博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『清平楽』その13

2020年06月25日 | 中国歴史ドラマ
『清平楽』第61~65話まで見ました。


いよいよ李家に嫁いだ徽柔ですが、新婚初夜の晩に李瑋とは同衾せず。李瑋の母の楊氏はそれを知ると、何のために公主を娶ったのだ、我が家は子孫を残せないのかと息子を罵倒します。楊氏は良く言えば庶民気質に溢れた飾らない性格のおばさんなんですが、そういう所が徽柔に嫌悪されているわけですね……

楊氏はいっそ息子に妾を入れて子を産ませようとしますが、李瑋はそれも拒否。一方徽柔の方は宮中に里帰りした際に、楊氏から曹丹姝・苗心禾に夫と同衾していないことをバラされても悪びれることなく「子供が欲しかったら妾を入れたらいい。子供ができたら認知してあげるから」と宣言。それをうっかり耳にした仁宗はショックを受けます。

元々仁宗が徽柔とプレーボーイの曹評との結婚に反対し、誠実そうな李瑋と結婚させたのも、女性皇族の筆頭格の魏国長公主が夫の女性問題に苦労させられ、夫が他の女に産ませた子を複数認知して養育していると知り、我が子にはそんな目に遭わせたくないと思ったからなのでした。しかし徽柔はそんな親心を打ち砕くような発言を堂々としているわけです。


徽柔の降嫁にともない、梁懐吉や嘉慶子といった侍女たちも公主お付きとして李家に同行し、引き続き彼女に仕えることになります。そしてこのあたりで梁元生は懐吉が自分の弟元亨であることを知り、彼が使いに出たところを無理やり捕捉して兄弟の名乗りを挙げております。宮中で兄の名を耳にしても「誰ですかそれ?」という態度を取っていた懐吉ですが、兄との再会はまんざらでもなかった様子。

さて、思いあまった楊氏は徽柔の酒に一服怪しげな薬を盛り、抵抗できなくしたうえで息子に事に及ばせようとします。しかしこれはさすがに懐吉らの反発を買い、「男のよさを知れば夫婦生活をすんなり受け入れるようになるかもしれない」という楊氏に対して、上司の宦官とともに「行為を強要すれば公主は自害の恐れがあります」と厳重に抗議します。

以後も李瑋は徽柔が四六時中懐吉と一緒なのに嫉妬し、楊氏の方も徽柔が懐吉と淫らな行為に耽っていると邪推して二人を引き離そうとしますが、これに徽柔が抵抗。李家に耐えられなくなった彼女は、懐吉に馬車を走らせて宮廷へと戻ります。しかし曹丹姝は事情を知っても彼女を李家に戻そうとします。仁宗も言官による弾劾や群臣の反応を憂慮し、李瑋の謝罪を真に受けて結婚生活を続けさせようとしますが、生母の苗心禾は離縁を認めて娘を宮中に置いてやって欲しいと訴え……

ということで、男は見た目が冴えなくても人柄が誠実そうなら幸せな結婚生活が送れるというファンタジーを容赦なくてぶっ壊しにきてます (^_^;) そもそもこの結婚自体、亡き生母に対する埋め合わせということで仁宗の自己満足にすぎないわけですが……

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