博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展

2008年08月16日 | 旅行・オフ会・展覧会
一昨日宣和堂さん迎撃オフで、大丸梅田展開催の「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」を見に行って来ました。

何となくモンゴル主催の展覧会だと思ってましたが、実は中国主催で、内蒙古自治区出土文物展みたいな感じになってました。扱う時代も周代から清代まで及んでおり、最初に内蒙古出土の周代の青銅器を目にした時はどうしようかと思いましたよ(^^;)

で、その青銅器の「許季姜簋」ですが、フリップには「戦国期」とあるものの器形や銘文の字体は西周~春秋期っぽい感じで、西周青銅器みたいな戦国の器もあるもんだなあと思いながら見てましたが、帰ってから調べてみるときっちり「西周晩期の器」とありましたよorz

他にもネストリウス派の十字架飾りとか、五毒の玉の飾り(なぜかサソリや蛙などに混じって猿が入ってたりするんですけどね)など局地的に面白い文物が展示されていました。目玉は一応、伝チンギス・ハン陵出土の伝チンギス・ハンの鞍ということになるんでしょうか(^^;) 見てる方からしたら、もうそんな胡散臭いもんをいちいち展示せんでええやんという感じなんですが……

ただ、印璽を展示しておきながら印影を展示しないなど、展示の仕方にやや問題があったのが残念。あと、モンゴル帝国皇室系図は「憲宗 蒙哥」が「憲法 宗蒙哥」となっていたり、(それで「モンケ」とルビをふってる……) ルビの「ア」の字がすべて「マ」の字に化けていたりと、凄まじい誤記が溢れていて思わず失笑。図録に収録されている系図では大体直ってましたが、「憲法 宗蒙哥」はそのままでしたねえ……
コメント (5)
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