今回の大雨※で、やっぱり死者が出てしまった。
※:本州上の停滞前線に台風の東側から暖湿空気が流入してできた線状降水帯による。移動が速い台風だけだとこれほどの雨量にならない。
大雨にまつわる情報(雨量、風速、河川水位)は、予測も実況もできるので、リアルタイムに状況を判断できる(気象庁サイトの「キキクル」、国交省サイトの「川の防災情報」)。
今回の死者は、家に居てではなく、避難行動中の被災。
気象災害の場合、壊滅的な津波と違って、家から避難することがベストとは限らない(雨さらしの屋外より屋根のある家が基本的に安全)。
「警戒レベル4」の間なら避難した方がいい場合があるが、「警戒レベル5」に達したら、家の外の方が危険な状態になっている。
なのでその該当地域には、テレビも避難を呼びかけず、家の中で安全を確保しろと繰り返すはず。
警戒レベル5になって、(手遅れながら)避難行動をする人は、増水した川に流される/車が水没する、などの致死的危険が待ち構えていることを覚悟してほしい。
車は水没すると、エンジンが止まり、タイヤが浮いてハンドルも効かず、水が車内に侵入してくるが、ドアが水圧で開かず、脱出できないたね、溺死を待つのみとなる。
車で避難するなら、脱出用の(窓ガラスを割る)ハンマーは必携。
また低地・水辺には絶対乗り入れないこと。
そして、その前に避難のタイミングを誤らないこと。
そのために必要なのは、自宅の災害危険度の事前確認だ。
→自宅の災害危険度の事前確認:気象災害編