の「こころの小径」という名で、神聖な空間(入場時間限定・撮影禁止)である(このように神社本殿奥の森こそが、その神社の神域だ)。
礼拝施設がある本殿真裏を通過し、神宮の祭神・熱田大神の荒御魂を祀る一之御前神社に達する。
ここは実質的に本宮格なので、ここでも賽銭を投じて参拝。

ここから本殿の屋根が壁を隔てて望める道を進んで本宮に出て、西門から境内を出て、外からしか参拝できない下知我麻神社が最後の摂社

以上で境内の28の摂社・末社を全て巡ったことになる(境内案内図に載っていない社も含む)。
館内見学と昼食含めて3時間かかった。



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