博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『龍門鏢局』その1

2014年06月09日 | 武侠ドラマ
『武林外伝』のスタッフが制作した新作武侠コメディ『龍門鏢局』の鑑賞を開始しました。今回は第1~5話まで。

かつて武林で名声を誇った龍門鏢局も、当家(経営者)の佟承畴が運送の途中で殺害され、妻の盛秋月が事業を引き継いでから寂れる一方。鏢局に融資をしていた万永商号の年掌櫃は借金の取り立てのため数度にわたって刺客を派遣。腕に覚えのある果物売り蔡八斗が報奨金に吊られて鏢局に忍び込んだところ、囚われの身となっていた平安票号の跡取り息子陸三金と出くわし……という所から物語が始まります。

で、盛秋月は陸三金の経営の手腕を見込んで新当家就任を打診し、父母に人生のレールを決められることを嫌がっていた陸三金がありのままに自分の力を試したいということで当家を引き受け、龍門鏢局が再出発。年掌櫃との因縁を精算し(実は彼も悪意から厳しい借金の取り立てをしていたわけではなかったのですが……)、最初の依頼を引き受けたところ、今度は鏢局の再興を阻もうとする悪の組織青花会の魔の手が迫り……

ということで、ノリは前作『武林外伝』のままです。一話読み切り形式、毎回のようにゲストが登場、流行歌や映画・ドラマなどのパロディ満載、方言へのこだわりなどもそのまんまですが、基本的に吉本新喜劇かドリフみたいなチャチい室内セットで物語が展開した前作に対し、今回は鏢局の本拠地として屋外の四合院のセットを使用するほか、街中や野外のロケなども行っています。


第1話より。対戦格闘ゲームのパロディは『武林外伝』でもありましたよね?

ストーリーは『武林外伝』の後日譚ということになっているようで、龍門鏢局は佟湘玉の実家、鏢局の一員白敬祺・呂青橙は前作のキャラクターの子供となっております。


オープニングより。龍門鏢局従業員一同。

以下、主要登場人物紹介です。

陸三金:龍門鏢局の新当家。割と人格者。海外経験が豊富で英語・日本語など語学に堪能。たぶん鏢局内で一番弱い。口癖は「有点意思」「干得漂亮!」趣味はピアノとゴルフ。ノートパソコン型の算盤を愛用。
盛秋月:夫の死後鏢局を切り盛りしていた女丈夫。職歴はないが人を斬った経験はある。口癖は「扑街!」「我一刀斬到你桃花開!」(と広東語でと叫ぶ。)
温良恭:古株の鏢師で、武林でも名前の知られた存在。口癖は「三思!」愛称は恭叔。温和な顔をしているが、若い頃はイケメンで女好きだったらしく、各地に元カノがいる。かつて運送に同行した佟承畴を死なせてしまったのがトラウマになっていたが……
白敬祺:白展堂と佟湘玉との子。父親譲りの軽功はピカイチだが、その他の武功はからっきし。口癖は「花擦!」戦闘時は陸三金に譲られた銃を使用。
呂青橙:呂秀才と郭芙蓉の次女。おそらく鏢局内で最強。白敬祺と幼馴染み。趣味はスマホ型の「箱入り娘」のパズルをいじること。
邱瓔珞:鏢局に居着いた女医師。宮廷医師の一族の出で、専門は整形外科。イケメン好き。口癖は「老子信了你的邪」
蔡八斗:腕に覚えのある果物売りだったが、鏢局に借金取り立てにやって来たことにより、陸三金の助手兼厨房担当に。将来の夢は部屋を買ってお嫁さんを貰うことということで、銭計算に細かくセコいところも。
糊糊:佟承畴と盛秋月の子。やんちゃ盛りの男の子。

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