1月28日の8:59に東京湾北東部を震源とするマグニチュード4.8の地震が起きた(アプリ「地震情報」に基づく)。
最大震度は4なので、家の中の物が落ちる程度の軽微な被害で済んだ(はず)。
文京区にある我が家では、棚においてある置物のいくつかが倒れた(=震度4相当)。
私が注目したのは震源地で、”ここ”は想定されている「首都直下型地震」の震源地に近い。
言うなれば、「首都直下型地震」の前触れ、少なくともその軽いシミュレーションとみなせる。
シミュレーションとして参考になるのは震度分布。
地震の最速報アプリ「PREP」によると(速報値なので修正される場合もある)、
震源に最も近い千葉県習志野市で3。
その周囲の千葉市・市川市、そしてTDLのある浦安市も3で済んだ。
それに対し東京では、中央区・港区・品川区・渋谷区で4。
さらに震源から離れた葛飾区と練馬区でも4。
23区から離れた内陸多摩地域の調布市と町田市でも4だった。
一方震源に近い江戸川区と江東区の台場、それに羽田空港では3だった(後二者は東京湾の埋立地)。
また墨田区は2とここだけ周囲より低い(これは修正されるかも)。
震源からさらに遠い神奈川県の川崎市と横浜市は湾岸だけでなく内陸(戸塚区・瀬谷区)においても4。
総じて見ると、震源の対岸(西)側の東京・神奈川の方が震度4と高かった。
地震の揺れは、震源からの距離と地盤の硬さで決まるとすると、震度4の地域は後者の影響ということになる。
ただし、湾岸の埋立地よりも内陸(地盤が硬い)の練馬・調布・町田の方が揺れたということは、表層の地盤よりも地震波が伝わる層の性質が作用していたようだ。
震源の深さが80kmと深かったので、地震波は地表の地盤よりも、それなりの深層の地盤で伝わった。
そのレベルの地層では、東京湾が発信源の地震波は、西に大きく伝わる傾向があるということだ。
すなわち、首都直下型地震の場合、震源から距離がある東京・神奈川の内陸(多摩川流域)もそれなりに揺れるかも、ということだ。